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30話☆

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「はあ、はあ、はあ」

 乳首と陰唇を襲う強い快感に立っていられず、とうとう床に座り込んでしまったパリス。
 さっきまでの男勝りキャラが、今は女の子座りなのがギャップ萌えで可愛いな。
 ますます苛めたくなるよ。

「将軍閣下、まだ大丈夫ですよね」

 俺の言葉に、俯いていた顔をパッと上げて睨んでくる。
 だがその頬は紅く、瞳はすっかり潤んでいる。

「……あっ!」

 何か言おうと唇を開いたその瞬間を狙って、下半身の振動をもっとも強く輝く小さな点に移動する。
 そう、クリトリスだ。
 途端にパリスはビクンと身体を震わせ、天井を見上げた。
 その口も瞳も大きく開いたまま硬直する。
 目からは一滴の涙が、口からはヨダレが一筋流れ落ちた。

 同時に乳首を責めていた振動を下半身の奥で光るポイントへ移動。
 位置的に恐らく子宮口だろう。

「ああああああ……」

 クリトリスと膣内を同時に責められ始めた瞬間から、言葉にならない声を上げ始めた。
 今度は体を丸めてガクガクと震える。

 クリトリスと子宮口を狙ったバイブレーションを徐々に強めていく。
 それと共にパリスの痙攣も大きくなっていく。
 よし、ここで振動マックス!
 
「ああッ……!」

 限界を超えたのか、パリスはとうとう床に倒れ伏した。
 イッた衝撃でビクンビクンと体を震わせる。
 床に小さな水たまりが出来ているのは失禁したのか潮を吹いたのか。
 白目を剥いて口は開きっぱなし、意識が無いようだ。
 ちょっとやりすぎちゃったかな。
 急いで振動バイブを止め、パリスをそっと抱き起す。

「い、今のは一体……」

 俺の腕の中で意識を取り戻したパリスが、かすれた声で小さく呟く。
 凛々しくて一見男っぽいが、こうして間近に見ると整っていて本当に美人だ。
 長いまつ毛にスッとした鼻筋が上品で美しい。
 今日はここまでの約束だけど、いつかきっとガッツリ可愛がってあげる。

「すいません、やりすぎてしまいました」

 俺が謝ると、パリスは今の自分の状況をやっと理解したようだ。

「――触れぬという約束だったはず」

 そう言って頬を赤らめて俺の目線から顔を背ける。
 間近でイク所を見られて恥ずかしかったのか。

「心配になって、つい。申し訳ありません」

「……約束を破ったのはお前だ。そうだな」

「ええ、ですからこの勝負は俺の負けです。将軍は降参していませんから」

 俺にとって勝ったの負けたのはどうでもいいことだ。

「フッ、ここは勝ちを譲られておこう。で、いつまでこうしているつもりだ」

 そう言ってパリスは照れくさいような、俺をなじるような微妙な表情を見せた。

「これは失礼しました」

 俺が立ち上がり手を差し出すとパリスはその手を取った。
 そっとパリスを引き起こす。



「お前の――ユウスケの言う事は嘘ではなかった。お前を生殖房に入れると大変な事になるな」

 少し照れくさそうにパリスが言う。

「将軍に信じていただけてうれしいです」

「……パリスと呼べ」

 そっけない口調で言う。
 この、ツンデレっ娘め!
 かわいいなあ、もう。

「わかった。信じてくれて有り難う、パリス」

「あれで信じない訳にはいかないだろう。でも、問題はどうやって陛下を説得するかだ」

「やっぱり難しいかな?」

「陛下はご自分にも他人にも厳しい方だ。一度下された命令を簡単に変えるような御方ではない」

 側近であるパリスでも説得は難しいってことか。

「しかもお前に好意的ではない貴族がほとんどだからな」

 そう言われて俺は謁見の時のことを思い出した。
 俺に突っかかるような態度を見せていた鎧姿の大女。
 そういや確かアイツも将軍と呼ばれてたな。

「何かいい方法はないかな」

「そうだな、お前がなんらかの形で力を見せる事が出来れば、あるいは……」

 そう言ってアゴに手を当てて考え込む。

「今みたいなのじゃダメかな」

「当然だ。このような真似を陛下に行えば即座に首が飛ぶぞ」

 デスヨネー。

「やはり勇者であるからには、戦うことが出来る事を見せるのが一番だろうが」

 だから剣の練習してたんだけど、なかなか一朝一夕には、ねえ……って、ん?!
 閃いた、俺って天才かも。
 これならひょっとしてイケるんじゃね?
 
「試してみたいことがあるんだけど」



 部屋の外で待っていたみんなを呼び入れた。
 
「いったい何を試そうというのだ」

「俺と剣の稽古をしてみて貰えないかな?」

 俺が言うと護衛の兵たちが即座に反応する。

「冗談ではない。囚人のお前が剣を握っていることが問題なのに、将軍閣下がそのお前と稽古などするはずが無かろう!」

 だがパリスがそれを制した。

「待て、ユウスケ――この男の謀反の疑いは晴れた。何を考えてるのかは知らんが、いいだろう。剣を渡してやれ」

「し、しかし……」

「この私がいいと言っているのだ。パリス・ソロニアの命に異議があるのか?」

「とんでもありません。ただちに」

 俺は剣を与えられ、パリスと向き合う。
 タリアとミネバが心配そうに見ているが、大丈夫だよ。
 俺は二人に向かってウインクする。

「どうしたのユウスケ、目の調子が悪いのか?」

 タリアに心配されてしまった。
 クッソ、俺のイケメンビームが効かないとは残念だ。
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