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134御用聞き
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「状況は分かりましたが、姫の護衛を我々3人で行うのは問題になります。」
ガラが状況を把握し、断ろうとすると
「流石に、護衛をOZだけに任せることは無い。
私の部下や第3騎士団からも派遣する。
3人には気楽に町を案内して欲しいと思っている。」
ブルネリ公爵が説明する。結局、護衛でもなく只の町案内だ。
「OZとしてこの依頼は受けるわけにはいかない。
俺に言っていたのは覚えているけど、個人的な事に仲間を巻き込む気は無いです。」
拓がはっきりと断ると、申し訳なさそうにするサリナ姫。
「申し訳ありませんでした。軽率だったと反省しています。
でも、お二人の様な方々で良かったです。今度、3人をお茶会に誘わせてください。」
謝罪するサリナ姫を見てガラは
「拓はサリナ様と友達の様な付き合いをしているんだよな。
本職の人達が護衛をするなら、依頼ではなく友達として案内したらどうだ。俺達も付き合うし。」
提案するとレオも頷いている。
確かに、気を使おうとしているのは分かるので、拓もこの依頼を受けてガラとレオの事をもっと知ってもらいたいとも思っていた。
ガラとレオが同意してくれたので依頼ではなく友達として案内することにした。
案内するのは1週間後となり、当日はブルネリ公爵の屋敷に迎えに来ることになった。
「そういえば、サリナ様から伺ったが、拓殿は土産物を色々と買っていたそうだな。」
「・・・」
「私も落ち人としてこの世界に来た拓殿の事は気になっているので、屋敷に気楽に遊びに来てもらって良いからな。
ガラ殿、レオ殿も是非、一緒に来てもらって、食事でもしながらでも旅の話を聞かせて欲しい。
デザートには他の町の菓子なんて良いかもしれないな。」
にっこりと笑うブルネリ公爵。
完全に土産の催促。一体何を言ったのかと、拓がサリナ姫を見る。
「拓に頂いたデザートが本当に美味しかったと話しただけよ。」
喜んでくれたのは嬉しいが、お姫様だけでなく公爵まで土産物の催促とは。
一介の冒険者として動いているのに、まるで御用聞きの様な立場だと思う拓。
サリナ姫が話したデザートを聞くと、アイテムボックスに残っていたのでブルネリ公爵に渡して屋敷を後にした。
「ゴメン、変な事に巻き込んで申し訳ない。」
「楽しかったから謝る必要は無いぞ。」
「そうそう、それより何処を案内するつもりだ。」
「やはり、ここは女の子がデートで喜びそうな場所が良いよね。」
何処を回るか3人でデートをしながら決めることに。
3人での回るのは楽しく、サリナ姫の為のコース選びではなく只のデート。
拓だけでなく3人とも終始笑顔で町を散策を続けた。
OZが帰った後、ブルネリ公爵はサリナ姫の向かいに座り土産のデザートと紅茶を頂くことにした。
「サリナ様は、拓殿を含め、落ち人の事を随分と気に掛けておりますね。」
「当然です。せめて安全かくらいは確かめておきたいですから。」
「拓殿については、私の方でも確認しておきます。
サリナ様と同じ手段を使ってしまいましたが、彼は義理堅そうなので土産を持って来てくれるでしょうから。」
サリナ姫もブルネリ公爵も、土産よりも拓の元気な姿を見れれば良いと思っていた。
そうは思いながらも、この様な土産を選んでくれるのなら、それも楽しみにしても良いかとも。
ガラが状況を把握し、断ろうとすると
「流石に、護衛をOZだけに任せることは無い。
私の部下や第3騎士団からも派遣する。
3人には気楽に町を案内して欲しいと思っている。」
ブルネリ公爵が説明する。結局、護衛でもなく只の町案内だ。
「OZとしてこの依頼は受けるわけにはいかない。
俺に言っていたのは覚えているけど、個人的な事に仲間を巻き込む気は無いです。」
拓がはっきりと断ると、申し訳なさそうにするサリナ姫。
「申し訳ありませんでした。軽率だったと反省しています。
でも、お二人の様な方々で良かったです。今度、3人をお茶会に誘わせてください。」
謝罪するサリナ姫を見てガラは
「拓はサリナ様と友達の様な付き合いをしているんだよな。
本職の人達が護衛をするなら、依頼ではなく友達として案内したらどうだ。俺達も付き合うし。」
提案するとレオも頷いている。
確かに、気を使おうとしているのは分かるので、拓もこの依頼を受けてガラとレオの事をもっと知ってもらいたいとも思っていた。
ガラとレオが同意してくれたので依頼ではなく友達として案内することにした。
案内するのは1週間後となり、当日はブルネリ公爵の屋敷に迎えに来ることになった。
「そういえば、サリナ様から伺ったが、拓殿は土産物を色々と買っていたそうだな。」
「・・・」
「私も落ち人としてこの世界に来た拓殿の事は気になっているので、屋敷に気楽に遊びに来てもらって良いからな。
ガラ殿、レオ殿も是非、一緒に来てもらって、食事でもしながらでも旅の話を聞かせて欲しい。
デザートには他の町の菓子なんて良いかもしれないな。」
にっこりと笑うブルネリ公爵。
完全に土産の催促。一体何を言ったのかと、拓がサリナ姫を見る。
「拓に頂いたデザートが本当に美味しかったと話しただけよ。」
喜んでくれたのは嬉しいが、お姫様だけでなく公爵まで土産物の催促とは。
一介の冒険者として動いているのに、まるで御用聞きの様な立場だと思う拓。
サリナ姫が話したデザートを聞くと、アイテムボックスに残っていたのでブルネリ公爵に渡して屋敷を後にした。
「ゴメン、変な事に巻き込んで申し訳ない。」
「楽しかったから謝る必要は無いぞ。」
「そうそう、それより何処を案内するつもりだ。」
「やはり、ここは女の子がデートで喜びそうな場所が良いよね。」
何処を回るか3人でデートをしながら決めることに。
3人での回るのは楽しく、サリナ姫の為のコース選びではなく只のデート。
拓だけでなく3人とも終始笑顔で町を散策を続けた。
OZが帰った後、ブルネリ公爵はサリナ姫の向かいに座り土産のデザートと紅茶を頂くことにした。
「サリナ様は、拓殿を含め、落ち人の事を随分と気に掛けておりますね。」
「当然です。せめて安全かくらいは確かめておきたいですから。」
「拓殿については、私の方でも確認しておきます。
サリナ様と同じ手段を使ってしまいましたが、彼は義理堅そうなので土産を持って来てくれるでしょうから。」
サリナ姫もブルネリ公爵も、土産よりも拓の元気な姿を見れれば良いと思っていた。
そうは思いながらも、この様な土産を選んでくれるのなら、それも楽しみにしても良いかとも。
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