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少年はある日、登下校の道の真ん中で、少女に勝負を申しかけられた。

「私が勝ったら、1つだけ言うことを聞くこと」

少年は高校陸上競技界で、全国クラスの短距離走の選手だった。

そんな彼に、少女はハンデなしの勝負を申し込んだのだ。

彼は驚いて、その勝負を引き受ける。


当然のように少女は彼に負けた。

しかし翌る日も、彼に勝負を申し込む。

少年は不思議に思い、キミは誰なんだ?と尋ねた。

少女は思いもよらないことを彼に言った。

「私は今、あなたの記憶の中にいる。私はあなたの未来の友達。子供の頃はライバルだった」


と。


明日の世界で、自由に歩けなくなった少年の人生を変えるホイッスルが、今、——鳴る。
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