死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「それで?フェルはいつからそれを使える様になったんだ?」

家臣なら知っていて当然、と言い切った女性にいつからフェルが魔法の継続発動が出来るようになったのかを聞く。

「私が主人に聞いたの時は、仲間に教えてもらったって言ってましたよ」

「仲間って事は…ギルドの誰かだな」

フェルに魔法の継続発動を教えたのはギルドメンバーの誰かって事だな。

俺は女性にフェルが言ったという仲間に教えてもらったという発言からフェルはギルドメンバーの誰かに継続発動を教わったのだろうと推測する。

フェルは基本的にギルドメンバー以外のプレイヤーとは交流しないし、していたとしても精々知り合い程度だ。

フェルがギルドメンバー以外に仲間と呼ぶくらいに交流していたプレイヤーは俺の記憶には無い。

そこまで考えた俺は次に誰がフェルに魔法の継続発動を教えたのかを考える。

ギルドメンバーの中で魔法の継続発動を完璧に使えるプレイヤーは俺を除いてヘル、シュウ、ユウ、ユイの4人だけだ。

「…となるとフェルに継続発動を教えたのはあの4人の内の誰かって事になるな」

この4人の中の誰がフェルに魔法の継続発動を教えたのか…まず始めにユウとヘルは除外だ。

あの2人は感覚派だから何かを教えるという事に向いていない。

擬音を使って説明するからな、あの2人の説明を聞いて理解できるのは同じ感覚派位だ。

だから、フェルに教えたのはシュウかユイのどっちかだと思うんだが…どっちが教えたんだ?

2人とも人に教えるのは丁寧で上手いし、この2人のどちらかというのは分かるんだが…どっちが教えたんだろう?

俺たちのギルドは基本的にイベント以外は各々の自由に行動してたからなぁ

常に一緒に行動していたと言うわけでは無いからいつフェルに教えていたのか想像する事も出来ない。

「う~ん、まぁ考えていても分からないものは分からない、フェルに直接聞こう」

俺はフェルにあった時にどっちに教えて貰ったかを聞く事に決めた。

「まぁフェルが魔法の継続発動を使える様になっていたのは分かったが、俺がさっき聞いた時に言ってた主人の臣下なら知っていて当然、というのはどういう事なんだ?」

フェルの臣下達がフェルが魔法の継続発動を使う事が出来るというのを知っているのは分かる…フェルが魔法で吹雪をどうにかしているというのを知っているはずだからな。

でも魔法の継続発動が出来る理由まで全員知っているというのは少し可笑しくないか?

そう思った俺は女性に質問をした。

「どういう事、と言われましても…主人はこの極寒地帯を治めている偉大なお方ですので、集落にいる者なら皆知っている事なのですが…」

「いやいや、可笑しいだろ!」

俺は女性の言った言葉に思わず突っ込んでしまう。

女性は当たり前の様に言っているが普通に考えて集落に住んでいる全員が知っているのが当たり前とか可笑しいだろ。

「いえ、何も可笑しく有りません、我々は主人の臣下、となれば主人の事は誰よりも知っていなければいけません…」

「いやいや、普通に考えて可笑しいだろ」

俺は女性の言った言葉にそう返す。

「何が可笑しいのですか?」

だが女性は何が可笑しいのか分かってないのか逆に俺に何が可笑しいのかを聞いてきた。

「確かに自分たちの主人であり極寒地帯を統治しているフェルの事を尊敬するのも分かるし、フェルの事を知りたくなるのも分かる」

自分たちを護ってくれている存在に尊敬するのは分かるし、その人について知りたくなるのも分かる。

「でも魔法の継続発動が出来るようになった理由まで全員が知っているというのは可笑しいだろ」

一部の人が知っているなら分かる、だが、集落に住んでいる全ての人が知っているのは可笑しいだろ。

普通だったら1人くらいはそんな事に興味の無い人が居る筈だ。

俺が女性にその事を話すと女性から衝撃の一言が飛び出した。

「いえいえ、何も可笑しい事は有りませんよ、私達の集落では小さい子供には勉強と共に主人の素晴らしさを教えているのですから」
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