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4.開かれる扉
しおりを挟む一糸まとわぬウォルクは、さっきのハイスと同じ姿勢で数人の上級生に囲まれていた。
「堂々としてるな、ウォルク。気に入った。気持ち良くしてやるからな」
「男同士で隠すこともないですし。でも感じてるとこ見られるのはさすがに恥ずかしいかもですね。あと俺童貞じゃないけどケツいじんのは今日が初めてなんで、お手柔らかにお願いします」
上級生と打ち解けた様子で会話をする。注目を集めるのに慣れているせいか、周りに大勢の人が集まってきても気にしていない。
「じゃあいくぞ」
「はい先輩ぁあああっ、そ、そこまじでっ、おかしくなるっ」
どよめきが起きた。ほとんどの者は今ようやくさっきの嬌声の主が誰かを知ったのだ。予想を裏切る長身のハンサムから発せられる少し焦りを含んだ声色。悩ましげに歪んだ顔がみんなの心を強く惹き付ける。彼の反応が演技でないことは上向いた男根が証明していた。
「本当に初めてか?」
「本当ですって! だからそこばっかそんなにっ・・・!!」
「後ろだけでいけそうだな。おい、支えてやってくれ」
二人の上級生がじっとしていられないウォルクの腕を肩に担いだ。強い刺激がくるたびに腰が揺れ、男根もぶるんぶるんと揺れる。先端から涎を垂らしたそれは高まる快感を逃したくてもがいていた。
「ああっ、いくっ、出るっ」
白濁液が床に散らばり歓声が上がる。下を向いて呼吸を整えていたウォルクは、両足も抱えられて空中で仰向けにされた。その正面から臨戦態勢の上級生が迫る。
「本気ですか? 初めてなのにちんこなんて入りませんよ!」
「いけるいける。絶対指より気持ちいいから。な、いいだろ?」
「えぇ~、本当に気持ち良くなれます?」
「おまえなら大丈夫だ」
絶対いかせてやると言われ、ウォルクは上気した顔で上級生の股間を見た。ウォルクのそれも硬いままだ。学生たちが固唾を呑んで見守る中、上級生がウォルクの脚の間に立った。先端が当たるとびくりと震える。少し押してやっただけで門は開かれ、ローションでてかてか光る亀頭がみんなの視界から消えた。
「息をしろ。とりあえず一回全部入れるぞ」
「あ・・・は、はい・・・はぁ、あぁ、すご、なにこれ・・・・・」
じわじわとそれはウォルクの中へ侵入していった。ぐっと堪えていたウォルクは尻に上級生の腰が当たる感覚で目を開けた。自分の今の状態が信じられないといった顔をしている。「痛いか」と問われると首を横に振った。ずりずりと腰が引かれ、竿が半分抜けたところでウォルクが小さく呻いた。上級生はにやりと笑って、今度は素早く小刻みに腰を前後させる。
「あーっ、先輩そこだめっ、そこはまずい!!」
頭を仰け反らせて心と裏腹の言葉を喚く。足の指がぎゅうっと丸められ、割れた腹筋に精液が飛び散った。
「感度最高か。とんでもない奴だな」
上級生は長椅子に仰向けで置かれたウォルクの足首を掴んで大きく脚を広げた。体が折り畳まれ、少し浮いた腰に再び熱くて硬いものが挿し込まれる。今度は容赦のないピストンだった。
「待っ・・・初めてって言ってるのにっ、先輩、優しくしてっ!!」
男らしいウォルクから発せられる女の子みたいな台詞。そのギャップに会場が沸いた。上級生が達するとまた別の上級生がウォルクを鳴かせる。その周りで、せっかく履いた下着を下ろしてマスをかく新入生たち。輪の外では熱気に中てられた者同士の乱交が始まっていた。
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