カメリア――彷徨う夫の恋心
ロジャーとイリーナは和やかとはいえない雰囲気の中で話をしていた。結婚して子供もいる二人だが、学生時代にロジャーが恋をした『彼女』をいつまでも忘れていないことが、夫婦に亀裂を生んでいるのだ。その『彼女』はカメリア(椿)がよく似合う娘で、多くの男性の初恋の人だったが、なせが卒業式の後から行方不明になっているのだ。ロジャーにとっては不毛な会話が続くと思われたその時、イリーナが言った。「『彼女』が初恋だった人がまた一人いなくなった」と――。
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こういう「読者が想像することができる余白がありつつ、物語が破綻しない」文を書ける方はとても少ないので、オススメに出てきて巡り合えたことを感謝してます。
お気に入りすぎて、繰り返し読んでます。
チャドクガをストーカーとひらめく感性も素晴らしくて、本当にこのネットの海で出会えたことに感謝しかありません。
執筆ありがとうございました。
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続けてお返事いただき、とても嬉しいです!
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この頃うまく書き上げられずモヤモヤしていましたが、さやえんどう様のあたたかいお言葉に、拙作でも読んでくださる方がいるんだと励まされました。
他の作品も目を通してくださり感謝です!
繰り返し読んでくださるなんて、なんてありがたい······。
お気持ち感謝いたします。
面白かったです。
懐アニメで申し訳ありません
が、何か999のメーテルを
思い出してしまいました。
鉄郎も結婚してもメーテルを
1番心の綺麗な所に住まわせる
だろうし(^_^;)
感想ありがとうございます!
メーテル!! すごい女性像が出てきてびっくりですが、ファム・ファタール的な女性を想像して書きましたので、そういえばメーテルはその代表格でしたね。
おっしゃるように、鉄郎も色んな意味でずっと心の花園にメーテルを置くでしょう。
でもそれ、妻側からしたらちょっと微妙ですものね。
害虫扱いしたくなるかも。
お読み下さって感謝申し上げます!
まぁ堂々と目の前で、何年間も不貞行為をされて、それをなかったことにされたら、たまったもんじゃない。そもそもそんな相手を一生信用できない。家の事業も任せられない。
カメリア令嬢、王族の婚姻にもやらかしてそう。その上、貴族家の大半が巻き込まれてるから、卒業まで生かした。
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カメリア禁止、カメリアは王家管理。
王家の庭に貴族家の愚か者全員の首が埋まってるんでしょうね。
もう庭にカメリアは要らない。
生き生きするはずです。
王家が始末してくれたのだから。
と、ストーリーを脳内再生しました。
カメリアはお花として綺麗なんですけど、確かに厄介な虫つくんですよねぇ。厄介な虫が。
感想ありがとうございます!
おお、さやえんどう様の脳内再生されたストーリーの方が面白そう······!
おっしゃるように、精神的不貞であろうが不貞は不貞。いつまでも清らかな天女を心に抱いていたら、夫の世話をしている妻からしたら信頼なんて出来ませんね。
チャドクガって椿に対してちょっとストーカーっぽくない?というところから思いついた話でしたが、そこに少し心霊的な、ポンティアナック的な要素を入れてみたかったのです。
なので、王家の庭に愚か者の首が埋まっているというのは、すごくゾクゾクしますね!!
そのような想像をしていただけると、ものすごく嬉しいです。
それと、男がカメリアについてどう反応するかで生死が決まる。というのも、本当に鋭いご考察です。
拙い話を、こんなに面白く読み解いていただき、感謝に堪えません。
返信遅くなってしまいましたが、刺激的なコメントをありがとうございました!
魔性の男のようなカメリアとかあればいいですよねぇ。(私も欲しい)
老いるのは男も女も同じで、残るのは安定した生活で『自分は子供もいるんだし、十分幸せなんだ』と言い聞かせる日々なわけで。恋愛結婚だったとしても、長く続けばトキメキなんか遠い彼方。側には性的魅力を失ったパートナーだけ。(勿論、家族としての愛情はあるけれども)
例え破滅の未来であろうと、魔性の男のような魅力的な男性に相手にして貰えるのなら、最高の幸せなんじゃないかなと思いました。
感想ありがとうございます!
またカメリア購入希望の方が······!
でもたしかに合法で理想のビジュアルの相手がやって来るのなら、現実に不満を持っている奥様や旦那様も、ついフラフラとカメリアを育ててみようとするかもですね。
たまご様の「言い聞かせる日々」というお言葉が、ものすごく刺さってしまいました。
深くて辛い。生きている限り、この男と結婚している限り、逃れられない倦怠と苛立ち。
魔に取り憑かれるのってこういう時なのかもしれないですね。
魔性の男、いいですねえ!! 男バージョンもいあかもしれない、と拝読しながら思ってしまいました。
創作意欲を刺激するようなコメントをいただけて、とても感謝しております。
お読み下さりありがとうございました。
私も、とある品種のカメリア欲しいです😏
感想ありがとうございます!
えっ、このカメリア欲しいのですか······??
怖いことが起きてしまう可能性大ですが、恩讐を連れ去ってくれるものが生まれるかもしれません。
お読みいただき、嬉しかったです。
何と言うか、個人的には美しい話だと思いました。
「カメリア」はサキュバスでも、肉体関係を持つような現実的な淫魔というよりは、夢の中で会う美しい夢魔というのが相応しい存在なのかなと思いました。青春時代の美しい初恋の思い出の象徴で、実体がない夢のような存在。でも、いつか、男を連れ去っていく恐ろしい存在。
その美しく恐ろしい「カメリア」が心の中に住み着いていた、夫ではなく、妻というところがちょっとミステリーで怖かったです。(深読みすると妻が夫をどうにかしたとも読めるのですよね。)
素敵すぎる感想をありがとうございます!
この話はあえて色々をはっきりさせないままにしているので、読みにくいのではと心配していました。
読んでいただいた上に、素晴らしい視点での解釈までしてくださり、とても嬉しかったです。
『彼女』は青春の中での昇華(消化?)しきれなかったあれこれが実体化したものなのか、はたまた昔話の死んでいった女たちの怨念なのか。
妻も夫も誰も本当のことは分かっていないけれど、とある品種のカメリアを育てると事件が起きてしまうことは明白なので、国は禁止することになりました。
椿を育ててると、すぐにチャドクガがやってくるので困るのですが、その関係が私には強い執着に感じられることがあったところから思いついたお話です。
実は夫は卒業後の『彼女』に対してとりわけ行動してないんですよね。拘ってるのは妻の方かも?
そんなところまでご指摘下さり、読み込みの深さ、鋭さにびっくりしました。
ありがとうございました。