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とある暴走族のリーダー、就職する‼︎
0016:『スピカ』結成秘話
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【side ノア・フィックスド辺境伯本家当主】
──ここはフィックスド辺境伯屋敷の母屋執務室。──
──執務室の半分を占める応接用ソファーに、現当主のノアと執事セバスチャンが腰を下ろしている。──
──そして応接用テーブルの上には、淹れたてホヤホヤなお茶の入ったティーカップが、三つ置かれていた。──
「セバスチャン、熱いうちに飲んでくれ。(勧めるノア)」
「坊ちゃん、ありがとうございます。(微笑み執事)」
ガチャッ。(執務室の扉が開く音)
──と、そこへ、とある人物がいきなり入ってきた‼︎──
「のああああ! お仕事頑張ってるううう?(激しくやってくるノアの伯父)」
「はい、いい感じです。さっ、伯父上もティーブレイクのお時間ですよ。一緒にお茶を飲みましょう。(来たな、伯父上。今日も今日とて、先にお茶を飲ませて帰らせよう。 策士なノア)」
「いつもありがとうね! (スチャッと執事の隣に腰掛けて)いただきます。ズズウーー。(ノアが私の分も用意してくれた! とても嬉しいよおおおおおお‼︎ 口の中を火傷しながらお茶を飲みつつ、心の中で悶えている叔父)」
「まだまだ沢山ありますからね、飲んで飲んで飲みまくってください。(ふっふっふ、……お茶を飲み過ぎることによって、お手洗いに行きたくなる状態にもっていけば、こっちのもんだ。 なかなかなノア)」
「ズズウーー、……あっ、そう言えば、毎年フィックスド家が徴収していた年貢を、今年から撤廃するんだって? 街のみんなから聞いたよ。とてもすごい決断をしたんだね。(ティーカップを両手で持っている、やや乙女系叔父)」
「はい。……やっと、フィックスド本家が所有している資産の総額と、フィックスド領経営における年間平均の経費を数字として出すことが出来ました。税収が無くても、軽く百年は耐えられるので、一旦、今年の年貢の徴収はしない方向で進めます。もしこれが上手くいけば、領民の税負担が多少軽減できるので、伯父上も是非、フィックスド家限定倹約推進活動にご協力ください。(少しでも、俺たち貴族が無駄遣いを減らすことによって、領民全員の暮らしが楽になればいいな。 陰で頑張っているノア)」
「うんうん。勿論ノアの言う通り、倹約活動も頑張るし、その他の活動も積極的に参加するからね! 私の父や母、それに、兄上や義姉が守ってきたこの領地を良くしようとしていることが、とても嬉しいよ。(微笑み叔父)」
「……叔父上が経営していたときのような、多額の税収をあげることは出来ませんが、地道にコツコツ、見えない資産を作っていけたらいいですね。(お金を集めても、首都に流れるだけだからな。)」
「そうだね。……私が代理をしていたときは、まだ、首都圏活性化税なんて無かったから、一世帯あたりの税負担も少なくて済んだ。でも、今は、違う。……各領を治める貴族への年貢とは別に、首都に対して税金を収めないといけないから、以前に比べてかなり大変なんだよね。……ノアが一生懸命頑張って考えた政策が、うまくいくといいな。(色々心配している叔父)」
「はい。ギリギリまで粘ろうと思います。」
──と、そこへ、とある出窓から、一羽の鳩が執務室内へと入ってきた。──
『クックルクックルルルクウ。(デモの時間だお。)』
「あっ、そうでした! 伯父上、セバスチャン、……今から、ちょっとデモに出てくるので、ゆっくりおくつろぎください。(慌てた様子で身支度を整えるノア)」
「パトリック殿下の恒例行事だね。楽しんでおいで!」
「はい!(準備が終わったノア)」
「坊ちゃん、お身体にお気をつけて、お早目にお帰りくださいませ。(ノアに合わせてスチャッと立つ執事)」
「ああ! お土産買ってくるから、楽しみにしててくれ!(言うや否や、執務室を飛び出すノア)」
──執務室内に、穏やかな沈黙が流れた。──
◇ ◇ ◇
みなさんこんにちは。ノア・フィックスドです。走りがけの領地経営をしている、辺境伯という役職の者です。
今日は、約四年前から親交を深めているパトリック殿下という指名手配されている王族の人と、俺の古くからの仲間達と一緒に、トルネード王国の首都代理市役所の目の前でデモを実施する予定だ。
何故デモをするのかって?
今年に建設された首都代理市役所の前まで行けば、なんとなくわかると思う。とりあえず俺は、時間に間に合わない可能性の方が高いので、先に行かせてもらうよ。
『クックルクックルルルクウ。(青春だのう。)』
ちなみに、俺の頭の上で休憩している鳩さんは、クルピッピさんといって、何故だかいつも助けてくれる。
「やばいな。もう、デモが始まっているかもしれない。」
俺は、久方ぶりに、愛車であるママチャリに跨って、全力で漕ぎ出した‼︎
◇ ◇ ◇
──ここは、フィックスド辺境伯領のとある街中に建てられた『首都代理市役所』の目の前にある小さな広場。──
「増税反対‼︎(とある女性の大判写真プラカードを持った小柄な青年)」
「「増税反対‼︎(小柄な青年に続く若者達)」」
「あと、宮殿関係者がばら撒いているマリア様の写真写りがおかしいと思う! 実物はもっと美しいのに、酷すぎるよ‼︎ 捏造するくらいなら、写真をばら撒くな‼︎ マリア様は、僕だけのマリア様なんだからね‼︎」
「「……。(暴走中の小柄な男性にドン引きな若者達)」」
キキイイイイイ‼︎(ママチャリのブレーキ音)
……ふううう。ギリギリ間に合ったかな?
なんか、パトリック殿下の特徴的な声が聞こえたけど、空耳だろう。気にしない。絶対に気にしない。
俺は、余裕な雰囲気を漂わせて、ゆっくりとママチャリから降り、デモをしている若者達の最前列を目指した。
「増税するくらいなら、マリア様を返せ! マリア様を開放しろ! そんでもって、首都の維持費を確保するために、こんなしょうもない増税案を可決させやがって……‼︎ 誰が、やりやがった⁉︎ ああ、……そう言えば、僕の父だったな。……とにかく、増税反対‼︎(色々ごちゃ混ぜになって叫んでいる、とある小柄な男性)」
「「増税反対‼︎(とりあえず小柄な男性に続く若者達)」」
「あっ、パトリック殿下、始まってましたか!(さりげない感じで、小柄な男性に話しかけるノア)」
「「アニキイイ‼︎(ワッと沸き立つ若者達)」」
「(若者達に向かって)みんなも久しぶり。元気そうで、安心したよ。(微笑むノア)」
「アアニニキキイイイ‼︎(とても嬉しそうな若者達)」
「遅いよ、ノア! みんな、日が昇る前には集まって、決起集会を開いてたんだからね!(デモの最前列に立つ、小柄な男性パトリック殿下)」
「いやー、申し訳ないです。今回の首都税に対抗するための色々な事務手続きの完了に手こずってて、遅くなっちゃいました。(素直に謝るノア)」
「……っていうことは、フィックスド辺境伯自体への年貢制度は撤廃できたんだ?」
「そういうことですね。一応、別で寄付金窓口は設置する予定なので、希望者の方だけに、税金を納めていただく方針に方向転換できましたよ!」
「やるじゃないか! 流石、通称ヤンキー辺境伯‼︎」
「いやー、照れますねー。(顔が真っ赤なノア)」
「そんなノアに、話がある。……とある組織を作りたい。初期メンバーは、僕と、サネユキと、ノアと、ここにいるみんなでね。」
「……? キチンとしたデモ組織を作るんですか?」
「ううん、……ここの主権を覆すための、クーデター組織だよ。(暗い瞳な殿下)」
「────っ⁉︎(くくくーでたーーだと⁉︎)」
そう。
そのときの俺は、予想だにしなかった。
パトリック殿下が、いきなり作りたいと言い出した組織が、数年後には大きくなり、冗談抜きで国家転覆を狙えるような巨大な存在になるだなんて……。
「そうだねー、名前は、『スピカ』とかどうかな? なんか響きが好きなんだよね。(にんまり殿下)」
「…………。(いやいや、適当すぎるだろ⁉︎)」
──ノアの思い出話は、まだまだ続く‼︎──
──ここはフィックスド辺境伯屋敷の母屋執務室。──
──執務室の半分を占める応接用ソファーに、現当主のノアと執事セバスチャンが腰を下ろしている。──
──そして応接用テーブルの上には、淹れたてホヤホヤなお茶の入ったティーカップが、三つ置かれていた。──
「セバスチャン、熱いうちに飲んでくれ。(勧めるノア)」
「坊ちゃん、ありがとうございます。(微笑み執事)」
ガチャッ。(執務室の扉が開く音)
──と、そこへ、とある人物がいきなり入ってきた‼︎──
「のああああ! お仕事頑張ってるううう?(激しくやってくるノアの伯父)」
「はい、いい感じです。さっ、伯父上もティーブレイクのお時間ですよ。一緒にお茶を飲みましょう。(来たな、伯父上。今日も今日とて、先にお茶を飲ませて帰らせよう。 策士なノア)」
「いつもありがとうね! (スチャッと執事の隣に腰掛けて)いただきます。ズズウーー。(ノアが私の分も用意してくれた! とても嬉しいよおおおおおお‼︎ 口の中を火傷しながらお茶を飲みつつ、心の中で悶えている叔父)」
「まだまだ沢山ありますからね、飲んで飲んで飲みまくってください。(ふっふっふ、……お茶を飲み過ぎることによって、お手洗いに行きたくなる状態にもっていけば、こっちのもんだ。 なかなかなノア)」
「ズズウーー、……あっ、そう言えば、毎年フィックスド家が徴収していた年貢を、今年から撤廃するんだって? 街のみんなから聞いたよ。とてもすごい決断をしたんだね。(ティーカップを両手で持っている、やや乙女系叔父)」
「はい。……やっと、フィックスド本家が所有している資産の総額と、フィックスド領経営における年間平均の経費を数字として出すことが出来ました。税収が無くても、軽く百年は耐えられるので、一旦、今年の年貢の徴収はしない方向で進めます。もしこれが上手くいけば、領民の税負担が多少軽減できるので、伯父上も是非、フィックスド家限定倹約推進活動にご協力ください。(少しでも、俺たち貴族が無駄遣いを減らすことによって、領民全員の暮らしが楽になればいいな。 陰で頑張っているノア)」
「うんうん。勿論ノアの言う通り、倹約活動も頑張るし、その他の活動も積極的に参加するからね! 私の父や母、それに、兄上や義姉が守ってきたこの領地を良くしようとしていることが、とても嬉しいよ。(微笑み叔父)」
「……叔父上が経営していたときのような、多額の税収をあげることは出来ませんが、地道にコツコツ、見えない資産を作っていけたらいいですね。(お金を集めても、首都に流れるだけだからな。)」
「そうだね。……私が代理をしていたときは、まだ、首都圏活性化税なんて無かったから、一世帯あたりの税負担も少なくて済んだ。でも、今は、違う。……各領を治める貴族への年貢とは別に、首都に対して税金を収めないといけないから、以前に比べてかなり大変なんだよね。……ノアが一生懸命頑張って考えた政策が、うまくいくといいな。(色々心配している叔父)」
「はい。ギリギリまで粘ろうと思います。」
──と、そこへ、とある出窓から、一羽の鳩が執務室内へと入ってきた。──
『クックルクックルルルクウ。(デモの時間だお。)』
「あっ、そうでした! 伯父上、セバスチャン、……今から、ちょっとデモに出てくるので、ゆっくりおくつろぎください。(慌てた様子で身支度を整えるノア)」
「パトリック殿下の恒例行事だね。楽しんでおいで!」
「はい!(準備が終わったノア)」
「坊ちゃん、お身体にお気をつけて、お早目にお帰りくださいませ。(ノアに合わせてスチャッと立つ執事)」
「ああ! お土産買ってくるから、楽しみにしててくれ!(言うや否や、執務室を飛び出すノア)」
──執務室内に、穏やかな沈黙が流れた。──
◇ ◇ ◇
みなさんこんにちは。ノア・フィックスドです。走りがけの領地経営をしている、辺境伯という役職の者です。
今日は、約四年前から親交を深めているパトリック殿下という指名手配されている王族の人と、俺の古くからの仲間達と一緒に、トルネード王国の首都代理市役所の目の前でデモを実施する予定だ。
何故デモをするのかって?
今年に建設された首都代理市役所の前まで行けば、なんとなくわかると思う。とりあえず俺は、時間に間に合わない可能性の方が高いので、先に行かせてもらうよ。
『クックルクックルルルクウ。(青春だのう。)』
ちなみに、俺の頭の上で休憩している鳩さんは、クルピッピさんといって、何故だかいつも助けてくれる。
「やばいな。もう、デモが始まっているかもしれない。」
俺は、久方ぶりに、愛車であるママチャリに跨って、全力で漕ぎ出した‼︎
◇ ◇ ◇
──ここは、フィックスド辺境伯領のとある街中に建てられた『首都代理市役所』の目の前にある小さな広場。──
「増税反対‼︎(とある女性の大判写真プラカードを持った小柄な青年)」
「「増税反対‼︎(小柄な青年に続く若者達)」」
「あと、宮殿関係者がばら撒いているマリア様の写真写りがおかしいと思う! 実物はもっと美しいのに、酷すぎるよ‼︎ 捏造するくらいなら、写真をばら撒くな‼︎ マリア様は、僕だけのマリア様なんだからね‼︎」
「「……。(暴走中の小柄な男性にドン引きな若者達)」」
キキイイイイイ‼︎(ママチャリのブレーキ音)
……ふううう。ギリギリ間に合ったかな?
なんか、パトリック殿下の特徴的な声が聞こえたけど、空耳だろう。気にしない。絶対に気にしない。
俺は、余裕な雰囲気を漂わせて、ゆっくりとママチャリから降り、デモをしている若者達の最前列を目指した。
「増税するくらいなら、マリア様を返せ! マリア様を開放しろ! そんでもって、首都の維持費を確保するために、こんなしょうもない増税案を可決させやがって……‼︎ 誰が、やりやがった⁉︎ ああ、……そう言えば、僕の父だったな。……とにかく、増税反対‼︎(色々ごちゃ混ぜになって叫んでいる、とある小柄な男性)」
「「増税反対‼︎(とりあえず小柄な男性に続く若者達)」」
「あっ、パトリック殿下、始まってましたか!(さりげない感じで、小柄な男性に話しかけるノア)」
「「アニキイイ‼︎(ワッと沸き立つ若者達)」」
「(若者達に向かって)みんなも久しぶり。元気そうで、安心したよ。(微笑むノア)」
「アアニニキキイイイ‼︎(とても嬉しそうな若者達)」
「遅いよ、ノア! みんな、日が昇る前には集まって、決起集会を開いてたんだからね!(デモの最前列に立つ、小柄な男性パトリック殿下)」
「いやー、申し訳ないです。今回の首都税に対抗するための色々な事務手続きの完了に手こずってて、遅くなっちゃいました。(素直に謝るノア)」
「……っていうことは、フィックスド辺境伯自体への年貢制度は撤廃できたんだ?」
「そういうことですね。一応、別で寄付金窓口は設置する予定なので、希望者の方だけに、税金を納めていただく方針に方向転換できましたよ!」
「やるじゃないか! 流石、通称ヤンキー辺境伯‼︎」
「いやー、照れますねー。(顔が真っ赤なノア)」
「そんなノアに、話がある。……とある組織を作りたい。初期メンバーは、僕と、サネユキと、ノアと、ここにいるみんなでね。」
「……? キチンとしたデモ組織を作るんですか?」
「ううん、……ここの主権を覆すための、クーデター組織だよ。(暗い瞳な殿下)」
「────っ⁉︎(くくくーでたーーだと⁉︎)」
そう。
そのときの俺は、予想だにしなかった。
パトリック殿下が、いきなり作りたいと言い出した組織が、数年後には大きくなり、冗談抜きで国家転覆を狙えるような巨大な存在になるだなんて……。
「そうだねー、名前は、『スピカ』とかどうかな? なんか響きが好きなんだよね。(にんまり殿下)」
「…………。(いやいや、適当すぎるだろ⁉︎)」
──ノアの思い出話は、まだまだ続く‼︎──
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