あなたの夜が明けるまで

圭佑と聖は、ささやかな幸せを分け合いながら暮らしていた。
だがある冬の朝、圭佑は事故で突然この世を去る。

死んだはずの圭佑が次に目を覚ましたのは、二人で暮らしていたアパートだった。
時間はすでに二年が経っている。
そして彼の目の前で、恋人の聖は“終わらせよう”としていた。

声も届かず、触れることもできないまま、それでも圭佑は聖を追いかける。
やがて二人は、かつて何度も通った高台の公園へ辿り着く。
星の下で、ついに圭佑の声と姿を認識した聖は、壊れたように言葉を溢れさせる。

時間がない中で語られる、言えなかった想い。
果たされなかったプロポーズ。
「忘れてくれ」と「忘れないでくれ」の矛盾した愛。

別れのあと、聖は圭佑の言葉を胸に、生きることを選ぶ。
それは長く、静かで、確かな一生だった。

これは、
愛する人を失った夜が、朝へと変わるまでの物語。
24h.ポイント 227pt
21
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