209 / 356
フランモネで仕事をする
193. オーク狩り
しおりを挟む
「ほいっと」
先を進むシズクが時折現れるゴブリンを倒して行く。ぼちぼち見晴らしがいい草原だけど魔物の数はあまり見かけない。多いのも本当に困るんだろうけどこれだけ少ないと仕事としてはまた困る話しな気もするね。まああれだシズクが全部倒してしまうので俺は本当にただついて行っているだけで退屈しているという話だ。進んで狩りたいわけでもないからいいんだけど。
「うーん…ゴブリンばっかだな」
「普段このあたりにいるのか?」
「そうなんだよ、このあたりからちらほらいるんだけど…」
索敵で先ほどから確認しているけれど、スキルで確認できる範囲には同じような強さだと思われる魔物しか反応に引っかからない。だからこれらも全部ゴブリンだということだよな?
「生息場所がかわったとか?」
「んなもんそう変わるもんじゃねぇーよ」
そういうもんなのか。
「だったらもっと移動するか? えーと…北側に見えているのは鎮守の森だよな? 西の方から伸びてるみたいだし」
「ああそうだな。そこから追い出された魔物がここらをうろついてるから森沿いのほうがたくさんいるんだが」
「けどいないならもっと南へ移動したほうがいいんじゃないか?」
「あーそっちかぁ…」
南側には南側でそっちに進むほど木々が多くなっている。森というほど深くはないがそんな状態なら魔物くらい色々といそうな感じでもある。でもなぜかシズクはあまり乗り気ではない感じだ。
「いそうだと思うんだが」
「まあいるだろうな~…たくさん」
「だったら…」
「あのさ、確かにそんなに強いやつらじゃねぇーけど、数いたらやばいだろう? それにそう言った身を隠せるような場所には他にも強い魔物がいるんだよ」
言われてみればそうかも? だけどこの辺にいないのなら少しくらい見に行ってみてもいいんじゃないか?
「少しくらいなら大丈夫じゃないか? ほら本当にやばそうだったら俺のスキルで逃げればいいし」
「スキル…ああ! そうだよっ すっかり忘れてたがマリジアナで使ったやつだよな! 俺その説明聞いてないぞ?」
そういえばそうだったか…? あの後すっかり話そびれていたような気もするが…いや、話したよ! まあもう一回言っておけばいいだろう。思ったよりシズクは忘れっぽいのかもな。
「簡単に言うと行ったことがある場所に移動できるスキルだよ」
「ほほーう。つまりなんだここからマリジアナまですぐに行けるってことか?」
「まあ数回使用すればつくかな」
「中々便利だな」
その分魔力の消費がやばくなるんだけどな。
「んじゃやばくなったらそのスキルで逃げるってことなら見に行ってみるか」
そういってシズクは西の方へと移動を進めた。もちろん俺もその後をついていく。これでなんとか仕事が無事に終わるといいんだが…だってさ、あの依頼書ちゃんと全文読んでないから今日中に終わらなかったらペナルティとかありそうで怖い。今の所そんな話を聞いたことはないから大丈夫だと思いたいところだが。
「んじゃ中入るぞー」
「ほい」
木々が密集している手前で一度シズクが足を止め中へと入っていった。おーさっきとは比較にならないくらい魔物の反応がある。これならオーク5匹とかすぐ済みそうだね。
「よっと…ふんっ」
「身軽だね~」
次々とシズクが魔物を倒して行く様子を眺めながら思わず拍手をしてしまった。
「いやお前も戦えよ! ほらそっちオークがいるぞっ」
「オーク…あれか」
まあ豚だな。2足歩行の豚が武器を持って歩いている。俺は杖を取り出しダークネスで周辺にいる他の魔物もついでに拘束した。近づいて見てみるとフゴフゴ言っていた。やっぱり豚かな…だったら多少はゴブリンよりましな気がする。ナイフを取り出し喉を一突きした。うーん…やっぱりこの感触は慣れないな。
先を進むシズクが時折現れるゴブリンを倒して行く。ぼちぼち見晴らしがいい草原だけど魔物の数はあまり見かけない。多いのも本当に困るんだろうけどこれだけ少ないと仕事としてはまた困る話しな気もするね。まああれだシズクが全部倒してしまうので俺は本当にただついて行っているだけで退屈しているという話だ。進んで狩りたいわけでもないからいいんだけど。
「うーん…ゴブリンばっかだな」
「普段このあたりにいるのか?」
「そうなんだよ、このあたりからちらほらいるんだけど…」
索敵で先ほどから確認しているけれど、スキルで確認できる範囲には同じような強さだと思われる魔物しか反応に引っかからない。だからこれらも全部ゴブリンだということだよな?
「生息場所がかわったとか?」
「んなもんそう変わるもんじゃねぇーよ」
そういうもんなのか。
「だったらもっと移動するか? えーと…北側に見えているのは鎮守の森だよな? 西の方から伸びてるみたいだし」
「ああそうだな。そこから追い出された魔物がここらをうろついてるから森沿いのほうがたくさんいるんだが」
「けどいないならもっと南へ移動したほうがいいんじゃないか?」
「あーそっちかぁ…」
南側には南側でそっちに進むほど木々が多くなっている。森というほど深くはないがそんな状態なら魔物くらい色々といそうな感じでもある。でもなぜかシズクはあまり乗り気ではない感じだ。
「いそうだと思うんだが」
「まあいるだろうな~…たくさん」
「だったら…」
「あのさ、確かにそんなに強いやつらじゃねぇーけど、数いたらやばいだろう? それにそう言った身を隠せるような場所には他にも強い魔物がいるんだよ」
言われてみればそうかも? だけどこの辺にいないのなら少しくらい見に行ってみてもいいんじゃないか?
「少しくらいなら大丈夫じゃないか? ほら本当にやばそうだったら俺のスキルで逃げればいいし」
「スキル…ああ! そうだよっ すっかり忘れてたがマリジアナで使ったやつだよな! 俺その説明聞いてないぞ?」
そういえばそうだったか…? あの後すっかり話そびれていたような気もするが…いや、話したよ! まあもう一回言っておけばいいだろう。思ったよりシズクは忘れっぽいのかもな。
「簡単に言うと行ったことがある場所に移動できるスキルだよ」
「ほほーう。つまりなんだここからマリジアナまですぐに行けるってことか?」
「まあ数回使用すればつくかな」
「中々便利だな」
その分魔力の消費がやばくなるんだけどな。
「んじゃやばくなったらそのスキルで逃げるってことなら見に行ってみるか」
そういってシズクは西の方へと移動を進めた。もちろん俺もその後をついていく。これでなんとか仕事が無事に終わるといいんだが…だってさ、あの依頼書ちゃんと全文読んでないから今日中に終わらなかったらペナルティとかありそうで怖い。今の所そんな話を聞いたことはないから大丈夫だと思いたいところだが。
「んじゃ中入るぞー」
「ほい」
木々が密集している手前で一度シズクが足を止め中へと入っていった。おーさっきとは比較にならないくらい魔物の反応がある。これならオーク5匹とかすぐ済みそうだね。
「よっと…ふんっ」
「身軽だね~」
次々とシズクが魔物を倒して行く様子を眺めながら思わず拍手をしてしまった。
「いやお前も戦えよ! ほらそっちオークがいるぞっ」
「オーク…あれか」
まあ豚だな。2足歩行の豚が武器を持って歩いている。俺は杖を取り出しダークネスで周辺にいる他の魔物もついでに拘束した。近づいて見てみるとフゴフゴ言っていた。やっぱり豚かな…だったら多少はゴブリンよりましな気がする。ナイフを取り出し喉を一突きした。うーん…やっぱりこの感触は慣れないな。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
296
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる