上 下
149 / 266
10

10-2

しおりを挟む
高校1年生 登校初日




自宅から、徒歩と電車で1時間半掛け、わたしは第一志望で受験したこの高校に到着した。




同じ中学出身の子はいない。
誰もいないような高校を、わたしは選んだから。





クラスの座席に着き、鞄の中のスマホを確認する。
中学からの友達が沢山メッセージをくれている。
それにフッと笑顔になりながら、スマホを鞄に戻した。





教室の中では、女の子達が次々に話し始めていて、わたしはその中に入れず緊張してきた。





そして、教室の出入口が騒がしいのに気付く。





新入生ではないであろう男の先輩数人が教室を覗き・・・
わたしを指差したのが分かった。





急いで、下を向く。





やだ、やだ、早くいなくなって・・・。





何度もそう願いながら、顔を上げられないまま、女の子に話し掛けられないまま、担任の大塚先生と副担任の先生が入ってきた。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

伯爵様は色々と不器用なのです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:32,867pt お気に入り:2,804

【アルファポリス版】エリート魔法使いと秘密の倉庫番

恋愛 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:370

【完結】義姉の言いなりとなる貴方など要りません

恋愛 / 完結 24h.ポイント:5,289pt お気に入り:3,548

『そうぞうしてごらん』っていうけどさ。どうしろっていうのさ!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:646pt お気に入り:94

婚約者は私を溺愛してくれていたのに、妹に奪われた。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:5,672pt お気に入り:17

【長編版】婚約破棄と言いますが、あなたとの婚約は解消済みです

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:4,118pt お気に入り:2,189

処理中です...