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第七章 女神、その降臨のとき
戒められてきた欲求を為す匂いと解脱、覚醒、らしさの認知
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『文中には性描写も使用しており、R18指定とさせて頂いております。18歳未満の方、好まれない方の閲覧は御遠慮くださる様お願い致します。』
感動と高揚感、羞恥心、喪失感、綯い交ぜの色んな感情が突然降りてきて放心していた僕が、漸くベンチから体を外したのは周りは暗くなってからだ。
虚ろながら部屋に戻り、シャワーを浴びせた体をベッドに投げる。 真っ暗な室内には、何日も点けた侭のテレビが瞬きする。
まだ温まりきれていない身体が感じるのは、寒さで無く熱。 肺の奥底から、背中から、鼻の辺りから、興奮で熱くなってくる。 何故だ。
女神の顔が声が、傘の色に柔らかだった指の感触、それに……次々浮かんできて重なっていく。 徐々に輪郭が象られ、更に内部に向かい組み合わされ、ぼんやりしたものから鮮明なものへ形成されていく。 それに伴い熱が毛細血管を走り、全身へと拡がっていく様だ。
鉛の様に体は重いが頭だけはやたらに冴えていた。
脳が勝手に動いている。 そうせよと記憶された行動の様に。
(あの笑顔のせいか?違う匂いのせいだ、あの匂い……アノヒトが牝の時の匂い)
脳が思い出す。汗ばんだ肌と波打つ胸や濡れそぼる丘の蕾 息遣い 歪む顔
その顔だけが女神のそれに変わる
憤り立つモノを手が扱く。テレビから流れる笑い声に湿った音が重る。
(ヘンだな。僕なんでこんな事をしてるんだ)
《自分でしてはいけない。神に背いたオナンに成ってしまうから。その時には私に言いなさい私が全て処理してあげるから》
アノヒトの禁じる声が聞こえ、感覚を鈍らせてなかなか逝きつけない。
焦る。 それに冷ややかな空気が触れた。
(傘を握らせた細く柔らかい指が……僕に絡み付くように包む感触……)
頭の芯が痺れストロークの速度が増す。
「うっ…くぅ…ぐごっ」咽が渇く唾きを飲み込む
(細い腰を抱えてペニスをそこにあてがう……二つの山を分ける開く様に腰を沈ませ……ゆっくりと生温かいアナルの襞に押し入れる。動きを完全に止められ浅い呼吸で躯を痺れさせてる。締め付け轢くつく収縮と啜り泣くような切ない喘ぎが……)
「はっ うぁぁ…嗚呼ぁ」
誇張が一瞬止まる。 次には堪えていたものがドクドクと排出され、立てていた音が粘り着くようなものに変わる。
逝きたい気持ちは一度では収まらず、幾度も熱いもの立ち上げ僕は何度も同じことを繰り返し、精液を噴き上げ搾り出した。
その後冷蔵庫に入っていた物を残らず貪った。
段々と意識がハッキリしてくるのがわかる
僕は生きようとしている。
自分の体を取り戻した。
(何故?何がそうさせた?)
アノヒトは去った。
代わりに僕の前には、新たな女神が降り立った。
感動と高揚感、羞恥心、喪失感、綯い交ぜの色んな感情が突然降りてきて放心していた僕が、漸くベンチから体を外したのは周りは暗くなってからだ。
虚ろながら部屋に戻り、シャワーを浴びせた体をベッドに投げる。 真っ暗な室内には、何日も点けた侭のテレビが瞬きする。
まだ温まりきれていない身体が感じるのは、寒さで無く熱。 肺の奥底から、背中から、鼻の辺りから、興奮で熱くなってくる。 何故だ。
女神の顔が声が、傘の色に柔らかだった指の感触、それに……次々浮かんできて重なっていく。 徐々に輪郭が象られ、更に内部に向かい組み合わされ、ぼんやりしたものから鮮明なものへ形成されていく。 それに伴い熱が毛細血管を走り、全身へと拡がっていく様だ。
鉛の様に体は重いが頭だけはやたらに冴えていた。
脳が勝手に動いている。 そうせよと記憶された行動の様に。
(あの笑顔のせいか?違う匂いのせいだ、あの匂い……アノヒトが牝の時の匂い)
脳が思い出す。汗ばんだ肌と波打つ胸や濡れそぼる丘の蕾 息遣い 歪む顔
その顔だけが女神のそれに変わる
憤り立つモノを手が扱く。テレビから流れる笑い声に湿った音が重る。
(ヘンだな。僕なんでこんな事をしてるんだ)
《自分でしてはいけない。神に背いたオナンに成ってしまうから。その時には私に言いなさい私が全て処理してあげるから》
アノヒトの禁じる声が聞こえ、感覚を鈍らせてなかなか逝きつけない。
焦る。 それに冷ややかな空気が触れた。
(傘を握らせた細く柔らかい指が……僕に絡み付くように包む感触……)
頭の芯が痺れストロークの速度が増す。
「うっ…くぅ…ぐごっ」咽が渇く唾きを飲み込む
(細い腰を抱えてペニスをそこにあてがう……二つの山を分ける開く様に腰を沈ませ……ゆっくりと生温かいアナルの襞に押し入れる。動きを完全に止められ浅い呼吸で躯を痺れさせてる。締め付け轢くつく収縮と啜り泣くような切ない喘ぎが……)
「はっ うぁぁ…嗚呼ぁ」
誇張が一瞬止まる。 次には堪えていたものがドクドクと排出され、立てていた音が粘り着くようなものに変わる。
逝きたい気持ちは一度では収まらず、幾度も熱いもの立ち上げ僕は何度も同じことを繰り返し、精液を噴き上げ搾り出した。
その後冷蔵庫に入っていた物を残らず貪った。
段々と意識がハッキリしてくるのがわかる
僕は生きようとしている。
自分の体を取り戻した。
(何故?何がそうさせた?)
アノヒトは去った。
代わりに僕の前には、新たな女神が降り立った。
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