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「獣のアンデットなんて居るのかよ。」
拓は驚きながらも中級魔法を放つが勢いを削ぐことも出来ない。
直ぐに治癒魔導士が上級魔法を放ち倒すが、後方から何頭もの獣のアンデットが襲ってくる。
治癒魔導士の攻撃では間に合わず、拓は上級魔法を使って倒してしまう。
「拓殿、今のは?」
「今はアンデットへの攻撃に集中してください。」
驚く治癒魔導士に拓が声を掛けると、そこからは上級魔法を使いまくりアンデットを押し返す。
治癒魔導士が魔力を使い切った所で休憩所へ移動するが、既に誰も居ない。
拓は壁の上に駆け上がり治癒魔法を放ち続ける。
直ぐに休憩所の周りにはアンデットが集まるが、壁を乗り越えてくるようなのは居ないため交代で見張を立てながら休憩を取る。
「拓殿は上位の治癒魔法も使えたのですね。」
拓が休みに入ると、治癒魔導士が話しかけてきた。
拓が頷くと、それ以上の事は聞いて来ない。
「クロイツ公爵からは、ここでの戦いについては他言無用と言われています。それはクロイツ公爵に対してもです。安心してください。
それよりも、拓殿。先程はアンデットの攻撃から守って頂きありがとうございました。」
拓が気にしているのが分かったのか、治癒魔導士から話して頭を下げる。
拓自身、これ以上どうこうできる話でもないので、その言葉を信じることにした。
問題になる様なら、姿を隠せば良いだろう。
休憩所に籠城し安全な場所から攻撃を行うだけの簡単な話だと思っていたが、腐臭が充満しとても臭い。
そして休憩所の壁に纏わりつくアンデットの姿はホラーでしかなかった。
そんな状態の中、拓と治癒魔導士は強力なアンデットを中心に攻撃を続けていると、外から治癒魔法、さらに強力な火魔法、風魔法、水魔法の攻撃が放たれる。
それと共に雄叫びが響き、騎士団が休憩所に向かって突っ込んできた。
火魔法でも上級魔法であればアンデットも一気に焼き尽くす事が出来ていた。
燃えながらも動いているアンデットも居たが水魔法、風魔法で粉々にされていた。
拓と治癒魔導士は壁の上から援護攻撃を行い、たどり着いた所でガラとレオが門を開けて中に入れる。
「全員、休憩所に入れたか?」
オリバー隊長の声がすると、各部隊から「〇〇小隊、全員揃っています。」との返答が続く。
数人が怪我をしていたが、直ぐに治癒魔導士によって治療が行われた。
拓が兵士達を確認すると、パウロとヨーゼフの姿も有った。
拓と目が合うと、笑って手を振ってくれる。
確認が終わると、オリバー隊長が拓の所へ来る。
「クロイツ公爵から話は聞いている。4人とも無事か?ダイフクも大丈夫かな。」
拓の頭の上でダイフクが触手を伸ばして自己主張をするのを見て、オリバー隊長が言葉を付け足す。
「全員無事です。問題ありません。所で他への被害は出ていないでしょうか?」
拓達の足止めは成功し、多くのアンデットをおびき寄せる事が出来ていた。
はぐれたアンデットに関しては、領主の私兵と冒険者によって退治しており一定内の区画に押し止められている。
オリバー隊長との話が終わると、勇者の3人、更にはピース神官、トリス神官が挨拶をしにOZの所へやってくる。
「浩司達だけでなく、ピースさんにトリスさんまで。」
「アンデットが相手なら、我々の治癒魔法が有効ですからね。アンデットを引き付けるために休憩所に籠ると聞いて心配しましたよ。」
ピース神官が拓と握手をしながらホッとした表情で話す。
「ありがとうございます。こちらも役目が果たせたみたいですし、後は皆さんのサポートに回らせてもらいます。」
直ぐにオリバー隊長から今後の対応についての話が行われ、今日はもう少しすれば暗くなるので交代で警備をしながら休むことにし
明日の日の出とともに、一斉に魔法攻撃を行うことになった。
直ぐに食事の用意がされたのだが、アンデットの臭いで食欲がわかず全員が無理やり胃の中に流し込むようにして食べていた。
OZは見張を任せ、テントで汗を流して死んだように眠ってしまった。
拓は驚きながらも中級魔法を放つが勢いを削ぐことも出来ない。
直ぐに治癒魔導士が上級魔法を放ち倒すが、後方から何頭もの獣のアンデットが襲ってくる。
治癒魔導士の攻撃では間に合わず、拓は上級魔法を使って倒してしまう。
「拓殿、今のは?」
「今はアンデットへの攻撃に集中してください。」
驚く治癒魔導士に拓が声を掛けると、そこからは上級魔法を使いまくりアンデットを押し返す。
治癒魔導士が魔力を使い切った所で休憩所へ移動するが、既に誰も居ない。
拓は壁の上に駆け上がり治癒魔法を放ち続ける。
直ぐに休憩所の周りにはアンデットが集まるが、壁を乗り越えてくるようなのは居ないため交代で見張を立てながら休憩を取る。
「拓殿は上位の治癒魔法も使えたのですね。」
拓が休みに入ると、治癒魔導士が話しかけてきた。
拓が頷くと、それ以上の事は聞いて来ない。
「クロイツ公爵からは、ここでの戦いについては他言無用と言われています。それはクロイツ公爵に対してもです。安心してください。
それよりも、拓殿。先程はアンデットの攻撃から守って頂きありがとうございました。」
拓が気にしているのが分かったのか、治癒魔導士から話して頭を下げる。
拓自身、これ以上どうこうできる話でもないので、その言葉を信じることにした。
問題になる様なら、姿を隠せば良いだろう。
休憩所に籠城し安全な場所から攻撃を行うだけの簡単な話だと思っていたが、腐臭が充満しとても臭い。
そして休憩所の壁に纏わりつくアンデットの姿はホラーでしかなかった。
そんな状態の中、拓と治癒魔導士は強力なアンデットを中心に攻撃を続けていると、外から治癒魔法、さらに強力な火魔法、風魔法、水魔法の攻撃が放たれる。
それと共に雄叫びが響き、騎士団が休憩所に向かって突っ込んできた。
火魔法でも上級魔法であればアンデットも一気に焼き尽くす事が出来ていた。
燃えながらも動いているアンデットも居たが水魔法、風魔法で粉々にされていた。
拓と治癒魔導士は壁の上から援護攻撃を行い、たどり着いた所でガラとレオが門を開けて中に入れる。
「全員、休憩所に入れたか?」
オリバー隊長の声がすると、各部隊から「〇〇小隊、全員揃っています。」との返答が続く。
数人が怪我をしていたが、直ぐに治癒魔導士によって治療が行われた。
拓が兵士達を確認すると、パウロとヨーゼフの姿も有った。
拓と目が合うと、笑って手を振ってくれる。
確認が終わると、オリバー隊長が拓の所へ来る。
「クロイツ公爵から話は聞いている。4人とも無事か?ダイフクも大丈夫かな。」
拓の頭の上でダイフクが触手を伸ばして自己主張をするのを見て、オリバー隊長が言葉を付け足す。
「全員無事です。問題ありません。所で他への被害は出ていないでしょうか?」
拓達の足止めは成功し、多くのアンデットをおびき寄せる事が出来ていた。
はぐれたアンデットに関しては、領主の私兵と冒険者によって退治しており一定内の区画に押し止められている。
オリバー隊長との話が終わると、勇者の3人、更にはピース神官、トリス神官が挨拶をしにOZの所へやってくる。
「浩司達だけでなく、ピースさんにトリスさんまで。」
「アンデットが相手なら、我々の治癒魔法が有効ですからね。アンデットを引き付けるために休憩所に籠ると聞いて心配しましたよ。」
ピース神官が拓と握手をしながらホッとした表情で話す。
「ありがとうございます。こちらも役目が果たせたみたいですし、後は皆さんのサポートに回らせてもらいます。」
直ぐにオリバー隊長から今後の対応についての話が行われ、今日はもう少しすれば暗くなるので交代で警備をしながら休むことにし
明日の日の出とともに、一斉に魔法攻撃を行うことになった。
直ぐに食事の用意がされたのだが、アンデットの臭いで食欲がわかず全員が無理やり胃の中に流し込むようにして食べていた。
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