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口数少ない騎士団長(婚約者)の心の声なんて、聞くんじゃなかった(※ただの変態だった)
中編 ※
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「……んんっ」
次にコーデリアが目覚めると、そこはよく見知った部屋だった。ここは、ルーシー伯爵家の屋敷にある客間だ。そう思いながら起き上がれば、脳内に響き渡るのは――大きな声。
『コーデリア!! 生き返ってきてくれ! 死ぬな!』
いや、勝手に殺すな。それに、その声の音量の所為でずきずきと頭が痛む。そう思い、コーデリアは「勝手に、殺さないでください」と零してしまった。が、その瞬間自らのミスに気が付く。……その証拠に、レナルドの目は見開いていた。
(……まずいわ。先ほどの言葉、レナルド様口に出されていない……!)
それはつまり、コーデリアがレナルドの心を覗いていることがバレたということである。レナルドは頭がいい。だから、コーデリアの失言に気が付かないわけがない。
「……コーデリア嬢?」
レナルドの声が、震えている。もう、隠すことはできない。瞬時にコーデリアはそう判断し、レナルドが次の言葉を発する前に「申し訳ございません!」と謝罪をし、頭を深々と下げた。
「そ、その、私……その」
多分だが、失望されるだろう。そう思いながら、コーデリアはゆっくりと訳を話した。
レナルドの態度に不安を覚えていたということ。そのため、心の声が聞こえるという魔道具を手に入れ、レナルドの心の声を覗き聞いたこと。全て、洗いざらい話した。もちろん、レナルドのアウトな発言については、触れていない。触れたら最後、なんとなく嫌な予感がするためだ。
「……そう、か」
コーデリアの言葉を聞き、レナルドはそれだけの言葉を告ていた。その声が、いつもよりも数段低く聞こえてしまって。コーデリアは、身を震わせる。何を、言われるのだろうか。そう思い身構えるコーデリアを襲ったのは……苦しいくらいの抱擁。
「……悪かった。不安に、させたんだな」
その後、告げられたのは謝罪の言葉。それに驚きコーデリアが目を見開けば、レナルドは「……悪かった」ともう一度謝罪をしてくる。だからこそ、コーデリアは首をぶんぶんと横に振った。悪いのは、自分だ。レナルドの心の声を勝手に覗いたのは、自分なのだから。
「わ、私が……」
「いや、俺が全面的に悪い。俺の態度を、コーデリア嬢がどう思うかを想像出来なかった」
コーデリアの謝罪の言葉を遮り、レナルドはそう言ってくる。……どうやら、彼は悪い人ではないらしい。心の中の発言は、いろいろな意味でアウトだが。
「あ、あの……」
レナルドのコーデリアを抱きしめる腕は、露骨に震えていた。そのため、コーデリアはその腕に自分の手を重ねてみる。……騎士らしい、たくましい腕だった。その腕に胸をときめかせながら、コーデリアは目を瞑る。……なんだかんだ言っても、誤解が解けたのならばいいじゃないか。そう思い、ホッと一安心した、のだが――。
「ところで、コーデリア嬢」
「……はい」
「俺の心の声を聞いたということは……その、俺の妄想も、聞いたということ、だよ、な?」
一番恐れていたことを、レナルドは言ってきた。……やはり、彼はそこまで頭が悪いわけではないらしい。そう考え、コーデリアは身の危険を感じた。
◆◇◆
「あ、あの……どうして、どうしてこうなるのですか!?」
何も身につけていない自身の身体を抱きしめながら、コーデリアは涙目でレナルドを睨んだ。が、涙目の時点で迫力などない。それが分かっているからなのか、レナルドは口角を歪めながら、「いい眺めだな」と言ってくる。
「……あぁ、ずっと、ずっとこうしたかったんだ」
コーデリアの身体を押し倒し、レナルドはコーデリアの腕をシーツに縫い付けてしまう。そのままもう片方の手でコーデリアの胸のふくらみを包み込む。その触れ方があまりにも厭らしくて、コーデリアの背筋が震えた。
『俺の妄想を聞いたんだから、付き合ってもらう』
思い出されるのは、あの後レナルドに告げられた言葉。確かに、勝手に心の中を覗いたということに罪悪感がないわけではない。しかし、これ話が違うだろう。最近では婚前交渉も増えているとはいえ、これはない。まだ、覚悟が決まっていない。そう思いながら身をよじらせれば、レナルドは「隠すな」と言ってコーデリアの胸のふくらみを揉んでくる。
「ぁ、あっ!」
胸のふくらみを揉まれるのは、気持ちいいわけではない。しかし、なんとも言えない変な気分になってしまう。そんなことを思いながらコーデリアが顔を真っ赤にしていれば、レナルドはおもむろにコーデリアのもう一つの胸のふくらみに顔を寄せ……胸の頂を、舌で舐めてきた。その所為で、コーデリアはあられもない声を上げてしまう。
「ぁ、あっ! だ、だめ、なに、なにしてぇ……!」
そんなコーデリアの抗議を聞くこともなく、レナルドはコーデリアの胸の頂を舐め、甘噛みし、舌でつついてくる。その一つ一つの行為が、コーデリアの身体に確かな快感をもたらす。もう片方の手はコーデリアの胸のふくらみを堪能するかのように、揉みしだいてくる。だが、その手は徐々に胸の頂を責めるような動きになり、胸の頂をつままれてしまえばコーデリアはひときわ大きな悲鳴を上げることしか出来なくて。
「やっぱり、甘い。……俺の、想像通りだ」
本当に、どんな想像をしたのかは聞きたくない。いや、ある程度は聞いてしまったが。けれど、せめてこれ以上は。そう思いながらコーデリアが「や、やめて!」と言えば、レナルドはコーデリアの胸の頂を虐めていた指をするりと移動させ、コーデリアの下腹部を撫でる。そのまま蜜口に指を押し当てれば……そこは、確かに湿っていた。
次にコーデリアが目覚めると、そこはよく見知った部屋だった。ここは、ルーシー伯爵家の屋敷にある客間だ。そう思いながら起き上がれば、脳内に響き渡るのは――大きな声。
『コーデリア!! 生き返ってきてくれ! 死ぬな!』
いや、勝手に殺すな。それに、その声の音量の所為でずきずきと頭が痛む。そう思い、コーデリアは「勝手に、殺さないでください」と零してしまった。が、その瞬間自らのミスに気が付く。……その証拠に、レナルドの目は見開いていた。
(……まずいわ。先ほどの言葉、レナルド様口に出されていない……!)
それはつまり、コーデリアがレナルドの心を覗いていることがバレたということである。レナルドは頭がいい。だから、コーデリアの失言に気が付かないわけがない。
「……コーデリア嬢?」
レナルドの声が、震えている。もう、隠すことはできない。瞬時にコーデリアはそう判断し、レナルドが次の言葉を発する前に「申し訳ございません!」と謝罪をし、頭を深々と下げた。
「そ、その、私……その」
多分だが、失望されるだろう。そう思いながら、コーデリアはゆっくりと訳を話した。
レナルドの態度に不安を覚えていたということ。そのため、心の声が聞こえるという魔道具を手に入れ、レナルドの心の声を覗き聞いたこと。全て、洗いざらい話した。もちろん、レナルドのアウトな発言については、触れていない。触れたら最後、なんとなく嫌な予感がするためだ。
「……そう、か」
コーデリアの言葉を聞き、レナルドはそれだけの言葉を告ていた。その声が、いつもよりも数段低く聞こえてしまって。コーデリアは、身を震わせる。何を、言われるのだろうか。そう思い身構えるコーデリアを襲ったのは……苦しいくらいの抱擁。
「……悪かった。不安に、させたんだな」
その後、告げられたのは謝罪の言葉。それに驚きコーデリアが目を見開けば、レナルドは「……悪かった」ともう一度謝罪をしてくる。だからこそ、コーデリアは首をぶんぶんと横に振った。悪いのは、自分だ。レナルドの心の声を勝手に覗いたのは、自分なのだから。
「わ、私が……」
「いや、俺が全面的に悪い。俺の態度を、コーデリア嬢がどう思うかを想像出来なかった」
コーデリアの謝罪の言葉を遮り、レナルドはそう言ってくる。……どうやら、彼は悪い人ではないらしい。心の中の発言は、いろいろな意味でアウトだが。
「あ、あの……」
レナルドのコーデリアを抱きしめる腕は、露骨に震えていた。そのため、コーデリアはその腕に自分の手を重ねてみる。……騎士らしい、たくましい腕だった。その腕に胸をときめかせながら、コーデリアは目を瞑る。……なんだかんだ言っても、誤解が解けたのならばいいじゃないか。そう思い、ホッと一安心した、のだが――。
「ところで、コーデリア嬢」
「……はい」
「俺の心の声を聞いたということは……その、俺の妄想も、聞いたということ、だよ、な?」
一番恐れていたことを、レナルドは言ってきた。……やはり、彼はそこまで頭が悪いわけではないらしい。そう考え、コーデリアは身の危険を感じた。
◆◇◆
「あ、あの……どうして、どうしてこうなるのですか!?」
何も身につけていない自身の身体を抱きしめながら、コーデリアは涙目でレナルドを睨んだ。が、涙目の時点で迫力などない。それが分かっているからなのか、レナルドは口角を歪めながら、「いい眺めだな」と言ってくる。
「……あぁ、ずっと、ずっとこうしたかったんだ」
コーデリアの身体を押し倒し、レナルドはコーデリアの腕をシーツに縫い付けてしまう。そのままもう片方の手でコーデリアの胸のふくらみを包み込む。その触れ方があまりにも厭らしくて、コーデリアの背筋が震えた。
『俺の妄想を聞いたんだから、付き合ってもらう』
思い出されるのは、あの後レナルドに告げられた言葉。確かに、勝手に心の中を覗いたということに罪悪感がないわけではない。しかし、これ話が違うだろう。最近では婚前交渉も増えているとはいえ、これはない。まだ、覚悟が決まっていない。そう思いながら身をよじらせれば、レナルドは「隠すな」と言ってコーデリアの胸のふくらみを揉んでくる。
「ぁ、あっ!」
胸のふくらみを揉まれるのは、気持ちいいわけではない。しかし、なんとも言えない変な気分になってしまう。そんなことを思いながらコーデリアが顔を真っ赤にしていれば、レナルドはおもむろにコーデリアのもう一つの胸のふくらみに顔を寄せ……胸の頂を、舌で舐めてきた。その所為で、コーデリアはあられもない声を上げてしまう。
「ぁ、あっ! だ、だめ、なに、なにしてぇ……!」
そんなコーデリアの抗議を聞くこともなく、レナルドはコーデリアの胸の頂を舐め、甘噛みし、舌でつついてくる。その一つ一つの行為が、コーデリアの身体に確かな快感をもたらす。もう片方の手はコーデリアの胸のふくらみを堪能するかのように、揉みしだいてくる。だが、その手は徐々に胸の頂を責めるような動きになり、胸の頂をつままれてしまえばコーデリアはひときわ大きな悲鳴を上げることしか出来なくて。
「やっぱり、甘い。……俺の、想像通りだ」
本当に、どんな想像をしたのかは聞きたくない。いや、ある程度は聞いてしまったが。けれど、せめてこれ以上は。そう思いながらコーデリアが「や、やめて!」と言えば、レナルドはコーデリアの胸の頂を虐めていた指をするりと移動させ、コーデリアの下腹部を撫でる。そのまま蜜口に指を押し当てれば……そこは、確かに湿っていた。
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