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二人きりの打ち合わせ 1
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翌日、紗耶が編集部へ出社すると、六人ほどの女性たちを引き連れて千晶が歩いてくるところだった。
「おはようございます、編集長」
紗耶はぺこりと頭を下げて挨拶をする。
社風がフラットなarc-en-cielでは、あまり上下関係の差異が無い。
けれど、上司ということは勿論、同じ女性たちから慕われている千晶には畏敬の念を抱いている者も少なくなかった。
「ええ、おはよう」
にこりと微笑む千晶は美しい。しかし、普段はあまり見せない笑みに紗耶は図らずも面食らう。
(え、編集長が笑って……あっ)
顔を上げると同時に、紗耶は気付かれない程度に視線を逸らす。
「早速だけど昨日はどうだった?」
にこにこと微笑みながら千晶に問われる。
その声音はいつもより僅かに高く、千晶にしては珍しく好奇心を隠しきれていない。
普段から努めて冷静な彼女らしくないと思った。
「何事もなく終わった、と思います。……私はヘマしたと思っているんですけど」
紗耶は無意識にショルダーバッグの肩紐をきゅっと摑む。
あれから家で一人考えたが、どうしても不安は拭えなかった。
考え過ぎだということは分かっている。
けれど、ああした優しい瞳を向けられる事も、自分の一挙手一投足に笑みを浮かべられる事も、ほとんど初めてだったのだ。
「でも問題は特に無かったんでしょ? ──要はそういう事よ。何かあればこちらに電話が来るもの」
実際、本当にクレームが来る事は少ない。
それは全て、社員全員が仕事へ真摯に向き合っているが所以の事だった。
「また進展があれば伝えるから、今日も頑張りましょうね」
「は、はい!」
ぱちりと片目を瞑り、千晶は颯爽と部署を出ていった。
後ろを着いて行く女性たちも柔らかく挨拶をしてくれる。
それに紗耶は返しつつ、姿が見えなくなったところで身体の緊張を解いた。
(あ、やばい。急に寒気が)
その途端、ぞくりと背筋が薄ら寒くなる。
悪寒の正体にはとうに合点がいっている。
千晶の後ろから着いてきた六人のうちの一人の先輩社員が、千晶に挨拶した紗耶をじっと睨め付けていたのだ。
気にしないように瞳を伏せていたものの、どうやら目を付けられたらしい。
(でもああいうのには慣れてるし、きっと何も無い……はず)
学生時代、同性からのいじめや仲間外れというものは無かったものの、ああした行動には紗耶も分かるものがあった。
要は羨ましいのだ。
入社してから二年かそこらでしかない、皆が敬愛する編集長に目をかけてもらえる人間が。
「おーはよっ、紗耶!」
「ひぇっ」
不意に背中を叩かれ、紗耶は素っ頓狂な声を上げる。
「わ、ごめんごめん。そんなに驚くとは思わなくて」
「蘭……」
振り向くと、慌てた様子の蘭が立っていた。
「ごめんって、ね?」
顔の前で手を合わせ、蘭はもう一度謝罪の言葉を口にする。
(あ……)
反射的に声を出してしまった自分を恥じた。
昨日といい今日といい、蘭は気遣ってくれているのだ。
一時間程度とはいえ、紗耶が苦手な異性を前にして頑張っていた事を。
やっぱり紗耶を誘ったのは無理矢理だったかもしれない、と蘭も昨日考えてくれていたのだろう。
紗耶が一人、悶々と悩んでいたのと同じように。
「ううん、大丈夫。私がビビりなだけだから」
だから蘭は悪くない、と紗耶は続ける。
本当のところ、びっくりしたというのは嘘だ。
努めて明るく接してくれる蘭の気遣いがありがたくて、紗耶はとっさに言い訳してしまった。
「そっか。……でもね、自分を否定するところから入るの、そろそろ止めた方がいいよ」
やんわりと釘を刺してくれるのも、紗耶をよく知ってくれてのこと。
そして、それ以上に紗耶を思いやってくれての言葉に胸が温かくなる。
「まぁ、仮に誰かから嫌がらせされたら私が絶対に守るから。安心して」
むぎゅ、と背後から抱き着かれる。
「ふふ、ありがとう」
あまりそういう言葉を掛けられた経験はないからか、紗耶も自然と口角が上がる。
「よし、笑ったね。じゃあミーティング行こっか」
紗耶が笑顔になった事を確認すると、蘭はぱっと腕の力を解いた。
「うん」
(蘭と出会えて良かったかも)
先程の千晶との会話を聞いていないにしても、紗耶が落ち込んでいると思ったのだろう。
あまりにも人をよく見ている親友に、紗耶は改めて感謝した。
◆◆◆
arc-en-ciel内の撮影スタジオに、何度もフラッシュが焚かれる。
白いスクリーンを背景に、悠牙はくるくると指示に従いながらポージングを決めていく。
「すみません、黒木さん。目線もう少しこっちにください」
「はい」
フォトグラファーの男性の声が響き渡ると、悠牙がゆっくりとレンズを見つめる。
その少し下がった位置には、パソコンに撮影されたポートレートが次々と表示されていく。
周辺には複数のアシスタントらの姿があり、スタジオの出入口付近をメイクやスタイリストが行き交う。
「あ、腕は少し上に……そう、そのまま」
一瞬一瞬に見せる僅かな表情を切り取るように、カメラのシャッターが次々と切られる。
どんな欲求にも即座に対応する悠牙は、やはり芸能人なのだなと痛感した。
「よし、次は椅子に座って。あと何枚かいきまーす」
声が上がると同時にアシスタントが椅子を持ち、メイクがパタパタと悠牙の元に走り寄っていく。
「……すごい」
気付けば紗耶は小さく呟いてた。
こうしたスタジオには入社して少しした後に来た事があるが、いつ見てもその熱気に圧倒されてしまう。
雑誌編集者として、その業務は多岐に渡る。
企画の立案から始まり、誌面を飾るモデルの手配、取材や打ち合わせに加えて編集に校正と一ヶ月掛けてひとつの雑誌が完成するのだ。
この後はモデル本人と最終打ち合わせに入る為、現時点で半分が終わっていることになる。
「お相手は俳優だしね。時々モデルもやってるみたいだし」
こそりと隣りに立つ蘭が付け加えた。
悠牙はプロだ。それも中学時代からモデル業をしていたと言うのだから恐れ入る。
異性同性を抜きにしても、あまり大多数の人に見られる事に慣れていない紗耶にとって、悠牙は雲の上に近い存在だ。
しかし、ひとたび仕事から外れると笑わせたり優しくしてくれるのだから、紗耶は戦々恐々としてしまう。
(もしかしなくても黒木さん、女の子の扱いに長けてるよね)
あれから打ち合わせを三度重ねたが、悠牙は初対面の頃と変わらず優しい。
こちらの提案を撥ね付ける事はないものの、紡がれる言葉や口調が柔らかで心地よいのだ。
加えて日本人離れした甘いルックスに、仕事での真剣なギャップを見せつけられたら落ちない女はいないだろう。
ただ、あまり固くなるのは好きじゃないから、くん付けで呼んで欲しいという悠牙の願いはありがたく固辞した。
蘭は順応力があるから仕事中以外ならと応じたが、さすがの紗耶にはそこまでの勇気を持ち合わせていない。
「そういえば紗弥耶。カメラが無くても普通に黒木くんと話せてるの、気付いてる?」
「え!? わ、私が……?」
不意に言われた言葉に、紗耶は目を白黒させる。
自分でも知らずのうちに話せていた事など、蘭に言われるまで気付かなかった。
むしろ気付いて尚、知らないふりをしていて欲しいとさえ思った。
「そういうところ鈍感だよね。良さではあるけど」
苦笑しつつ蘭が言うと、丁度撮影を終えたらしい悠牙が歩いてきた。
「何を話してるんですか?」
「っ」
「あ、黒木くん」
こういう時、どういう顔をしていいか紗耶は知らない。
初対面から変わらない爽やかな笑みがいつになく輝いて見え、それもあってか頬に熱が集まるのが分かった。
「お、お疲れ様です!」
紗耶は赤くなった顔を少しでも隠したくて、ばっと頭を下げる。
「はい。お疲れ様です」
くすりと悠牙が笑った気配がする。
何故笑うのか、紗耶の中に小さな疑問が芽生えた。
(そういえば最初の時も笑われた、ような……)
あの時はおかしな事を言ったのかと一人反省したものだが、悠牙は紗耶が緊張でアガる時だけ感情が一際豊かになるようだ。
大声で笑う事はないものの、かといって常に笑みを絶やさないため、紗耶の予想が合っている確証はない。
「おはようございます、編集長」
紗耶はぺこりと頭を下げて挨拶をする。
社風がフラットなarc-en-cielでは、あまり上下関係の差異が無い。
けれど、上司ということは勿論、同じ女性たちから慕われている千晶には畏敬の念を抱いている者も少なくなかった。
「ええ、おはよう」
にこりと微笑む千晶は美しい。しかし、普段はあまり見せない笑みに紗耶は図らずも面食らう。
(え、編集長が笑って……あっ)
顔を上げると同時に、紗耶は気付かれない程度に視線を逸らす。
「早速だけど昨日はどうだった?」
にこにこと微笑みながら千晶に問われる。
その声音はいつもより僅かに高く、千晶にしては珍しく好奇心を隠しきれていない。
普段から努めて冷静な彼女らしくないと思った。
「何事もなく終わった、と思います。……私はヘマしたと思っているんですけど」
紗耶は無意識にショルダーバッグの肩紐をきゅっと摑む。
あれから家で一人考えたが、どうしても不安は拭えなかった。
考え過ぎだということは分かっている。
けれど、ああした優しい瞳を向けられる事も、自分の一挙手一投足に笑みを浮かべられる事も、ほとんど初めてだったのだ。
「でも問題は特に無かったんでしょ? ──要はそういう事よ。何かあればこちらに電話が来るもの」
実際、本当にクレームが来る事は少ない。
それは全て、社員全員が仕事へ真摯に向き合っているが所以の事だった。
「また進展があれば伝えるから、今日も頑張りましょうね」
「は、はい!」
ぱちりと片目を瞑り、千晶は颯爽と部署を出ていった。
後ろを着いて行く女性たちも柔らかく挨拶をしてくれる。
それに紗耶は返しつつ、姿が見えなくなったところで身体の緊張を解いた。
(あ、やばい。急に寒気が)
その途端、ぞくりと背筋が薄ら寒くなる。
悪寒の正体にはとうに合点がいっている。
千晶の後ろから着いてきた六人のうちの一人の先輩社員が、千晶に挨拶した紗耶をじっと睨め付けていたのだ。
気にしないように瞳を伏せていたものの、どうやら目を付けられたらしい。
(でもああいうのには慣れてるし、きっと何も無い……はず)
学生時代、同性からのいじめや仲間外れというものは無かったものの、ああした行動には紗耶も分かるものがあった。
要は羨ましいのだ。
入社してから二年かそこらでしかない、皆が敬愛する編集長に目をかけてもらえる人間が。
「おーはよっ、紗耶!」
「ひぇっ」
不意に背中を叩かれ、紗耶は素っ頓狂な声を上げる。
「わ、ごめんごめん。そんなに驚くとは思わなくて」
「蘭……」
振り向くと、慌てた様子の蘭が立っていた。
「ごめんって、ね?」
顔の前で手を合わせ、蘭はもう一度謝罪の言葉を口にする。
(あ……)
反射的に声を出してしまった自分を恥じた。
昨日といい今日といい、蘭は気遣ってくれているのだ。
一時間程度とはいえ、紗耶が苦手な異性を前にして頑張っていた事を。
やっぱり紗耶を誘ったのは無理矢理だったかもしれない、と蘭も昨日考えてくれていたのだろう。
紗耶が一人、悶々と悩んでいたのと同じように。
「ううん、大丈夫。私がビビりなだけだから」
だから蘭は悪くない、と紗耶は続ける。
本当のところ、びっくりしたというのは嘘だ。
努めて明るく接してくれる蘭の気遣いがありがたくて、紗耶はとっさに言い訳してしまった。
「そっか。……でもね、自分を否定するところから入るの、そろそろ止めた方がいいよ」
やんわりと釘を刺してくれるのも、紗耶をよく知ってくれてのこと。
そして、それ以上に紗耶を思いやってくれての言葉に胸が温かくなる。
「まぁ、仮に誰かから嫌がらせされたら私が絶対に守るから。安心して」
むぎゅ、と背後から抱き着かれる。
「ふふ、ありがとう」
あまりそういう言葉を掛けられた経験はないからか、紗耶も自然と口角が上がる。
「よし、笑ったね。じゃあミーティング行こっか」
紗耶が笑顔になった事を確認すると、蘭はぱっと腕の力を解いた。
「うん」
(蘭と出会えて良かったかも)
先程の千晶との会話を聞いていないにしても、紗耶が落ち込んでいると思ったのだろう。
あまりにも人をよく見ている親友に、紗耶は改めて感謝した。
◆◆◆
arc-en-ciel内の撮影スタジオに、何度もフラッシュが焚かれる。
白いスクリーンを背景に、悠牙はくるくると指示に従いながらポージングを決めていく。
「すみません、黒木さん。目線もう少しこっちにください」
「はい」
フォトグラファーの男性の声が響き渡ると、悠牙がゆっくりとレンズを見つめる。
その少し下がった位置には、パソコンに撮影されたポートレートが次々と表示されていく。
周辺には複数のアシスタントらの姿があり、スタジオの出入口付近をメイクやスタイリストが行き交う。
「あ、腕は少し上に……そう、そのまま」
一瞬一瞬に見せる僅かな表情を切り取るように、カメラのシャッターが次々と切られる。
どんな欲求にも即座に対応する悠牙は、やはり芸能人なのだなと痛感した。
「よし、次は椅子に座って。あと何枚かいきまーす」
声が上がると同時にアシスタントが椅子を持ち、メイクがパタパタと悠牙の元に走り寄っていく。
「……すごい」
気付けば紗耶は小さく呟いてた。
こうしたスタジオには入社して少しした後に来た事があるが、いつ見てもその熱気に圧倒されてしまう。
雑誌編集者として、その業務は多岐に渡る。
企画の立案から始まり、誌面を飾るモデルの手配、取材や打ち合わせに加えて編集に校正と一ヶ月掛けてひとつの雑誌が完成するのだ。
この後はモデル本人と最終打ち合わせに入る為、現時点で半分が終わっていることになる。
「お相手は俳優だしね。時々モデルもやってるみたいだし」
こそりと隣りに立つ蘭が付け加えた。
悠牙はプロだ。それも中学時代からモデル業をしていたと言うのだから恐れ入る。
異性同性を抜きにしても、あまり大多数の人に見られる事に慣れていない紗耶にとって、悠牙は雲の上に近い存在だ。
しかし、ひとたび仕事から外れると笑わせたり優しくしてくれるのだから、紗耶は戦々恐々としてしまう。
(もしかしなくても黒木さん、女の子の扱いに長けてるよね)
あれから打ち合わせを三度重ねたが、悠牙は初対面の頃と変わらず優しい。
こちらの提案を撥ね付ける事はないものの、紡がれる言葉や口調が柔らかで心地よいのだ。
加えて日本人離れした甘いルックスに、仕事での真剣なギャップを見せつけられたら落ちない女はいないだろう。
ただ、あまり固くなるのは好きじゃないから、くん付けで呼んで欲しいという悠牙の願いはありがたく固辞した。
蘭は順応力があるから仕事中以外ならと応じたが、さすがの紗耶にはそこまでの勇気を持ち合わせていない。
「そういえば紗弥耶。カメラが無くても普通に黒木くんと話せてるの、気付いてる?」
「え!? わ、私が……?」
不意に言われた言葉に、紗耶は目を白黒させる。
自分でも知らずのうちに話せていた事など、蘭に言われるまで気付かなかった。
むしろ気付いて尚、知らないふりをしていて欲しいとさえ思った。
「そういうところ鈍感だよね。良さではあるけど」
苦笑しつつ蘭が言うと、丁度撮影を終えたらしい悠牙が歩いてきた。
「何を話してるんですか?」
「っ」
「あ、黒木くん」
こういう時、どういう顔をしていいか紗耶は知らない。
初対面から変わらない爽やかな笑みがいつになく輝いて見え、それもあってか頬に熱が集まるのが分かった。
「お、お疲れ様です!」
紗耶は赤くなった顔を少しでも隠したくて、ばっと頭を下げる。
「はい。お疲れ様です」
くすりと悠牙が笑った気配がする。
何故笑うのか、紗耶の中に小さな疑問が芽生えた。
(そういえば最初の時も笑われた、ような……)
あの時はおかしな事を言ったのかと一人反省したものだが、悠牙は紗耶が緊張でアガる時だけ感情が一際豊かになるようだ。
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