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とある暴走族のリーダー、就職する‼︎
0005:それでも
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──ここはフィックスド辺境伯領一の郵便局休憩室。──
──室内には、フィックスド辺境伯家のノア及び、仲間のハリーとヘンリーが重たい沈黙と共に向き合っていた。──
「……二人とも、報告してくれてありがとう。(ノア)」
「「…………。(複雑な心境のハリーとヘンリー)」」
「二人が思っている通り、俺は、副長、いやキースのことは、知っていたよ。(微笑むノア)」
「アニキ……。(悲しげなハリー)」
「…………どうして、俺らに言ってくれなかったんですか。(心が苦しいヘンリー)」
「どうしてなんだろうな。俺にもよくわかんねーよ。……ただ、みんなのことを信用してなかったわけじゃない。裏でコソコソしているキースのことも、みんなのことも、俺にとっては大事な仲間だから、失いたくなかった。それだけさ。(穏やかな表情のノア)」
「「アニキ……。(うるうるまなこな二人)」」
「だが、俺がキースを放置したせいで、パトリック殿下が危険な状態にあることは、事実だ。キースは、ボーダーラインを超えてしまった。……俺が困るだけならいいけれど、これ以上仲間や部外者に危害を加えるならば、処分しなければならない。(険しい表情のノア)」
「「あにき……。(涙を流しまくる二人)」」
「二人とも、……よく言いに来てくれた。本当にありがとう。(二人に頭を下げるノア)」
「……偶々なんです。今日、ハリーの仕事場に用事があったついでにハリーに会いに行ったら、ハリーが青褪めてて、さっき、事情を聞いたばかりなんです。つい頭に血がのぼって、アニキに対して酷い言い方してしまって、ごめんなさい‼︎(テーブルに頭が付くくらい頭を下げるヘンリー)」
「俺もです。パトリック殿下を引きずる副長のことを止められなくて、ガタガタ震えてばかりだったんです……。副長のことを早くアニキに言わないといけないって、思ってたけど、副長と一番仲の良いアニキが副長と結託しているんじゃないかって、疑って言えませんでした。本当にごめんなさい‼︎(ヘンリーと同じように頭をさげるハリー)」
「いいよいいよ、……この件に関しては、十中八九俺が悪い。後のことは、俺がやるから、二人は、俺の代わりに、ハガキの仕分けをしていてほしい。(超真面目なノア)」
「「…………うん?(ぽかーんな二人)」」
「本日のハガキ量は、今年で一番のピークなんだ。俺が抜けると、先輩の仕事が増えてしまうからね。出来れば俺が戻るまで先輩、否仕事中に奇声をあげる女性が帰らないように、止めておいてほしい。(ものすっごい大真面目なノア)」
「…………あの、アニキ?(ぽけーなハリー)」
「俺達もアニキと一緒に殿下を助けに……。(ヘンリー)」
「駄目だ、駄目だ‼︎ パトリック殿下は、ちょっとヤられてても多分大丈夫‼︎ ……それに、みんなには、副長の始末をさせたくないんだ‼︎ だから、先輩が帰らないように、見張っててね。(至極大真面目なノア)」
「いや、でも、ここの局長さんに聞かないと働けないんじゃ……。(動揺を隠しきれないハリー)」
「大丈夫‼︎ ノア君のお友達なら、いつでも何人でも大歓迎さ‼︎(バンッと扉を開ける、盗み聞きをしていた局長)」
「「「────っ⁉︎(いきなりでびっくりする三人)」」」
「パトリック殿下の危機は、私たちの危機だからね! ノア君なら一人で殿下を救い出せるよ‼︎ ……お友達のことは、私がしっかり見ておくから、行っておいで‼︎(さりげなく、ノアに、ナンバー壱番の自転車の鍵を渡す局長)」
「────っ‼︎ ありがとうございます、局長さん‼︎(局長にお礼を言ってから飛び出すノア)」
「「あにきーー⁉︎(困惑を隠しきれない二人)」」
「君たちも、今日はわざわざありがとうね! ノア君の代わりに立候補してくれてありがとう‼︎(嬉しげな局長)」
「「……。(顔を見合わせるハリーとヘンリー)」」
──ノアは自転車で、実家を目指す‼︎──
◇ ◇ ◇
──一方その頃、とあるカフェテラスにて。──
「オリビア‼︎(とあるカフェテラス席に座っている男性)」
「……。(コソコソと男性のテーブルの席に座る女性)」
「探したよ! こんな所で働いていただなんて……。」
「……家計を助ける為ですので。(とある女性)」
「オリビア、……私は君のことが心配なんだ。……今すぐ、私の屋敷に入ってほしい。(切実そうな男性)」
「コレクト様、……大変申し訳ないのですが、私たちの契約は、明後日からとなっております。職場の上司には、明日まできっちり働くと言っていますので、明後日までお待ちください。(ソワソワと人目を気にしてるとある女性)」
「……どうして、私の気持ちをわかってくれないんだ⁉︎ 私は、オリビアのことをずっと想っているのに……。仕事と私、どっちが大事なんだ⁉︎(切なくて胸が苦しい男性)」
「……本当に申し訳ないのですが、……私の家は、火の車なのです。貧困で憂いている大切な家族が路頭に迷わない為に、少しでもお金になるよう外で働いて何が悪いのですか? ……コホン、……明後日からは家庭に入って、一生懸命働かせていただきますので、今回だけは、目を瞑ってくださいまし。(スクっと立ち上がるとある女性)」
「待ってくれ‼︎ それならせめて、今夜は一緒の宿に泊まろう‼︎ 良い部屋を取っているから、住み込みのタコ部屋へ泊まったりしないでくれ!(とても心配している男性)」
「……私は、何があっても、自分で解決できるように育てられてきました。職場の仲間が、私を襲うことなんて全くありませんし、もしあったとしても、自分で対処できます。謹んでお断り致しますわ。(今夜は、ペンさんとの大事なお約束がありますからね。コレクト様に勘付かれては、全てが駄目になってしまいますわよ。 顔が険しいとある女性)」
「オリビア──⁉︎(すごく心が傷ついたとある男性)」
「コレクト様、今日までは、……今日までは、私は自由です。(キリッとした表情で、カフェテラスから出る女性)」
──カフェテラスは、深い沈黙に包まれた‼︎──
「……お金が必要なら、私がいるのに、どうしてオリビアは、私を頼ってくれないんだ⁉︎ もっと頼ってくれよー‼︎(男として自分は頼りないのかと自問する、とある男性)」
──と、そこへ、一人の妖艶な美女がやってきた‼︎──
「あら、コレクト様、どうなされたのですか?(先程とある女性が座っていた椅子に滑り込む、とある女性)」
「……メアリー。(さりげなく女性の両手を握る男性)」
「駄目ですわよ。ここは人目がありますから、オリビアに見つかったら、大変なことになります。(嬉しげな女性)」
「……さっきフラれたから、もういい。(投げやり男性)」
「あらら、コレクト様、とても可哀想。私がコレクト様の婚約者なら、コレクト様を悲しませることなんか絶対にしないのに。(ぷぷぷ。私が小細工をしなくたって、最初からこの二人の仲は、冷めてるじゃない。……オリビアの地位を奪って、私がフローレンス辺境伯夫人になるのは、時間の問題ね。 なかなかなことを考えている、とある女性)」
「メアリー、……ホテルに帰ろう?(とある女性の胸の谷間をガッツリ凝視しながら言う、とある男性)」
「えええ? でもー、今日は、オリビアと一緒に寝るって言ってましたよね?(コレクト様、チョロすぎますわよ! なかなかなとある女性)」
「……さっき断られたからもういい。(拗ねてる男性)」
「ええー、オリビアって、何様なの⁉︎ コレクト様との『夜のお誘い』を断るだなんて、貧乏子爵家の娘の癖に、態度が大きすぎますわ‼︎(プンスカ怒り出す謎のとある女性)」
「もういい。いつも私のことを考えてくれているメアリーがいてくれれば、他はいらない。(目がイってる男性)」
「そうですわね! トルネードでは、『妾』を囲うことは合法ですので、コレクト様のお心を癒す為、私もコレクト様のご実家へ同居させていただきますわ‼︎(なかなかな女性)」
「ありがとう。……メアリーがいてくれると、心強いよ。(オリビアへの気持ちも少しありつつ、目の前のメアリーの両手をイヤらしく握りしめるとある男性)」
「コレクト様、これからも、どうぞよろしくお願い致します。(これで、キリト様と一緒にいられるわ! 男性に谷間を見せつけながら、頭をさげるとある女性)」
「ああ。……ホテルに戻って、続きをしようか。」
「まあっ、嬉しい‼︎ でも、オリビアがいるのに、良いのかしら?(あざとい女性)」
「良い。……私も覚悟を決めた。明後日、オリビアの前で、メアリーとの関係を言って、納得させる。今まで私の誘いを断ってきたオリビアに目にモノを見せてくれるわ‼︎(なんか壊れたとある男性)」
「その勢いですわ‼︎(妖艶に笑うとある女性)」
「いこう、メアリー!(立ち上がる男性コレクト)」
「ええ!(立ち上がって、コレクトの腕に自ら絡みにいく、女性メアリー)」
「今日は寝かさないからな‼︎(キリッとコレクト)」
「望むところですわ!(一週間以上オールナイトしているのに、この体力はどこからくるのかしら? コレクト様って、ほんと毎晩激しすぎるのよねー。 なんかとんでもないことを考えてるメアリー)」
──二人は仲睦まじそうに街の中へ消えていった。──
◇ ◇ ◇
──ところ変わって、ここはフィックスド家地下室。──
──気絶しているパトリック殿下と、殿下を見張っているモヒカン青年キースの目の前に、特攻服野郎が現れた‼︎──
「キース‼︎(声を張り上げる特攻服野郎ノア)」
「アニキ……‼︎(覚悟を決めたモヒカン野郎キース)」
「…………迎えに来たぞ。(独り微笑むノア)」
──果たしてノアは、闇堕ちした仲間を説得して改心させ、ついでにパトリック殿下を救うことはできるのか⁉︎──
『ねえ、「ついで」ってどういうことなの⁉︎(今回出番が中途半端かつ少なすぎて、かなりお怒りなパトリック殿下)』
──室内には、フィックスド辺境伯家のノア及び、仲間のハリーとヘンリーが重たい沈黙と共に向き合っていた。──
「……二人とも、報告してくれてありがとう。(ノア)」
「「…………。(複雑な心境のハリーとヘンリー)」」
「二人が思っている通り、俺は、副長、いやキースのことは、知っていたよ。(微笑むノア)」
「アニキ……。(悲しげなハリー)」
「…………どうして、俺らに言ってくれなかったんですか。(心が苦しいヘンリー)」
「どうしてなんだろうな。俺にもよくわかんねーよ。……ただ、みんなのことを信用してなかったわけじゃない。裏でコソコソしているキースのことも、みんなのことも、俺にとっては大事な仲間だから、失いたくなかった。それだけさ。(穏やかな表情のノア)」
「「アニキ……。(うるうるまなこな二人)」」
「だが、俺がキースを放置したせいで、パトリック殿下が危険な状態にあることは、事実だ。キースは、ボーダーラインを超えてしまった。……俺が困るだけならいいけれど、これ以上仲間や部外者に危害を加えるならば、処分しなければならない。(険しい表情のノア)」
「「あにき……。(涙を流しまくる二人)」」
「二人とも、……よく言いに来てくれた。本当にありがとう。(二人に頭を下げるノア)」
「……偶々なんです。今日、ハリーの仕事場に用事があったついでにハリーに会いに行ったら、ハリーが青褪めてて、さっき、事情を聞いたばかりなんです。つい頭に血がのぼって、アニキに対して酷い言い方してしまって、ごめんなさい‼︎(テーブルに頭が付くくらい頭を下げるヘンリー)」
「俺もです。パトリック殿下を引きずる副長のことを止められなくて、ガタガタ震えてばかりだったんです……。副長のことを早くアニキに言わないといけないって、思ってたけど、副長と一番仲の良いアニキが副長と結託しているんじゃないかって、疑って言えませんでした。本当にごめんなさい‼︎(ヘンリーと同じように頭をさげるハリー)」
「いいよいいよ、……この件に関しては、十中八九俺が悪い。後のことは、俺がやるから、二人は、俺の代わりに、ハガキの仕分けをしていてほしい。(超真面目なノア)」
「「…………うん?(ぽかーんな二人)」」
「本日のハガキ量は、今年で一番のピークなんだ。俺が抜けると、先輩の仕事が増えてしまうからね。出来れば俺が戻るまで先輩、否仕事中に奇声をあげる女性が帰らないように、止めておいてほしい。(ものすっごい大真面目なノア)」
「…………あの、アニキ?(ぽけーなハリー)」
「俺達もアニキと一緒に殿下を助けに……。(ヘンリー)」
「駄目だ、駄目だ‼︎ パトリック殿下は、ちょっとヤられてても多分大丈夫‼︎ ……それに、みんなには、副長の始末をさせたくないんだ‼︎ だから、先輩が帰らないように、見張っててね。(至極大真面目なノア)」
「いや、でも、ここの局長さんに聞かないと働けないんじゃ……。(動揺を隠しきれないハリー)」
「大丈夫‼︎ ノア君のお友達なら、いつでも何人でも大歓迎さ‼︎(バンッと扉を開ける、盗み聞きをしていた局長)」
「「「────っ⁉︎(いきなりでびっくりする三人)」」」
「パトリック殿下の危機は、私たちの危機だからね! ノア君なら一人で殿下を救い出せるよ‼︎ ……お友達のことは、私がしっかり見ておくから、行っておいで‼︎(さりげなく、ノアに、ナンバー壱番の自転車の鍵を渡す局長)」
「────っ‼︎ ありがとうございます、局長さん‼︎(局長にお礼を言ってから飛び出すノア)」
「「あにきーー⁉︎(困惑を隠しきれない二人)」」
「君たちも、今日はわざわざありがとうね! ノア君の代わりに立候補してくれてありがとう‼︎(嬉しげな局長)」
「「……。(顔を見合わせるハリーとヘンリー)」」
──ノアは自転車で、実家を目指す‼︎──
◇ ◇ ◇
──一方その頃、とあるカフェテラスにて。──
「オリビア‼︎(とあるカフェテラス席に座っている男性)」
「……。(コソコソと男性のテーブルの席に座る女性)」
「探したよ! こんな所で働いていただなんて……。」
「……家計を助ける為ですので。(とある女性)」
「オリビア、……私は君のことが心配なんだ。……今すぐ、私の屋敷に入ってほしい。(切実そうな男性)」
「コレクト様、……大変申し訳ないのですが、私たちの契約は、明後日からとなっております。職場の上司には、明日まできっちり働くと言っていますので、明後日までお待ちください。(ソワソワと人目を気にしてるとある女性)」
「……どうして、私の気持ちをわかってくれないんだ⁉︎ 私は、オリビアのことをずっと想っているのに……。仕事と私、どっちが大事なんだ⁉︎(切なくて胸が苦しい男性)」
「……本当に申し訳ないのですが、……私の家は、火の車なのです。貧困で憂いている大切な家族が路頭に迷わない為に、少しでもお金になるよう外で働いて何が悪いのですか? ……コホン、……明後日からは家庭に入って、一生懸命働かせていただきますので、今回だけは、目を瞑ってくださいまし。(スクっと立ち上がるとある女性)」
「待ってくれ‼︎ それならせめて、今夜は一緒の宿に泊まろう‼︎ 良い部屋を取っているから、住み込みのタコ部屋へ泊まったりしないでくれ!(とても心配している男性)」
「……私は、何があっても、自分で解決できるように育てられてきました。職場の仲間が、私を襲うことなんて全くありませんし、もしあったとしても、自分で対処できます。謹んでお断り致しますわ。(今夜は、ペンさんとの大事なお約束がありますからね。コレクト様に勘付かれては、全てが駄目になってしまいますわよ。 顔が険しいとある女性)」
「オリビア──⁉︎(すごく心が傷ついたとある男性)」
「コレクト様、今日までは、……今日までは、私は自由です。(キリッとした表情で、カフェテラスから出る女性)」
──カフェテラスは、深い沈黙に包まれた‼︎──
「……お金が必要なら、私がいるのに、どうしてオリビアは、私を頼ってくれないんだ⁉︎ もっと頼ってくれよー‼︎(男として自分は頼りないのかと自問する、とある男性)」
──と、そこへ、一人の妖艶な美女がやってきた‼︎──
「あら、コレクト様、どうなされたのですか?(先程とある女性が座っていた椅子に滑り込む、とある女性)」
「……メアリー。(さりげなく女性の両手を握る男性)」
「駄目ですわよ。ここは人目がありますから、オリビアに見つかったら、大変なことになります。(嬉しげな女性)」
「……さっきフラれたから、もういい。(投げやり男性)」
「あらら、コレクト様、とても可哀想。私がコレクト様の婚約者なら、コレクト様を悲しませることなんか絶対にしないのに。(ぷぷぷ。私が小細工をしなくたって、最初からこの二人の仲は、冷めてるじゃない。……オリビアの地位を奪って、私がフローレンス辺境伯夫人になるのは、時間の問題ね。 なかなかなことを考えている、とある女性)」
「メアリー、……ホテルに帰ろう?(とある女性の胸の谷間をガッツリ凝視しながら言う、とある男性)」
「えええ? でもー、今日は、オリビアと一緒に寝るって言ってましたよね?(コレクト様、チョロすぎますわよ! なかなかなとある女性)」
「……さっき断られたからもういい。(拗ねてる男性)」
「ええー、オリビアって、何様なの⁉︎ コレクト様との『夜のお誘い』を断るだなんて、貧乏子爵家の娘の癖に、態度が大きすぎますわ‼︎(プンスカ怒り出す謎のとある女性)」
「もういい。いつも私のことを考えてくれているメアリーがいてくれれば、他はいらない。(目がイってる男性)」
「そうですわね! トルネードでは、『妾』を囲うことは合法ですので、コレクト様のお心を癒す為、私もコレクト様のご実家へ同居させていただきますわ‼︎(なかなかな女性)」
「ありがとう。……メアリーがいてくれると、心強いよ。(オリビアへの気持ちも少しありつつ、目の前のメアリーの両手をイヤらしく握りしめるとある男性)」
「コレクト様、これからも、どうぞよろしくお願い致します。(これで、キリト様と一緒にいられるわ! 男性に谷間を見せつけながら、頭をさげるとある女性)」
「ああ。……ホテルに戻って、続きをしようか。」
「まあっ、嬉しい‼︎ でも、オリビアがいるのに、良いのかしら?(あざとい女性)」
「良い。……私も覚悟を決めた。明後日、オリビアの前で、メアリーとの関係を言って、納得させる。今まで私の誘いを断ってきたオリビアに目にモノを見せてくれるわ‼︎(なんか壊れたとある男性)」
「その勢いですわ‼︎(妖艶に笑うとある女性)」
「いこう、メアリー!(立ち上がる男性コレクト)」
「ええ!(立ち上がって、コレクトの腕に自ら絡みにいく、女性メアリー)」
「今日は寝かさないからな‼︎(キリッとコレクト)」
「望むところですわ!(一週間以上オールナイトしているのに、この体力はどこからくるのかしら? コレクト様って、ほんと毎晩激しすぎるのよねー。 なんかとんでもないことを考えてるメアリー)」
──二人は仲睦まじそうに街の中へ消えていった。──
◇ ◇ ◇
──ところ変わって、ここはフィックスド家地下室。──
──気絶しているパトリック殿下と、殿下を見張っているモヒカン青年キースの目の前に、特攻服野郎が現れた‼︎──
「キース‼︎(声を張り上げる特攻服野郎ノア)」
「アニキ……‼︎(覚悟を決めたモヒカン野郎キース)」
「…………迎えに来たぞ。(独り微笑むノア)」
──果たしてノアは、闇堕ちした仲間を説得して改心させ、ついでにパトリック殿下を救うことはできるのか⁉︎──
『ねえ、「ついで」ってどういうことなの⁉︎(今回出番が中途半端かつ少なすぎて、かなりお怒りなパトリック殿下)』
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