文字の大きさ
大
中
小
361 / 706
連載
482、『ミスマッチ』の連携
「マック、ヴィデロ、お前ら一体どうしたんだ?」
マルクスさんが近くに寄ってきて、顔を覗き込みながらそんなことを訊いてくる。
「さっきから様子がおかしいぞ。なんかあったのか。さっき言ってた厄介なやつらがいたのか?」
俺、そんなに顔に出てたのかな。
いつの間にやらスノウグラスさんもマルクスさんの隣に立って、心配そうな顔をしていた。
「絡まれたわけじゃないんだ。ただ……」
言い淀む俺に、スノウグラスさんが「何かあったんだね」と溜め息を吐く。
「ジャル・ガーさんを、面白ずくで壊すプレイヤーがいて……」
ギュっとヴィデロさんの手を握りながらポツリと零すと、タタンさんが息を呑んだ。
「ジャル・ガーって、石像の?」
「ジャル様は無事だったのか!?」
タタンさんが身を乗り出すように訊いてくる。その声は半分咆えているような感じだった。
「落ち着けタタン、マックがすぐに治したから」
「そ……か。マック、恩に着る」
ホッとした顔をしたタタンさんは、でもすぐにまた険しい顔をしてグルグルと威嚇の音を発した。
「それにしてもひでえことをしやがるやつもいたもんだ。そいつら、もう二度と石室に入れねえぜ」
「それならいいけど……ジャル・ガーさんに攻撃されて死に戻ったみたいだから、報復とかしにいったらどうしようって。それに、そのせいで詰所に皆が無事だったこと伝えに行くの忘れちゃって」
入れないならいいんだけど、だけど。それでも。
と俯きそうになると、けんたろさんが「任せろ!」と声をあげた。
そして宙に向かって指を動かし始めた。
「そいつら晒しとくわ。特徴を教えてくれ。それと、誰か運営に通報」
「わかった」
スノウグラスさんもすぐに指を動かし始め、俺は聞かれるままにあの時の5人の特徴を教えた。
「よっしゃ。獣人スレとレッドカードスレに晒しといたぜ。そいつらのせいで俺らまで獣人の所に行けなくなったらほんと最悪だし。ほんとごめんな。ジャル・ガーってあの狼の石像だろ。俺らも何度か見に行ったよ。本も買ってる。その石像を壊した奴らはきっと本とか見ねえタイプなんだろうな。何にしろ、ギルドにもあとで伝えねえとな」
「運営に通報しておいた。石像とは言っても、生きているんだろう。それならきっと、アウトだから」
けんたろさんとスノウグラスさんの連携で、すぐに5人は通報された。
運営からもメッセージが返って来たらしく、スノウグラスさんはすぐに読み上げてくれた。
「運営の話だと、ブラックリスト入りするって。ただ、IDとかは把握できないから、まずは調査をして精査するって。その間にまた何かあったらすぐに知らせて欲しいそうだよ」
「わかりました……ありがとうございます」
「スレの方もなかなか盛況だぜ。トレにそれっぽい5人組がいるって」
その言葉に、マルクスさんが他の門番さんたちと「あいつらじゃねえか?」「そうかもな」と頷き合っている。
もしかして、門番さんって結構皆の顔を把握してるのかな。
「俺らの方でも様子見てみるよ。そういうやつって大抵は街の奴を人と思わねえから、何かしでかすんだ。お決まりのパターンだよな、ヴィデロ」
「ああ」
頷き合う二人に、そういえば俺が初めてヴィデロさんとちゃんとした会話をしたのも、プレイヤーに怪我させられたヴィデロさんを治した時だったなと思い出す。
その時の怪我した場所をそっと見ると、繋がれた手を持ち上げられて、指先にキスされた。
途端にスノウグラスさんの仲間たちから歓声が上がる。
「このまま狩をしたらすっげえレアアイテム貰えるんじゃね?」
「だな」
頷き合っているヨロズさんとけんたろさんに、スノウグラスさんが苦笑する。
「なあなあノワール。ノワールも戦いたいか?」
『眷属となった我は強いぞ。主の魔力をいただくからな』
「え、俺の魔力貰われちゃう系? ってことはすぐ魔力なくなるってことか?」
『主はたまに我に回復魔法を掛けてくれたらそれでいい』
「怪我してなくても?」
『ああ』
小さなノワールが尻尾を思いっきり振りながら円らな瞳を霧吹さんに向ける。
ノワールの言葉に、霧吹さんがじゃあ、とすぐに回復魔法を掛ける。途端にノワールが嬉しそうに鳴いた。
スノウグラスさんたちは今、砂漠都市から先でレベル上げをしていたらしい。
何でトレの近くまで戻って来たかというと、神殿を探していたんだそうだ。
ここらへんじゃないか、とヨロズさんが当たりを付けて、山の麓を探していたんだそうだ。その時にノワールを見つけて、助けに入って、でも相手の魔物がユニークボスだったらしく、苦戦していたところでヴィデロさんたちが加勢したということだった。神殿。すぐ近くじゃないか。いいところ突いてるよ。
というわけで、トレの街じゃなくて、外に置き去りにされたブロッサムさんとブロスさんと合流すべく、洞窟のすぐ外に転移することになった俺。
10人と1匹にくっつかれて魔法陣を描くと、すぐ近くが目標地点なのに面白いくらいMPが減った。
森の中に出た俺たちの目の前には、マルクスさんの乗っていた馬がいた。
俺たちを見た瞬間ヒヒーンと甲高く嘶く。
『この者は賢い。我らの居所を友に伝えている』
ノワールが目の前の馬を見ながら感心したように目を細める。その顔、眠そうにしか見えないけど。
馬の声に導かれるように、すぐに遠くから蹄の音が聞こえてくる。
「マルクス! マック!」
すぐに姿を現したブロッサムさんとブロスさんは、俺たちの姿を見て、破顔した。
ヴィデロさん、タタンさん、名前を知らない門番さん二人、そしてマルクスさんを次々「無事でよかった」とハグしたブロッサムさんは、怪我がないか調べたみたいだった。
「スノウグラス、久しぶりだな。元気そうで何よりだ」
「はい。その節はお世話になりました」
「俺が世話をしたんじゃねえ。マルクスが休暇中に好きで世話したことだから、俺にはそんなこと言わなくていいぜ」
「はい」
スノウグラスさんが顔を綻ばせているのを見て、霧吹さんが訝しがる目でスノウグラスさんを見つめた。そして、隣にいたけんたろさんに、「あいつ何者だ?」と声をかけていた。
「あれだ、薬師マックと同類だ。俺ら奇跡とパーティーを組んでるんじゃねえか?」
「門番さんズとあんなに仲いいなんて知らなかったぜ」
「薬師マックじゃなくても仲良くできるってことは、俺らも街の奴と友達になれるってことじゃねえ?」
やってみる価値あり! と皆の心が一つになったところで、スノウグラスさんの手刀の突っ込みが入った。
「俺は奇跡じゃないし、普通のプレイヤー」と言ったところで、全員が生暖かい目でスノウグラスさんを見ている。連携バッチリ。
「スノウグラスはいい仲間に巡り合えたんだな」
マルクスさんがその様子を見ていて、苦笑しながらスノウグラスさんの肩に腕を置く。
「はい。最高の仲間で、毎日楽しいです」
「よかったぜ。お前の笑った顔を見るのもなかなかいいもんだな」
スノウグラスさんを覗き込むようにしてそんなことを囁くマルクスさんには、普段のふざけた態度からは想像がつかないような大人の色気というものが醸し出されているように見えた。
「マルクスさんって、スノウグラスさんを落とそうとしてる?」
俺の呟きに、ヴィデロさんが首を横に振る。
「あの距離がマルクスの標準なんだ。その距離に惑わされてマルクスに告白して付き合いを始めても、他の奴にもアレをやるもんだから、浮気者とか私一人じゃないのねとかフラれるんだ、あいつは。でも、本人は決して落とそうとしているわけじゃなく、あれが自然体なんだ」
「うわあ」
「別れてもすぐに次が出来るのは、そのせいだ。マルクスから告白したことは、確か一度もないはずだ」
「それはそれで、難儀だね……不憫というかなんというか」
でも、わかるなあ。自分の彼氏だと思った人が、あんなに近い距離で他の人と話をするのは、確かに嫌だもん。
もしヴィデロさんが他の人とああやって話すところを想像したら、絶対俺もやもやしそうだ。
「またトレに来いよ。いつでも歓迎するぜ、仲間共々な」
「はい。ぜひ。マック君のハイポーションもまた買いたいですし」
マルクスさんの言葉に頷くスノウグラスさんは、マルクスさんの色気なんて全く気付いてないように笑顔で答えていた。
皆はここから俺たちと反対方向に向かうんだ。
俺はヴィデロさんにちょっと待ってて、と声をかけて、スノウグラスさんたちに近付いた。
「出張薬師です。最高級の回復薬はいりませんか。フレンド価格で提供します」
そう言って、霧吹さんたちにフレンド申請を飛ばす。
驚いた顔をしながら、皆すぐに承認してくれた。
「これは最近ようやく作れるようになったハイパーポーションランクA。回復量はだいたい700~800くらい。マジックハイパーポーションは残念ながらまだランクBなんですけど、MP回復は600くらい」
俺が次々並べていくと、皆が息を呑んでアイテムを見下ろした。
蘇生薬ももう解禁かな、と並べていく。そういえば新しいアイテム、ヴィデロさんのカバンに詰め込まないと。
皆が大騒ぎしながらアイテムを買ってくれたので、満足していると、スノウグラスさんが腕を伸ばしてきた。
「マック君、何度もありがとう。俺も、もし君に何かあったら必ず力になるから、すぐに声をかけてくれ」
そう言いながら、スノウグラスさんがハグをしてくれたので、俺も背中に腕を回す。
きっとさっきずっと変な顔をしていたから元気づけてくれているんだな、と心が少しだけ浮上する。
ヴィデロさんは苦笑しながら俺を見ていた。
感想 555
あなたにおすすめの小説
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結済。
おまけのお話を時々更新したりしています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
ふたりの動画をつくりました!
もしよかったら、プロフのwebサイトからどうぞです!
表紙や動画にはAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
【8月書籍化♡】キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。
ボクの名前は、クリストファー。
突然だけど、ボクには前世の記憶がある。
ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て
「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」
と思い出したのだ。
あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。
そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの!
そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ!
しかも、モブ。
繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ!
ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。
どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ!
ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。
その理由の第一は、ビジュアル!
夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。
涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!!
イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー!
ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ!
当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。
ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた!
そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。
でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。
ジルベスターは優しい人なんだって。
あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの!
なのに誰もそれを理解しようとしなかった。
そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!!
ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。
なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。
でも何をしてもジルベスターは断罪された。
ボクはこの世界で大声で叫ぶ。
ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ!
ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ!
最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
※表紙その他のイラストはAIにて作成致しております。(文字指定のみで作成しております)
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中!
連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】憧れの先輩アルファに告白されたんだがどうやら罰ゲームだったらしい
ある日の放課後、校舎裏で花壇の手入れをしていた上田凛斗に告白してきたのは、憧れの先輩であり校内の人気者でもある上條蘭世だった。
目付きの悪さと暗い性格のせいで恋人どころか友達もいない凛斗は、戸惑いながらもお試しで蘭世との交際をはじめたのだが……
美形溺愛アルファ×三白眼平凡オメガ
ベータだった俺が後天性オメガになったら、幼馴染アルファがもっと過保護になりました
ごく普通のベータとして生きてきた村井圭太(むらいけいた)は、ある日突然、希少な「後天性オメガ」に転化してしまう。
不安な日々が始まる……かと思いきや、幼馴染アルファの白河泰雅(しらかわたいが)とはまさかの両思い。
早々に『番(つがい)』となり、幸せな日々を送っていた。
「オメガになっても俺は俺」と持ち前のポジティブさで新しい生活に向き合っていく圭太。
だが、晴れて番となった泰雅は、今まで以上に過保護になっていく。
どんなトラブルも二人なら大丈夫!
過保護で執着強めなスパダリ幼馴染攻め(α) × ポジティブで男前な元ベータ受け(β→Ω)
明るくて幸せいっぱいオメガバース!
私の大好きなオメガバース。
愛をたくさん詰め込んだので、みなさまにも楽しんでいただけますように。
辺境食堂の隠れΩなのに、拾った皇帝陛下が嫁になれと迫ってくる
元宮廷料理人で隠れΩの青年レオは、帝国の辺境で小さな食堂兼農園を営みながら、誰にも縛られない平穏なスローライフを送っていた。
ある日、レオは裏庭の不思議な洞窟で、血まみれになって倒れていた大柄な青年アレクを拾う。
彼の正体は、お忍びで辺境を訪れていた帝国最強のα皇帝だった。
身分を隠してレオの家に居候することになったアレクは、レオの作る絶品の手料理と、彼から漂う穏やかな香りに冷え切った心を溶かされていく。
一緒に土を耕し、美味しいご飯を分け合ううちに、相反するはずの二人のフェロモンは心地よく調和していくが、やがて帝都からの追手が迫り……。
手料理が繋ぐ心と体。身分差を越えた、最強α皇帝と隠れΩ料理人の美味しくて甘い辺境スローライフが幕を開ける!
※本作にはボーイズラブ要素およびオメガバース設定(α、β、Ωの概念やフェロモンに関する描写)が含まれています。苦手な方は閲覧にご注意ください。