笑顔の絶えなかった君に、僕は永遠の恋をした

「ねぇ! 君はどうしてここに居るの?」

 学校の屋上で出会った彼女はいつも元気で笑顔を絶やさなかった。
 そんな彼女は俺の母親と同じ重い病気を患っていると知る。
 
「私、そう長くないから」

 彼女の唇は少し震えているような気がした。
 それも無理はない。彼女が口にしたのは、俺より一つ年下の、高校一年生には残酷すぎる運命だったから。

「ねぇ! 今日から私に着いてこない?」

 その彼女の言葉が、俺と彼女の人生で最も輝いた一週間の始まり。
 名前の通り、最も輝いたゴールデンウィークの始まり。
 そして――この時に戻りたいと一生思うであろう日。
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