52 / 80
52回り道
しおりを挟む
食後、おやつもほしいところだが、ひとまず腹ごしらえが住んだので、ブルドーザーで作業をする父と護衛は、後ろの四駆の中で映画鑑賞して待っててもらうことにする。
インディ・ジョー〇ズシリーズはアメリカのテレビシリーズで全部で44本あるから、それを見終わるまではおとなしくしているから便利である。
まともに仕事をしているのは、オリヴィアとライオンちゃんだけ。
父とユリウスと護衛の騎士は、サソリの時に火魔法をぶっ放した以外は、DVD鑑賞に浸っている。
まぁ、いいけど。
何しに来た?と言いたいわ。
岩をどけ、木々を片付け、かろうじて四駆が通れるほどの道幅を確保する。まっすぐ進むことが難しいようであれば、回り道も考慮している。
コンパスを手に、四苦八苦する。
そこで、オリヴィアは索敵魔法をしてみる。どこに障害物があるかを調べるために。
この先、まっすぐ進んだところで、また大きな岩がいくつもあることがわかる。どこかにいいルートがないものだろうか、さらに索敵魔法を駆使する。
いくつかのルートはあるが、あまり遠回りになるのは、効率的ではない。一つは川沿いに源流に近いところまで北上し、それから軌道修正するもの。
もう一つは、森を切り開きながら進むもの。
さらにもう一つは、爬虫類の魔物?か虫?が喧嘩している真っ最中を通って行くもの。巻き添えを食らうのもイヤだし、最初からここは候補に入っていない。
おそらくは、覇権争いをしているのだろうが、こちらに、向かってこないとも限らないので、なるべくならそのルートを避けたいところ。
でも、そのルートが一番の近道。だから頭を痛めている。
やっぱり、安全第一だから、川沿いの道を選ぼう。
ライオンちゃんは、近道がしたいみたいだけどね、ダメよ。あっちは。
ライオンちゃんからすれば、虫の魔物など、大したことはないと思っているらしい。
それはライオンちゃんから見れば、の話でオリヴィアからすれば、気持ち悪いことこの上なしの話なのだ。
わざわざ、そんな気持ちの悪いところを通らなくても、他にルートがないわけではない川沿いの道を進もうとしたところ、やっぱりライオンちゃんは抵抗している。
なんでよ?ライオンちゃんの話をよーく聞けば、虫が覇権争いをしているということは、その土地に何かお宝が眠っている可能性があるということらしく、だからそこを通る意味がある。
でもね、拝領の土地でもないところのお宝を見つけても、何の意味もないっつうの。
そこへ父と護衛、ユリウスが3人雁首揃えて、ノコノコやってくる。インディ・ジョーン〇を観終わったみたいで、次の作品を見るための催促か、座り続けていて、腰が痛くなったのかはわからないが、とにかく四駆から降りてきたみたいだった。
「なんだ、ここで行き止まりか?」
「お父様は、ここで待っていらして。もしここで、何かお宝が見つかれば、いったい誰のものになるのかしらね?」
「それは発見者の所有物となるに決まっている。さもなければ、冒険者などの職業は存在しないよ。」
言われてみれば、その通り。冒険者という職業は、危険を冒してまで冒険し、そこで見つかった、お宝はすべて自分たちのものとしている。
なるほど。それなら気持ち悪い虫でも、辛抱できるか?いやいやダメ、無理。
だって虫にとっては、いいお宝でも、たとえば砂糖?とか、餌になるものかもしれないし、そんなものオリヴィアにとっては、何の価値もない。
まだ確実にお宝と決まったわけではないから、ライオンちゃんの勘だけでは気色悪いルートを選べない。
「なんだ?この先、お宝がある道があるのか?」
「あるかどうかは、わからないけどライオンちゃんが行きたがっていて、ムカデとトカゲが覇権争いしているところなの。」
「面白そうではないか!その道を通ってみよう!」
なんで?お父様が決めるのよ?
インディ・ジョー〇ズシリーズはアメリカのテレビシリーズで全部で44本あるから、それを見終わるまではおとなしくしているから便利である。
まともに仕事をしているのは、オリヴィアとライオンちゃんだけ。
父とユリウスと護衛の騎士は、サソリの時に火魔法をぶっ放した以外は、DVD鑑賞に浸っている。
まぁ、いいけど。
何しに来た?と言いたいわ。
岩をどけ、木々を片付け、かろうじて四駆が通れるほどの道幅を確保する。まっすぐ進むことが難しいようであれば、回り道も考慮している。
コンパスを手に、四苦八苦する。
そこで、オリヴィアは索敵魔法をしてみる。どこに障害物があるかを調べるために。
この先、まっすぐ進んだところで、また大きな岩がいくつもあることがわかる。どこかにいいルートがないものだろうか、さらに索敵魔法を駆使する。
いくつかのルートはあるが、あまり遠回りになるのは、効率的ではない。一つは川沿いに源流に近いところまで北上し、それから軌道修正するもの。
もう一つは、森を切り開きながら進むもの。
さらにもう一つは、爬虫類の魔物?か虫?が喧嘩している真っ最中を通って行くもの。巻き添えを食らうのもイヤだし、最初からここは候補に入っていない。
おそらくは、覇権争いをしているのだろうが、こちらに、向かってこないとも限らないので、なるべくならそのルートを避けたいところ。
でも、そのルートが一番の近道。だから頭を痛めている。
やっぱり、安全第一だから、川沿いの道を選ぼう。
ライオンちゃんは、近道がしたいみたいだけどね、ダメよ。あっちは。
ライオンちゃんからすれば、虫の魔物など、大したことはないと思っているらしい。
それはライオンちゃんから見れば、の話でオリヴィアからすれば、気持ち悪いことこの上なしの話なのだ。
わざわざ、そんな気持ちの悪いところを通らなくても、他にルートがないわけではない川沿いの道を進もうとしたところ、やっぱりライオンちゃんは抵抗している。
なんでよ?ライオンちゃんの話をよーく聞けば、虫が覇権争いをしているということは、その土地に何かお宝が眠っている可能性があるということらしく、だからそこを通る意味がある。
でもね、拝領の土地でもないところのお宝を見つけても、何の意味もないっつうの。
そこへ父と護衛、ユリウスが3人雁首揃えて、ノコノコやってくる。インディ・ジョーン〇を観終わったみたいで、次の作品を見るための催促か、座り続けていて、腰が痛くなったのかはわからないが、とにかく四駆から降りてきたみたいだった。
「なんだ、ここで行き止まりか?」
「お父様は、ここで待っていらして。もしここで、何かお宝が見つかれば、いったい誰のものになるのかしらね?」
「それは発見者の所有物となるに決まっている。さもなければ、冒険者などの職業は存在しないよ。」
言われてみれば、その通り。冒険者という職業は、危険を冒してまで冒険し、そこで見つかった、お宝はすべて自分たちのものとしている。
なるほど。それなら気持ち悪い虫でも、辛抱できるか?いやいやダメ、無理。
だって虫にとっては、いいお宝でも、たとえば砂糖?とか、餌になるものかもしれないし、そんなものオリヴィアにとっては、何の価値もない。
まだ確実にお宝と決まったわけではないから、ライオンちゃんの勘だけでは気色悪いルートを選べない。
「なんだ?この先、お宝がある道があるのか?」
「あるかどうかは、わからないけどライオンちゃんが行きたがっていて、ムカデとトカゲが覇権争いしているところなの。」
「面白そうではないか!その道を通ってみよう!」
なんで?お父様が決めるのよ?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
161
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる