異世界美容外科医~美しくなりたい彼女たちと、俺のクリニック経営~
大手美容クリニックで働く美容外科医、相澤雄介、35歳。
形成外科専門医としての経験を経て美容医療の世界へ進み、二重、鼻整形、注入治療、肌治療、脱毛――さまざまな施術を手掛けてきた。
患者の「もっと綺麗になりたい」という願いに応え続ける一方、過密な診療、手術、カウンセリング、後輩の教育、クレーム対応……。
仕事に追われる毎日を送っていた雄介は、ある夜、過労の末に意識を失う。
そして目を覚ますと――そこは、魔法と魔物が存在する異世界だった。
身分も金も、頼れる人間もいない。
そんな雄介が最初に出会ったのは、顔に大きな傷跡を残した一人の少女。
治癒魔法でも消せない傷を前に、雄介は医師としての経験を思い出す。
「……なら、俺にやらせてくれ」
メスもない。
手術台もない。
麻酔も、滅菌器もない。
ならば――ないものは作ればいい。
異世界の素材と魔法を利用し、手術器具を作り、治療環境を整え、現代の形成外科・美容医療の知識を異世界へ持ち込んでいく雄介。
やがて彼は気づく。
この世界には、傷や病気を治す治癒魔法はあっても――
「もっと美しくなりたい」という願いに応える医療が存在しない。
肌を綺麗にしたい。
ニキビを治したい。
髪を綺麗にしたい。
もっと可愛くなりたい。
もっと自分に自信を持ちたい。
そんな女性たちの願いに、雄介は美容医療で応えていく。
最初は一人。
やがて患者が増え、助手が増え、スタッフが増え――。
異世界の薬師や魔術師、貴族令嬢たちまで巻き込みながら、雄介の小さな診療所は少しずつ大きくなっていく。
「先生、私も綺麗になれますか?」
「もちろん。まずは、君の悩みを聞かせてくれ」
これは、異世界に転移した一人の美容外科医が、
魔法と医療を融合させ、世界で初めての美容クリニックを作り上げていく物語。
そして――
彼のもとには、今日もまた「美しくなりたい」と願う彼女たちが訪れる。
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