これがホントの第２の人生。

０歳！異世界ライフ始まるよ！

はい、話し合いですよー！9

｢僕は、甥っ子ですー。｣

｢.....姪。｣

シタンッシタンッと尻尾をしならせる様は、猫科のそれですね。
お兄さんの方は、のーんびりとした性格のようですが、妹さんの方は、人見知りでしょうか？
警戒心MAXでテーブルの陰に隠れてます。

｢あらまぁ、お手伝いしているの？
偉いわね。｣

｢ほい！お手伝いです。｣

｢.....うん。｣

あっ、２人共照れてますね。
お耳がピョコピョコしてますし、お兄さんは嬉しそうに自分のほっぺをムニムニしてます。
妹さんは、尻尾がピーンと立ちましたね。

｢はいよ。
海鮮焼きと揚げ物定食、出来たよー。｣

｢ありがとうございます！｣

｢美味しそう...。
ありがとうございますぅ。｣

｢リオ？何恥ずかしがってるの？
ほら、赤ちゃんだよ。
とっても可愛いだろう？｣

｢にゃ！.....可愛いけど........恥ずかしいから、降ろして？｣

にゃ！って、なんて可愛いの！
羊さんに抱っこされた二足歩行のライオンさん。
生態系無視しすぎな感じがしますよね...。
ここがサバンナなら即殺られる組み合わせだよ。

｢にゃー！でーにぃ、らーおーしゃん！｣

｢...ライオンさん可愛いね。｣

｢あぃ！らーおーしゃん！よーしぅね！｣

｢.....うん。
よろしくね、赤ちゃん。｣

名前ちゃんと聞いてないし、私も名乗ってないね。
ここは、こちらから名乗らねば！

｢ぃーんお！｣

｢...この子は、レイリーンです。｣

｢.....レイリーン...リーンちゃん。
私、リオラ。｣

｢ぃおちゃ！｣

フッフッフッフッフ。
まだ、"り"は言えませんのよ。
赤ん坊の滑舌、嘗めたらあかんのよ？

｢僕は、ラオウですよー。｣

｢らおー。｣

｢...言いやすいね。｣

｢フッフッフ。
言いやすいでしょー。｣

｢誇れないよね？普通なら...。｣

マグ兄様、そこでディすらないの。
本人は喜んでいるんだから、別に突っ込まなくて良いでしょ？もう。

｢？らおー。｣

｢可愛いねぇ。
ほっぺがプニプニだねぇ。｣

｢モァモァー！｣

｢...リーン？ご飯は？｣

｢はっ！あーん！｣

魅惑のモフモフに夢中で、ご飯を忘れてました。
危ないよ！なんて魅惑のモフモフなの！
そして、私は今シチューを頬張ってるんだから、頬を突っついたら駄目よ！
プニプニしないの！

｢ウフフ、一生懸命食べてるねー。
凄く凄く可愛いなぁ。
パパー、僕、弟欲しいなぁ。
ねぇー、リオラ？｣

｢.....ねー。｣

上目使いに兄妹でコテンッと首を傾げるなんて、直撃したパパさんらしき料理人に大打撃！
可愛い我が子にメロメロね。

｢あー。｣

｢...ん、お水は？｣

｢あー。｣

｢...ゆっくりね。｣

｢ぷはー。んー。｣

ワチャワチャしているライオンさんご家族は放置で、ご飯を堪能いたしました。
本当に、美味しくてとても贅沢な離乳食でした。
お腹が満ち足りてますよー...レイ兄様って、いつの間にご飯食べ終わってたのかな？
私に食べさせてたよね？あれ？なんて早業！！





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