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episoudo:9
#3*直樹side*
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秋の足音が聞こえ始める頃、愛の初めてを無事いただいてからというもの。
俺たちは週末だけでは飽き足らず、時間があれば一緒にアフターファイブを過ごすようになって。
いつの間にか、季節は秋から冬の季節へと移り変わっていた。
「愛、こっち向けって。こーらっ、いつまでもそっち向いてたら、洗えねぇだろ?」
「べ、別に。洗ってなんて頼んでないしっ! ちょっ、ヤダっ! くすぐったい……。アン、もう……」
一緒に風呂に入るのを最後まで渋っていた相変わらずウブで可愛すぎる愛。
なんとか風呂場まで強引に姫抱きにして連れ込んだ俺は、
『一緒に入るだけで何もしない』なんて言っておきながら、
ちゃっかり愛の艷やかな身体を隈なく綺麗に洗っている。
男の『何もしない』なんて言葉ほど当てにならないものはないけれど……。
意外と騙されやすい素直な愛は毎回引っかかっている。
――そういうところもまた可愛すぎて堪らない……。
イヤだ……イヤだ……と言いつつも、強引な俺の言葉に逆らえない可愛い愛に。
たちまち俺のイタズラ心がムクムクと湧き上がり、無自覚な愛に煽られた俺の理性は木っ端微塵に砕け散り。
どうしようもない俺の欲望は、ものの見事に掻き立てられてしまうんだ。
嫌がる愛をなんとか強引に宥めながら、しっかり全身を優しく丁寧に洗い終えた俺は、愛を湯船に浸からせ自分の身体を洗ってから、湯船で不貞腐れて頬をプクッと膨らませている愛を、背後からそっと優しく包み込むようにして抱きしめた。
そんな俺のことを、怒っているのか、はたまた恥ずかしいからか……
俺に顔を見られないようにツンとすましてプイッとそっぽ向いてしまうクールな愛。
「愛、んな怒るなよ。眉間にシワ寄せってっと、可愛い顔が台無しだろ?」
そんな愛に平静を装ってはいるが、調子に乗ってやり過ぎたかとちょっと焦った俺が、ご機嫌をうかがうように愛の肩に顎を乗せ擦り寄ってみれば……。
「ベッツに、怒ってないしっ!……それより、恥ずかしいから、もう放して…」
途端に、全身を真っ赤にさせて訴えかけてきた言葉は、段々勢いがなくなって終いには尻すぼみになっていく。
いよいよ、恥ずかしくて堪らないとばかりに俯いてしまった可愛い愛。
怒ってるんじゃなく羞恥のせいだと解った俺は、たちまち調子を取り戻し……
「こんなに可愛い愛を放すわけねぇだろ?」
愛の赤く染まったうなじに優しくくちづけながら囁きかけていた。
熱く昂ぶってしまった欲望と己自身を抑えきれなくて……。
チャプン……という湯の跳ねる水音と。
二人の熱くて荒い息づかいとが密閉された空間に響く中。
赤く色づいた愛の滑らかな素肌に魅せられ、その甘い柔肌を昂ぶった欲望の赴くままにくちづけ味わっていると。
愛の悩ましげな甘い吐息が絶えることなく零れ落ち始めた。
その甘い響きに触発された俺は、もっと甘く艷やかな声を聞きたくて……。
愛の肩に添えてた手をゆっくりと脚の付け根と胸元の曲線へと這わせた。
胸の膨らみを一つ掌で包み込み蕾を転がしながら揉みしだき。
脚の間のそのまた奥の割れ目へと指を進ませ蕾と一緒に撫で上げれば。
「ハァ……ヤ、あんっ……らめぇ…」
与えられる甘い刺激から、堪らないとばかりに逃げ腰で身を捩り背を反り返らせて。
より一層甘くて荒い吐息と声を高く跳ね上げる愛。
自分でそう仕向けておいて、そんな艷やかな愛の色っぽい姿を前に。
滾るように熱く張り詰めてしまった己自身を、早く愛の中へと収めてしまいたくて堪らなくなってきた。
「愛……、もう、俺、…ムリ、限界…」
そんな情けない俺は、息も絶え絶えに情けない声を漏らすことしかできなくて。
「……私、も、早く、直樹が……ほ、しい」
そんなどうしようもない俺の腕の中の愛は、途切れ途切れに恥ずかしそうにどこまでも可愛いことを言ってきた。
――もうメチャクチャに壊してしまいたいくらいに愛おしくて堪らない……。
俺たちは週末だけでは飽き足らず、時間があれば一緒にアフターファイブを過ごすようになって。
いつの間にか、季節は秋から冬の季節へと移り変わっていた。
「愛、こっち向けって。こーらっ、いつまでもそっち向いてたら、洗えねぇだろ?」
「べ、別に。洗ってなんて頼んでないしっ! ちょっ、ヤダっ! くすぐったい……。アン、もう……」
一緒に風呂に入るのを最後まで渋っていた相変わらずウブで可愛すぎる愛。
なんとか風呂場まで強引に姫抱きにして連れ込んだ俺は、
『一緒に入るだけで何もしない』なんて言っておきながら、
ちゃっかり愛の艷やかな身体を隈なく綺麗に洗っている。
男の『何もしない』なんて言葉ほど当てにならないものはないけれど……。
意外と騙されやすい素直な愛は毎回引っかかっている。
――そういうところもまた可愛すぎて堪らない……。
イヤだ……イヤだ……と言いつつも、強引な俺の言葉に逆らえない可愛い愛に。
たちまち俺のイタズラ心がムクムクと湧き上がり、無自覚な愛に煽られた俺の理性は木っ端微塵に砕け散り。
どうしようもない俺の欲望は、ものの見事に掻き立てられてしまうんだ。
嫌がる愛をなんとか強引に宥めながら、しっかり全身を優しく丁寧に洗い終えた俺は、愛を湯船に浸からせ自分の身体を洗ってから、湯船で不貞腐れて頬をプクッと膨らませている愛を、背後からそっと優しく包み込むようにして抱きしめた。
そんな俺のことを、怒っているのか、はたまた恥ずかしいからか……
俺に顔を見られないようにツンとすましてプイッとそっぽ向いてしまうクールな愛。
「愛、んな怒るなよ。眉間にシワ寄せってっと、可愛い顔が台無しだろ?」
そんな愛に平静を装ってはいるが、調子に乗ってやり過ぎたかとちょっと焦った俺が、ご機嫌をうかがうように愛の肩に顎を乗せ擦り寄ってみれば……。
「ベッツに、怒ってないしっ!……それより、恥ずかしいから、もう放して…」
途端に、全身を真っ赤にさせて訴えかけてきた言葉は、段々勢いがなくなって終いには尻すぼみになっていく。
いよいよ、恥ずかしくて堪らないとばかりに俯いてしまった可愛い愛。
怒ってるんじゃなく羞恥のせいだと解った俺は、たちまち調子を取り戻し……
「こんなに可愛い愛を放すわけねぇだろ?」
愛の赤く染まったうなじに優しくくちづけながら囁きかけていた。
熱く昂ぶってしまった欲望と己自身を抑えきれなくて……。
チャプン……という湯の跳ねる水音と。
二人の熱くて荒い息づかいとが密閉された空間に響く中。
赤く色づいた愛の滑らかな素肌に魅せられ、その甘い柔肌を昂ぶった欲望の赴くままにくちづけ味わっていると。
愛の悩ましげな甘い吐息が絶えることなく零れ落ち始めた。
その甘い響きに触発された俺は、もっと甘く艷やかな声を聞きたくて……。
愛の肩に添えてた手をゆっくりと脚の付け根と胸元の曲線へと這わせた。
胸の膨らみを一つ掌で包み込み蕾を転がしながら揉みしだき。
脚の間のそのまた奥の割れ目へと指を進ませ蕾と一緒に撫で上げれば。
「ハァ……ヤ、あんっ……らめぇ…」
与えられる甘い刺激から、堪らないとばかりに逃げ腰で身を捩り背を反り返らせて。
より一層甘くて荒い吐息と声を高く跳ね上げる愛。
自分でそう仕向けておいて、そんな艷やかな愛の色っぽい姿を前に。
滾るように熱く張り詰めてしまった己自身を、早く愛の中へと収めてしまいたくて堪らなくなってきた。
「愛……、もう、俺、…ムリ、限界…」
そんな情けない俺は、息も絶え絶えに情けない声を漏らすことしかできなくて。
「……私、も、早く、直樹が……ほ、しい」
そんなどうしようもない俺の腕の中の愛は、途切れ途切れに恥ずかしそうにどこまでも可愛いことを言ってきた。
――もうメチャクチャに壊してしまいたいくらいに愛おしくて堪らない……。
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