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高校1年生 登校初日
自宅から、徒歩と電車で1時間半掛け、わたしは第一志望で受験したこの高校に到着した。
同じ中学出身の子はいない。
誰もいないような高校を、わたしは選んだから。
クラスの座席に着き、鞄の中のスマホを確認する。
中学からの友達が沢山メッセージをくれている。
それにフッと笑顔になりながら、スマホを鞄に戻した。
教室の中では、女の子達が次々に話し始めていて、わたしはその中に入れず緊張してきた。
そして、教室の出入口が騒がしいのに気付く。
新入生ではないであろう男の先輩数人が教室を覗き・・・
わたしを指差したのが分かった。
急いで、下を向く。
やだ、やだ、早くいなくなって・・・。
何度もそう願いながら、顔を上げられないまま、女の子に話し掛けられないまま、担任の大塚先生と副担任の先生が入ってきた。
自宅から、徒歩と電車で1時間半掛け、わたしは第一志望で受験したこの高校に到着した。
同じ中学出身の子はいない。
誰もいないような高校を、わたしは選んだから。
クラスの座席に着き、鞄の中のスマホを確認する。
中学からの友達が沢山メッセージをくれている。
それにフッと笑顔になりながら、スマホを鞄に戻した。
教室の中では、女の子達が次々に話し始めていて、わたしはその中に入れず緊張してきた。
そして、教室の出入口が騒がしいのに気付く。
新入生ではないであろう男の先輩数人が教室を覗き・・・
わたしを指差したのが分かった。
急いで、下を向く。
やだ、やだ、早くいなくなって・・・。
何度もそう願いながら、顔を上げられないまま、女の子に話し掛けられないまま、担任の大塚先生と副担任の先生が入ってきた。
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