81 / 94
リターンズ
5木武器と斧作り
しおりを挟む
坑道で知り合った若者が探していた鉱石の使い道に待ったをかけた事で武器を作ってくれを通り越して、まさか合う武器を選んでくれとなるとは思わなかった。
かと言ってこいつの動きはツルハシ使った時に修正した動きしか見ておらんし、そもそも普段の戦闘行動も見ていない。
それに設備も無いのに、工房帰るには距離があるしどうやら炉をこんな場所に作れるぐらいだから腕のある職人と思ってるらしくこの場で作らされそうだ。
ちゃんとした道具で作れないものを世に出すのは嫌なのだが、彼にはこんな場所で作った硬重鋼が精錬度50%もある事で、そこらの鍛冶屋に頼むよりよっぽど良いものが出来るはずだと熱弁を振るってくれちゃってなんだか恥ずかしい思いをさせられてしまった。
これが人前でなくて良かったよ。
街中でやられてたら当分その街には寄れないだろう。
さてこれ以上誉め殺しを食らうのも精神衛生上良く無いな…こいつを黙らせるには何をしようか…
そうだ!こいつに今持っている剣を使わせるとしよう。その間黙って見てられるだろう。
その隙にその辺の木を加工して槍、斧、大剣、ナイフ、など幅広く使わせてみれば良いだろう。
という事で隣に生えてた木を倒し必要な分削り出して加工。
おおよそのサイズで木製武器を作っていった。
そして始まる型披露。
剣は…使っていただけ様になっているがどこかバランスに苦しんでるように見える。
ん~これは姿勢矯正したバランスとさっきまでの屁っ放り腰が邪魔しあって自分の形がわからなくなったか?暫くはダメそうだな。
続いて槍は…こりゃ~使った事無いなやるだけ無駄そうだな次に行こう。
次は斧か…オッ!?これは使った事無いような事言ってたが様になってる…ツルハシの時に矯正した体幹がそのまま活かされている。これは有りだな。斧は一旦キープにして次見よう。
大剣はさすがに慣れてないから重さと遠心力に振り回されてるからこりゃ無理だな。
最後はナイフというか小型の剣は悪くは無いがよくも無いくらいか…
そうなると斧しか無いぞ。予備で小剣持たすか?
そんな考え中なのに若者は人の思考を無視して斧にしてくださいと来たもんだ。何か感じるものがあったらしい。しかも予備武器に小剣を提案しても逆にそれも手斧にしてくれってそこまでこだわる程の何があった若者よ…
まあそこは詮索しないでおくとしよう。
それじゃ~この場で出来そうな製法は…鋳造か?
それに刃先部分を着鋼すればいいか?
まあやってみよう。
さっきの切り出した木である程度の形を作って、それが入る木枠も作る。
次に砂を集めてきて少し湿らせて、木枠の中に木型を入れてそこに砂を入れて突き固めていく。
これをひっくり返して、上にもう1つ木枠を重ね流し込むようの穴出来るように棒を入れて別れるように乾いた砂を入れてからもう一度湿った砂を入れて突き固める。
この作業が終わったら一旦2つの枠を分離して、斧木型を抜いて再度重ねる。
これで溶けた金属が流れ込めば型どうりに出来ると。
これをメイン1つと手斧2つ用意して、精製で使った炉を少し改造してより高温になるようにし流れ出たのが砂型に流れ込めるようにセットして、何個かのインゴットをセットして準備を完了。
万が一があると面倒な事になるから使い捨てで火魔石を使って無理やり高温になるようにもしておく。
後は炉が勝手に溶かして流れ込むだけだから、留守番を若者に任せて、良質な木を探して柄にして耐えられる強度の物を探しに行く。
木を見つけて帰ってくる頃には、型に流れた金属もある程度の温度も下がり、もう金属で形になっているだろう。
完全に冷める前に砂を崩し、炉に入れて再加熱し刃先部分に刃物用に加工した鋼をのせ、ハンマーで叩き、なじませていった。
こんないい加減で作ったから斧としては精錬度40%程度だがこれでも街の鍛冶屋で売ってるものより性能がいいって言うんだからどれだけぼったくっているんだか…
さて木も真の硬い部分を使って体に合う長さに調整して、刃も研げば完成。
斧は10kg程の重さで質量兵器としても使え、ツルハシの時に近いバランスで仕上がったから違和感なく使えるだろう。
手斧も下手な剣より斬れ味が良くなっちまったから、予備どころかメインで使えちまうだろう。
若者はさっそく素振りをするがなかなかいい動きをする。作った本人は製法に納得がいかないが喜んでるからよしとするか。
お互いここでの用事が済み別れたが、この時の若者が斧使いとして大成したのはのちの話である。
かと言ってこいつの動きはツルハシ使った時に修正した動きしか見ておらんし、そもそも普段の戦闘行動も見ていない。
それに設備も無いのに、工房帰るには距離があるしどうやら炉をこんな場所に作れるぐらいだから腕のある職人と思ってるらしくこの場で作らされそうだ。
ちゃんとした道具で作れないものを世に出すのは嫌なのだが、彼にはこんな場所で作った硬重鋼が精錬度50%もある事で、そこらの鍛冶屋に頼むよりよっぽど良いものが出来るはずだと熱弁を振るってくれちゃってなんだか恥ずかしい思いをさせられてしまった。
これが人前でなくて良かったよ。
街中でやられてたら当分その街には寄れないだろう。
さてこれ以上誉め殺しを食らうのも精神衛生上良く無いな…こいつを黙らせるには何をしようか…
そうだ!こいつに今持っている剣を使わせるとしよう。その間黙って見てられるだろう。
その隙にその辺の木を加工して槍、斧、大剣、ナイフ、など幅広く使わせてみれば良いだろう。
という事で隣に生えてた木を倒し必要な分削り出して加工。
おおよそのサイズで木製武器を作っていった。
そして始まる型披露。
剣は…使っていただけ様になっているがどこかバランスに苦しんでるように見える。
ん~これは姿勢矯正したバランスとさっきまでの屁っ放り腰が邪魔しあって自分の形がわからなくなったか?暫くはダメそうだな。
続いて槍は…こりゃ~使った事無いなやるだけ無駄そうだな次に行こう。
次は斧か…オッ!?これは使った事無いような事言ってたが様になってる…ツルハシの時に矯正した体幹がそのまま活かされている。これは有りだな。斧は一旦キープにして次見よう。
大剣はさすがに慣れてないから重さと遠心力に振り回されてるからこりゃ無理だな。
最後はナイフというか小型の剣は悪くは無いがよくも無いくらいか…
そうなると斧しか無いぞ。予備で小剣持たすか?
そんな考え中なのに若者は人の思考を無視して斧にしてくださいと来たもんだ。何か感じるものがあったらしい。しかも予備武器に小剣を提案しても逆にそれも手斧にしてくれってそこまでこだわる程の何があった若者よ…
まあそこは詮索しないでおくとしよう。
それじゃ~この場で出来そうな製法は…鋳造か?
それに刃先部分を着鋼すればいいか?
まあやってみよう。
さっきの切り出した木である程度の形を作って、それが入る木枠も作る。
次に砂を集めてきて少し湿らせて、木枠の中に木型を入れてそこに砂を入れて突き固めていく。
これをひっくり返して、上にもう1つ木枠を重ね流し込むようの穴出来るように棒を入れて別れるように乾いた砂を入れてからもう一度湿った砂を入れて突き固める。
この作業が終わったら一旦2つの枠を分離して、斧木型を抜いて再度重ねる。
これで溶けた金属が流れ込めば型どうりに出来ると。
これをメイン1つと手斧2つ用意して、精製で使った炉を少し改造してより高温になるようにし流れ出たのが砂型に流れ込めるようにセットして、何個かのインゴットをセットして準備を完了。
万が一があると面倒な事になるから使い捨てで火魔石を使って無理やり高温になるようにもしておく。
後は炉が勝手に溶かして流れ込むだけだから、留守番を若者に任せて、良質な木を探して柄にして耐えられる強度の物を探しに行く。
木を見つけて帰ってくる頃には、型に流れた金属もある程度の温度も下がり、もう金属で形になっているだろう。
完全に冷める前に砂を崩し、炉に入れて再加熱し刃先部分に刃物用に加工した鋼をのせ、ハンマーで叩き、なじませていった。
こんないい加減で作ったから斧としては精錬度40%程度だがこれでも街の鍛冶屋で売ってるものより性能がいいって言うんだからどれだけぼったくっているんだか…
さて木も真の硬い部分を使って体に合う長さに調整して、刃も研げば完成。
斧は10kg程の重さで質量兵器としても使え、ツルハシの時に近いバランスで仕上がったから違和感なく使えるだろう。
手斧も下手な剣より斬れ味が良くなっちまったから、予備どころかメインで使えちまうだろう。
若者はさっそく素振りをするがなかなかいい動きをする。作った本人は製法に納得がいかないが喜んでるからよしとするか。
お互いここでの用事が済み別れたが、この時の若者が斧使いとして大成したのはのちの話である。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
私のアレに値が付いた!?
ネコヅキ
ファンタジー
もしも、金のタマゴを産み落としたなら――
鮎沢佳奈は二十歳の大学生。ある日突然死んでしまった彼女は、神様の代行者を名乗る青年に異世界へと転生。という形で異世界への移住を提案され、移住を快諾した佳奈は喫茶店の看板娘である人物に助けてもらって新たな生活を始めた。
しかしその一週間後。借りたアパートの一室で、白磁の器を揺るがす事件が勃発する。振り返って見てみれば器の中で灰色の物体が鎮座し、その物体の正体を知るべく質屋に持ち込んだ事から彼女の順風満帆の歯車が狂い始める。
自身を金のタマゴを産むガチョウになぞらえ、絶対に知られてはならない秘密を一人抱え込む佳奈の運命はいかに――
・産むのはタマゴではありません! お食事中の方はご注意下さいませ。
・小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
・小説家になろう様にて三十七万PVを突破。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる