あなた色に染まり……ません!~呉服屋若旦那は年下彼女に独占宣言される~

「そこのお嬢さん、私の妻におなりなさい」

その男がいったい、なにを言っているのかわからなかった。
出会ったのは数分前、なのに妻になれだとか。

でも男は本気だったらしく、こちらに拠点を設けて東京と金沢、二重生活をはじめた。

私を可愛い、可愛いと可愛がりながら、いつも傷ついている彼。
彼の家の、事情。

これは恋なんかじゃない。
ただの、同情だ。

わかっているはずなのに、惹かれていくのはなんでだろう……?



有坂鹿乃子(25)

加賀友禅工房、有坂染色の一人娘。
2年間の会社生活の後、一念発起で和装小物の製造、および開発の小さな会社を立ち上げる。
現在は父の工房の片隅に間借りし、奮闘中。
ちなみに社員は自分ひとり。

まるで日本人形のような見た目。
着物がよく似合う、可愛い人。

竹を割ったようなサバサバとした性格。
若干、手が早くて、それで後悔することもしばしば。
好きな人に甘えるのが苦手。

×

三橋漸(36)

老舗三橋呉服店若旦那。
役職は専務。
政財界、芸能界に顧客が多く、斜陽産業の呉服業界では珍しく長者番付に載っている。

背が高くて姿勢がよく、美しい日本刀のような人。
長い黒髪を一つ結び。
眼鏡。
年下でも敬語。

人当たりがよく、いつもにこにこ笑っている。
でも、鹿乃子の知らない東京の彼は別人……?


鹿子は漸と愛を育んでいけるのか……!?
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