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209フェアリーロゼ

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次の日、エチゴに許可を貰いクリームは妖精のコロニーが出来ていないか確認を行うことにした。
もし出来ているとなると、今後の商人の活動にも支障をきたす。
OZも同行したかったが拓の収納している荷物と、何かあった時に護衛が全滅する可能性を避ける必要が有った。
拓はジェニファーとロビンに渡している魔道具に魔力を充填し、念のためジークに以前使っていた通信の魔道具を渡しておく。

「拓、剣の特訓をするぞ。俺とレオは新しい剣を使いこなせる様に。拓ももう少し剣が使えた方が良いだろう。」

待っている間、OZは剣の稽古が始まった。


クリーム達は森の中を進んでいた。

「ニコラス、妖精が集まっている場所は有りそうか。」
「未だ確証は持てないが、注意した方が良さそうだ。」

拓によってやって来た方角は分かるが、特定は出来ていないためニコラスが妖精の痕跡を探しながら進んでゆく。
妖精の場合は悪戯に使った魔法の跡を探す。

「ここで待機してくれ。この先を確認してくる。」

ニコラスが先行で調べると妖精たちのコロニーが存在した。
中央に繭が有り、多分そこにはフェアリーロゼが居る可能性が高い。

「妖精は100体以上居る。どうする、一度引くか。」
「ジェニファー、ロビン、拓から借りているロッドは中級魔法をどれだけ打てる。」
「上級魔導士4,50人分は有るわね。ただ、ここまで大量の魔力だと正確な判断が出来ないわ。」
「私のもそんな感じね。」
「おいおい、そんな恐ろしい魔道具を簡単に貸してくれたのかよ。」
「でも、それなら行けそうだね。周囲の妖精を魔法で一気に倒して、フェアリーロゼを剣で倒す。」

妖精は魔法で攻撃出来るが、フェアリーロゼは魔法耐性が強いため剣を使う。

ジェニファーとロビンがロッドを構えると中級魔法による一斉攻撃を開始された。
絶え間なく行われる弾幕の様な魔法攻撃に一方的に妖精は倒されてゆく。
2人に向かって攻撃を仕掛けてくる妖精も居るが、ジーク、トム、ニコラスによって防がれていた。

ロッドに込めていた魔力を使い果たした所で残っていたのは数体の妖精とフェアリーロゼ。

「妖精に魔法攻撃、後はフェアリーロゼを倒すぞ。」

ジェニファーとロビンが自分の魔法で攻撃の援護を受けて男性陣はトムを先頭にフェアリーロゼへと駆け出した。
フェアリーロゼ達からの攻撃を大盾で防ぎながら近付き、ジークとニコラスが飛び出してフェアリーロゼへ一撃を加えた。

「ジーク、危ない。」

フェアリーロゼへ止めの一撃を与えたと思った時、ジークは生き残っていた妖精からの攻撃を受けた。
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