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【グランツには目を覚まして欲しい】
断じて違います
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グランツが見えなくなる所までアビゲイルたちを引っ張って歩いてから、私は立ち止まる。
「アビゲイル、ごめん!」
二人の手を離して振り返るなり頭を下げて、そう言った。
「どどど、どうしたんですか、ククレア様!? 頭をあげてください」
アビゲイルの慌てたような声に、私は心の中でだけ溜め息を吐く。
彼女を運動場の補習に付き添ってもらったのは、グランツが来るからで、仲良くなんかないアピールをするつもりだったのだ。でも、アビゲイルが見ている前で、グランツがあんなに私に対して馴れ馴れしくするとは思わなかった。
これじゃあ、私がアビゲイルを虐めるために呼び出したみたい。こんな謝罪、自己満足だ。
「クレア様?」
もう一度かけられた声に、私はゆっくりと頭を上げる。こちらを見つめるアビゲイルの顔は、眉が下がって不安そうな顔をしている。前髪で隠れていた顔は、いつもこんな表情をしてたんだろうか。
「……ごめん、アビゲイル。グランツのこと……」
「あ……」
名前を出したことで、ようやく謝罪の意味をアビゲイルは気付いたらしい。そして、苦笑した。
「あああれは、クレア様が、わ、悪いんじゃないんです。……グランツは、い、いつもああだから……気にしないで、くください」
ぼそぼそと喋るアビゲイルは、居心地悪そうに指先を弄る。確かに、今までずっとアビゲイルはグランツが他の女の子にちょっかいをかけている様子を見てきたのだろう。だからと言って、アビゲイルがそれに慣れている訳ではなないんだと思う。彼女の表情がそれを裏付けている。
「く、クレア様は断ってくださって、ますし……そそれにクレア様はすす好きな方がい、いるってし知ってますから!」
わっとアビゲイルが叫んだ内容に私は目を点にした。
「うん……?」
聞き捨てならないことを言われたような気がする。
「あ、あの……ほら……」
ちらっちらっと視線を横に向けたりこちらに戻したりしながら、アビゲイルはもごもご言っている。その視線の先は、アウレウスだ。
「断じて違いますから!」
意味を理解した途端に、私は叫んでいた。動揺しすぎて思わず丁寧語になってしまったけど、今はそんなことに構っていられない。
「え? ええ?」
戸惑いの声をあげるアビゲイルの肩をガっと掴んで顔を近づけてこそこそと話す。
「私、別にアウレウスのこと好きじゃないよ!?」
「で、でもじゃあ一体誰が好きで……」
アビゲイルがおどおどと言う。どうしても誰か好きじゃないとだめなのかな!?
「……クレア様にお好きな方がいたとは存じ上げませんでした」
ヒンヤリとした声に振り返れば、表情のないアウレウスが私のことを見つめていた。何あれ怖い。
「違う! 好きな人居ないから!」
「そうですか?」
「私は今! 聖女のことでいっぱいいっぱいで、恋愛事にかまける余裕はないの!」
いらぬ誤解を避けるために、私は一体何を叫ばされているんだろう。やめて欲しい。
「そうおっしゃるなら……」
「そそそうだったんですね」
アウレウスとアビゲイルが納得したところで、私は胸を撫でおろす。……ん? もしかしてグランツと付き合うつもりがないってアピールをより強くするには、アウレウスを好きだって誤解されてた方が良かった、のかな? 何で、否定しちゃったんだろ。
「……そういうことだから、私はグランツのこともアウレウスのことも好きじゃないから。納得してくれたなら、もう帰ろっか」
溜め息を吐いてそう言うと、なぜかアビゲイルは慌てたような顔になった。
「あああああ、あの! わ私は誤解してません! はい!」
キョドキョドと私とアウレウスをまた見比べながらアビゲイルは言う。さっき誤解してたのはアビゲイルなのに、何言ってるんだろう。まあいいか。
「……帰りましょうか」
にっこりと微笑んで、アウレウスは歩き出す。
「あああの、クレア様、ああ、明日のお弁当なんですけど……」
「うん?」
「きょ、今日のお祝いに明日は、少し豪華にしますね」
家の馬車で帰るというアビゲイルとの別れ際に、彼女がそう言ってくれた。
「やった! 楽しみにしてるね!」
そう応えて、私はアビゲイルと別れて、アウレウスと一緒に帰りの馬車に乗り込んだ。
「アウレウス、明日も補習つきあってくれる?」
「勿論です」
頷いて、アウレウスは眉根を寄せた。
「グランツさんは明日も来るんでしょうか」
「来るんじゃないかなあ……。別々の補習にしてくれないかなあ……」
ぼやいてみるけど、多分無理だ。そう言えば、今日デートの約束を回避したけど、明日デート申し込みされる可能性もあるよね? やばい。
「あっ! ねえ、明日はアウレウスが補習の手伝いしてくれる? 放出は出来るようになったんだし、ゲムマさんにお願いしなくてもいいよね、きっと」
手伝ってあげたというお礼の大義名分がなきゃ、流石のグランツもデートの申し込みなんてしないよね、きっと。
「お引き受けしましょう」
ふ、と笑んでアウレウスは了承する。何か、急に穏やかな顔になったな。
「ところで」
アウレウスは口の端を上げて、意地の悪そうな笑みに変わる。
「グランツさんには呼び捨てをお許しにならなかったんですね?」
藪から棒に何だろう。
「ゲムマさんとは親しくなるつもり無いし……」
「ではなぜ私は呼び捨てをしてくださるんです?」
目を細めてこちらを見つめてくるのに、居心地悪くなる。
「そりゃアウレウスがそうしてって言ったから……」
「グランツさんはお礼だと言ってもお断りになられたのに?」
「え、えー……?」
何て答えれば正解なんだろう。攻略対象者とは、徹底的に距離を置きたいけど、アウレウスの時は流されちゃったし、攻略対象でもないし……。
「私とは仲良くしてくださると解釈しても?」
「っ補佐だから! 補佐だから呼び捨てにしてってアウレウスが言ったんでしょ!?」
私がそう答えると、アウレウスは「おや」と肩眉を上げる。
「今はそれで良しとしましょうか。クレア様が呼び捨てにしてくださるのは、私だけですし」
ニコリと微笑んで、アウレウスは足を組んだ。くそ、意地悪そうな顔してるのに、それすら絵になる男だな。何か悔しい。
「今はも何も、ずっと補佐だよ」
「いずれ本夫になるつもりですから、変化は必要ですよ」
「だからそれは私本人の意思を尊重してくれる?」
怒りなのか羞恥なのか、かっと赤くなった頬が熱い。本当にすぐ結婚結婚言ってくる男だなあ! ゲームの中ではゲームシステムの話しかしないから、こんな人だとは思わなかった!
「まんざらでもないとお見受けしたので」
「違います!」
私が何度目かに叫ぶと、アウレウスはくすくすと楽しそうに笑った。
グランツの対処にも頭が痛いのに、アウレウスの相手まで疲れるなあ、本当に!
「アビゲイル、ごめん!」
二人の手を離して振り返るなり頭を下げて、そう言った。
「どどど、どうしたんですか、ククレア様!? 頭をあげてください」
アビゲイルの慌てたような声に、私は心の中でだけ溜め息を吐く。
彼女を運動場の補習に付き添ってもらったのは、グランツが来るからで、仲良くなんかないアピールをするつもりだったのだ。でも、アビゲイルが見ている前で、グランツがあんなに私に対して馴れ馴れしくするとは思わなかった。
これじゃあ、私がアビゲイルを虐めるために呼び出したみたい。こんな謝罪、自己満足だ。
「クレア様?」
もう一度かけられた声に、私はゆっくりと頭を上げる。こちらを見つめるアビゲイルの顔は、眉が下がって不安そうな顔をしている。前髪で隠れていた顔は、いつもこんな表情をしてたんだろうか。
「……ごめん、アビゲイル。グランツのこと……」
「あ……」
名前を出したことで、ようやく謝罪の意味をアビゲイルは気付いたらしい。そして、苦笑した。
「あああれは、クレア様が、わ、悪いんじゃないんです。……グランツは、い、いつもああだから……気にしないで、くください」
ぼそぼそと喋るアビゲイルは、居心地悪そうに指先を弄る。確かに、今までずっとアビゲイルはグランツが他の女の子にちょっかいをかけている様子を見てきたのだろう。だからと言って、アビゲイルがそれに慣れている訳ではなないんだと思う。彼女の表情がそれを裏付けている。
「く、クレア様は断ってくださって、ますし……そそれにクレア様はすす好きな方がい、いるってし知ってますから!」
わっとアビゲイルが叫んだ内容に私は目を点にした。
「うん……?」
聞き捨てならないことを言われたような気がする。
「あ、あの……ほら……」
ちらっちらっと視線を横に向けたりこちらに戻したりしながら、アビゲイルはもごもご言っている。その視線の先は、アウレウスだ。
「断じて違いますから!」
意味を理解した途端に、私は叫んでいた。動揺しすぎて思わず丁寧語になってしまったけど、今はそんなことに構っていられない。
「え? ええ?」
戸惑いの声をあげるアビゲイルの肩をガっと掴んで顔を近づけてこそこそと話す。
「私、別にアウレウスのこと好きじゃないよ!?」
「で、でもじゃあ一体誰が好きで……」
アビゲイルがおどおどと言う。どうしても誰か好きじゃないとだめなのかな!?
「……クレア様にお好きな方がいたとは存じ上げませんでした」
ヒンヤリとした声に振り返れば、表情のないアウレウスが私のことを見つめていた。何あれ怖い。
「違う! 好きな人居ないから!」
「そうですか?」
「私は今! 聖女のことでいっぱいいっぱいで、恋愛事にかまける余裕はないの!」
いらぬ誤解を避けるために、私は一体何を叫ばされているんだろう。やめて欲しい。
「そうおっしゃるなら……」
「そそそうだったんですね」
アウレウスとアビゲイルが納得したところで、私は胸を撫でおろす。……ん? もしかしてグランツと付き合うつもりがないってアピールをより強くするには、アウレウスを好きだって誤解されてた方が良かった、のかな? 何で、否定しちゃったんだろ。
「……そういうことだから、私はグランツのこともアウレウスのことも好きじゃないから。納得してくれたなら、もう帰ろっか」
溜め息を吐いてそう言うと、なぜかアビゲイルは慌てたような顔になった。
「あああああ、あの! わ私は誤解してません! はい!」
キョドキョドと私とアウレウスをまた見比べながらアビゲイルは言う。さっき誤解してたのはアビゲイルなのに、何言ってるんだろう。まあいいか。
「……帰りましょうか」
にっこりと微笑んで、アウレウスは歩き出す。
「あああの、クレア様、ああ、明日のお弁当なんですけど……」
「うん?」
「きょ、今日のお祝いに明日は、少し豪華にしますね」
家の馬車で帰るというアビゲイルとの別れ際に、彼女がそう言ってくれた。
「やった! 楽しみにしてるね!」
そう応えて、私はアビゲイルと別れて、アウレウスと一緒に帰りの馬車に乗り込んだ。
「アウレウス、明日も補習つきあってくれる?」
「勿論です」
頷いて、アウレウスは眉根を寄せた。
「グランツさんは明日も来るんでしょうか」
「来るんじゃないかなあ……。別々の補習にしてくれないかなあ……」
ぼやいてみるけど、多分無理だ。そう言えば、今日デートの約束を回避したけど、明日デート申し込みされる可能性もあるよね? やばい。
「あっ! ねえ、明日はアウレウスが補習の手伝いしてくれる? 放出は出来るようになったんだし、ゲムマさんにお願いしなくてもいいよね、きっと」
手伝ってあげたというお礼の大義名分がなきゃ、流石のグランツもデートの申し込みなんてしないよね、きっと。
「お引き受けしましょう」
ふ、と笑んでアウレウスは了承する。何か、急に穏やかな顔になったな。
「ところで」
アウレウスは口の端を上げて、意地の悪そうな笑みに変わる。
「グランツさんには呼び捨てをお許しにならなかったんですね?」
藪から棒に何だろう。
「ゲムマさんとは親しくなるつもり無いし……」
「ではなぜ私は呼び捨てをしてくださるんです?」
目を細めてこちらを見つめてくるのに、居心地悪くなる。
「そりゃアウレウスがそうしてって言ったから……」
「グランツさんはお礼だと言ってもお断りになられたのに?」
「え、えー……?」
何て答えれば正解なんだろう。攻略対象者とは、徹底的に距離を置きたいけど、アウレウスの時は流されちゃったし、攻略対象でもないし……。
「私とは仲良くしてくださると解釈しても?」
「っ補佐だから! 補佐だから呼び捨てにしてってアウレウスが言ったんでしょ!?」
私がそう答えると、アウレウスは「おや」と肩眉を上げる。
「今はそれで良しとしましょうか。クレア様が呼び捨てにしてくださるのは、私だけですし」
ニコリと微笑んで、アウレウスは足を組んだ。くそ、意地悪そうな顔してるのに、それすら絵になる男だな。何か悔しい。
「今はも何も、ずっと補佐だよ」
「いずれ本夫になるつもりですから、変化は必要ですよ」
「だからそれは私本人の意思を尊重してくれる?」
怒りなのか羞恥なのか、かっと赤くなった頬が熱い。本当にすぐ結婚結婚言ってくる男だなあ! ゲームの中ではゲームシステムの話しかしないから、こんな人だとは思わなかった!
「まんざらでもないとお見受けしたので」
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