「母親に向いていない」と、夫が七歳の息子を寄宿学院へ送りました。離縁して取り戻したら、息子と学院長の公爵さまが私を放してくれません
「お前は母親に向いていない」。伯爵夫人エロディの夫は、相談もなく七歳の息子ユーゴを北の寄宿学院へ送った。空いた子ども部屋には愛人の衣装箱が運びこまれ、息子へ書いた手紙は一通も届かない。やがて届いたのは、「母上は、ぼくのこと、わすれた?」と書かれた小さな紙だった。八年間、伯爵家の格と家計を支えてきたのは誰だったのか。エロディは自分の名で、支えを一つずつ引き上げていく。寝る前に三つずつ質問しあう母と子に、子どもと話すときだけ膝を折る学院長の公爵が加わるまで。全六話。
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