欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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王都へ帰るまでの間、拓は夜になると引き続きガラと一緒に魔獣の調査を続けた。
そして、瘴気の吹き溜まりの状態も確認したが、合体するのに２年と掛からないかも知れない。

「ここなら夜の間に王都間を往復できるから、ちょっと行ってくるね。」

状況をまとめアンディ・ジョーンズの名前で手紙を書くと、ガラとレオに見送られ王都へ飛んだ。

「ゴルゴさん、サブ、起きてくれ。」

ゴルゴと、その腕枕で幸せそうに寝ているサブをゆする拓。

「兄貴、未だやり足りないんすか。仕方ないっすね・・・って、拓。」

サブが跳ね起きると、布団が落ちて素っ裸の全身が丸見えになる。
相変わらずの美味そうな身体に拓はガン見してしまう。
サブは拓に見られていると分かると肉棒が固くなって来るが、ゴルゴにパンツを渡される。
２人とも直ぐにパンツをはいてしまったが、サブのパンツは盛り上がっていた。

「全く、拓はいつ戻って来たんだ？」
「今さっきだよ。直ぐに戻るけどね。２人にお願いが有って来たんだ。」

拓は４通の手紙を取り出すと、ゴルゴに渡す。

「これを出しておけばいいのか？」
「そう、明日にでもこっそりと出しておいて欲しい。」
「分かった。拓は無茶をするなよ。」
「ありがとう。土産は正式に戻って来た時に渡すから。所で、ここの人達の状態はどんな感じです？」

少し間が有ったが、ゴルゴが答えた。

「怪我人が増えている。神官は兵士達の治療で手一杯で大した治療を行う事が出来ていない。
　ハック様が治療に寄ってくれてはいるが、大怪我をした奴が居て他に手が回っていない。」

ルーカスも同行し患者の整理や、冒険者に対し怪我をした時の対処法について説明を行っていた。

「ゴルゴさんとサブが状況を把握しているのなら久しぶりに活動を再開しようか。」

拓は白衣を着て仮面を付けると、ポーズを取った。

「た・・・ホワイトジャックは時間の方は大丈夫なのか？」
「１時間位が限度かな。とりあえず重症の人から対応したい。後、全員の治療が終わるまでホワイトジャックが来たことは他言無用にして欲しい。」

ゴルゴは拓のポーズには触れず、直ぐに怪我人の元へと連れて行く。
家の人は真夜中に起こされ何事かと出てきたが、ホワイトジャックの姿を見て直ぐに怪我人の所へと案内する。

「ハックが行った治療か。腕を上げたみたいだな。」
「ハック様の事を御存じなのですか？」
「拓に聞いている。なかなか良い指導をしているみたいだな。」

ホワイトジャックは余計な事を言ってしまったと思いながら、治療を始めた。
ハックの治療はかなりのもので、兄弟子としての拓の立場は無いと思ってしまう程だ。
ホワイトジャックは直ぐに治療を行い完治させると、必要とする治療が終わるまで自分の事は言わない様にと念押しし、次の怪我人の元へと向かった。
４人の治療を行った所で、今日は終了とした。
一度、ゴルゴの家に戻ると仮面と白衣をしまう。

「命に別状はないみたいだから、ハックには完治できる範囲の怪我人を見てもらう様に話しておいてくれるかな。
　ハックにはホワイトジャックの名前を出しても良いから。」
「分かった。本当に何時も助かる。感謝している。」

ゴルゴが頭を下げると、サブも隣で同じ様に頭を下げる。

「大げさな。正直、俺の魔法について相談できる相手が居るだけで十分な見返りだから。
　連続で来れるかは分からないけど、その時には案内を宜しく。」

拓は姿を消して外に出ると、空を飛んで皆の所へ戻って行った。
「嘘だろ。」武技の絶対空間を使っていたゴルゴは思わず声を出してしまう。
サブに何が有ったのか聞かれたが、唇を合わせベットに押し倒した。

「もしかして、兄貴も拓に俺達の事を見せようと考えていたのに帰って残念とか？」

直ぐに肉棒を固くしたサブを見て、拓にはこれ以上毒されて欲しくないと痛切に思うゴルゴだった。

ハックが対応出来ない怪我人は残り３人だけだったので、次の日でホワイトジャックの治療は終わりとなった。
ゴルゴが意図的にしたわけでは無いが、最後の１人は逞しい身体をしている冒険者だった。

「疲れているのなら、日を改めてください。今すぐでなくとも、俺の方は大丈夫です。」

ホワイトジャックの治療は上手く行かず、何度も男の身体をなで回していた。

「私も時間的余裕が無くてな。負担を掛けて申し訳ないが、このまま最後まで治療を行わせて欲しい。」
「本当にありがとうございます。ホワイトジャック様が大丈夫ならよろしくお願いします。」

冒険者の男はホワイトジャックが自分の為にと感激をしていたのだが、それを見ていたゴルゴとサブは何とも言えない顔をしている。

「兄貴、これって絶対にそうっすよね。」
「だろうな。だが、余計な事は言うなよ。治療をしようとしているのは本当だからな。」

ホワイトジャックは十分に冒険者の身体を堪能した所で、簡単に怪我を治して終わりにした。

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