転生セティの裏切り戦記
数えきれない程のお祝いの品々。
そして、数え切れないほどの、いっさい顔なじみのない親類親族が、魔法で海面に浮かんだ巨大な岩盤の上に集まっている。
魔法で海上に浮かんだパーティ会場は、まさに子供の頃、夢に描いたような幸せな誕生日会だった――。
「セティ、16歳の誕生日おめでとう!」
一番上の兄貴であるリオンが、珍しく満面の笑みを浮かべて、両手で抱えられるくらいのリボンで結ばれた赤い箱のプレゼントを持って一歩前に出る。
こうして害がなく笑っていると、俺より低い身長で童顔のリオンは、幼い子供にも見える。
「ありがとう!兄さん――」
そう、猫っ毛の金髪に碧眼のリオンに言いかけた時だった。
ボテッと赤い箱から何かが飛び出し、岩盤に落ちる。
「?」
俺は「…魚のエサ? なんだよ、これ?」とリオンの方を振り返っても、すでに人影がなく、
リオンの代わりにいたのは――。
グオオオオオオオオ――!!
余裕でビル30階建てはある大きさのイカが、突然海面から顔を出したかと思うと、こちらを思いっきり睨んで見下ろしていた。
それは、この広大な海を棲家とする、伝説の魔物、ダイオウイカらしき見た目のクラーケンだった……。
「クソ兄貴ーーーー!!!!!」
――――――――――――――
そんなセティの悲鳴を、魔法によって浮遊した、少し上の上空から眺めながら、リオンがくすくすと、イタズラっぽく笑う。
「ゲームセット!
やっぱりセティはいじりがいがあるなぁ。
――ねえ、メイナード?」
リオンは、隣にいた2番目の王子、メイナードに問いかける。
サラサラの金髪ストレートヘアから緑色の瞳を覗かせながら、メイナードは呆れたように言った。
「…やりすぎ」
「ええ〜、でもこの世は弱肉強食だもん!
セティには、現実を叩き込まなきゃ。」
ニッコニコでそう言うと、同情しているメイナードに、ふーんと戯けたように続ける。
「そういえば!
セティ、今日の朝、メイナードが大事に使ってたカーディガンに飲み物溢してたなぁ?
それも、あっまいジュース!
今頃、部屋に脱ぎ散らかしてるんじゃ――」
「――現実叩き込むどころか、殺した方が、あいつの身のためになるらしい」
瞬時にメイナードが水から大量の人型を作り上げ、一気にセティめがけて突進させる。その様子をケラケラ笑いながら、リオンが言う。
「んもう!メイナードは容赦ないなぁ!
セティは、魔法が使えないんだから、ほどほどにね〜」
そして、数え切れないほどの、いっさい顔なじみのない親類親族が、魔法で海面に浮かんだ巨大な岩盤の上に集まっている。
魔法で海上に浮かんだパーティ会場は、まさに子供の頃、夢に描いたような幸せな誕生日会だった――。
「セティ、16歳の誕生日おめでとう!」
一番上の兄貴であるリオンが、珍しく満面の笑みを浮かべて、両手で抱えられるくらいのリボンで結ばれた赤い箱のプレゼントを持って一歩前に出る。
こうして害がなく笑っていると、俺より低い身長で童顔のリオンは、幼い子供にも見える。
「ありがとう!兄さん――」
そう、猫っ毛の金髪に碧眼のリオンに言いかけた時だった。
ボテッと赤い箱から何かが飛び出し、岩盤に落ちる。
「?」
俺は「…魚のエサ? なんだよ、これ?」とリオンの方を振り返っても、すでに人影がなく、
リオンの代わりにいたのは――。
グオオオオオオオオ――!!
余裕でビル30階建てはある大きさのイカが、突然海面から顔を出したかと思うと、こちらを思いっきり睨んで見下ろしていた。
それは、この広大な海を棲家とする、伝説の魔物、ダイオウイカらしき見た目のクラーケンだった……。
「クソ兄貴ーーーー!!!!!」
――――――――――――――
そんなセティの悲鳴を、魔法によって浮遊した、少し上の上空から眺めながら、リオンがくすくすと、イタズラっぽく笑う。
「ゲームセット!
やっぱりセティはいじりがいがあるなぁ。
――ねえ、メイナード?」
リオンは、隣にいた2番目の王子、メイナードに問いかける。
サラサラの金髪ストレートヘアから緑色の瞳を覗かせながら、メイナードは呆れたように言った。
「…やりすぎ」
「ええ〜、でもこの世は弱肉強食だもん!
セティには、現実を叩き込まなきゃ。」
ニッコニコでそう言うと、同情しているメイナードに、ふーんと戯けたように続ける。
「そういえば!
セティ、今日の朝、メイナードが大事に使ってたカーディガンに飲み物溢してたなぁ?
それも、あっまいジュース!
今頃、部屋に脱ぎ散らかしてるんじゃ――」
「――現実叩き込むどころか、殺した方が、あいつの身のためになるらしい」
瞬時にメイナードが水から大量の人型を作り上げ、一気にセティめがけて突進させる。その様子をケラケラ笑いながら、リオンが言う。
「んもう!メイナードは容赦ないなぁ!
セティは、魔法が使えないんだから、ほどほどにね〜」
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