カレーライスの女

 毎日欠かさず夕食にカレーライスを食べる女がいた。

 その週の金曜日。

 女はいつものように店に入りカレーライスを食べた。

 だが、その日のカレーライスは塩加減を間違えたのかひどくしょっぱい味付けであった。

 しとしと雨が降る夜、その日のカレーライスは女の記憶から一生消えない特別なモノとなった。

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