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第12話 魔物大量討伐
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「おはようございます、本日は何を受けますか?」
トーマたちは本屋を出た後昨日のようにクエストを受けるためにギルドに来た。お金に関してはソフィアを助けたことにより宿代やご飯代がなくなりある程度楽であるが、レイちゃんにルルと規格外な従魔がいるため早く制御できるために弱めのモンスターを多く倒させて色々と情報を得るために考えたのだ。
力では圧倒的に弱く暴れられたら止める、とができないトーマの考えだった。トーマが手に取ったのはゴブリン20体討伐にホーンブル8体討伐、さらにはオーク狩猟まで持ってた。
「...少しお待ちください」
「?わかりました」
受付さんに待ってるように言われしばらく待ってると奥から少しいかついおっさんが現れてくる。
「お前さんが馬鹿みたいにクエスト受けたいと言ってるやつだな。俺はリーガス、このギルドのマスターだ」
「なんでギルドマスターが来たんですか?」
「さっき言っただろ。クエストを馬鹿みたいに受けたいと言ってるから注意しに来たんだ」
ギルドにおいて簡単なものをたくさん受ける場合そのランクを見て判断することが多い。無駄に粋がった結果死亡してしまう例が後を絶たないからだ。ほかにも受けすぎればほかの人たちの分もなくなってしまうため注意が入ることが多い。
「お前のランクはまだ最低ランク、とてもじゃないがこれだけの数を受けさせるわけにはいかないな。何よりお前は一度冒険者をやめた、そういう意味でも厳重にしてもらうからな」
「わかりました、ではどのクエストを削ればいいですか?」
「お前の従魔についてはすでに俺のほうにも伝わってる。オークだけならいい。おそらくそこの従魔にとっては楽勝かもしれないがここは下がってくれ」
トーマは何とか納得した。冒険者をやめたという言葉に少しカチンときたが自分が自我を抑えないとレイちゃんやルルのテイマー失格だと思いなんとか踏みとどまった。
「これでも譲歩してやってるほうだ。すまないな」
「いえ、わかりました」
トーマはしぶしぶオークの依頼書だけを持ってギルドを出て討伐に向かった。
「トーマたちには常に目を向けとけよ」
「もちろんです」
受付とリーガスの間でそんな会話が行われていた。トーマの従魔の強さは知ってるがそれでも規定に従わせないといけない。しかし中には自分にはこんなクエスト受ける必要もないと言って勝手に高ランクを受けて返り討ちに会うバカもいるためリーガスはそこを懸念していた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「さてと、レイちゃんさっそくオークのいるところを教えてくれ」
「プ二!!」
レイちゃんは触手をシュバっとあげてしばらく考えると触手をある方角に向けて伸ばした。
「OK、あとモンスターの本出してくれる?」
レイちゃんは体をプルプル震わせて本を出す。相変わらずどういう原理で濡れてないのか気になるがそこはレイちゃんだからと納得するトーマ。
こういう移動時間中にモンスターの生態についてを学ぶことにした。周りに出てくるモンスターはルルが風魔法を唱えて簡単にやっつけるうえその場ですぐにレイちゃんが解体、吸収するため問題なかった。もし足元が悪かった場合もレイちゃんが触手を伸ばして知らせてくれるためトーマは安心して本を読むことができる。
「ふんふんふん、ハーピーってこんな子もいるんだね」
「ピー?」
「あ、ルルも見る?」
「ピー♪」
トーマはモンスターの生態の中でハーピー種に目を向けた。羽の色がルルと同じく白がメインだったり茶色がメインだったり中にはくちばしがついてる種族もいた。ルルは見た目が自分に似ているのもあってか興味深く読んでいた。
「プ二!!」
「あ、オークの近くに来たのか。レイちゃん道案内ありがとね、」
トーマはレイちゃんにねぎらいの言葉をかけると、今度は指示を出し始めた。
「オークは力が強いからなるべく奇襲や遠距離で戦おう」
「ピー!」「プ二!!」
トーマの作戦はまず隠れることができるレイちゃんがオークたちがくつろいでる木の上に忍び込んで一気に溶解液を飛ばして倒すという作戦だ。そしてうち漏らしや逃げたりしたオークをルルが迎え撃つ。
レイちゃんは素早く木の上に上りオークの位置を把握して溶解液を出す準備をしている。合計10体いるがお構いなしに準備する。胆力もなかなかのものを持ち合わせている。
「プ二!」
一斉に10体のオークに向かって溶解液が噴射される。近くのオークには顔面目掛けて噴射したため簡単に倒せたが遠くの敵にはうまく命中せず腕などに当たる。
生き延びてるオークたちは一度戦線離脱を図ったがそこにはルルの風魔法が追い打ちをかけあっという間に倒してしまった。
「ふうー、レイちゃん、ルルお疲れ様」
「ピピー♪」「プニー♪」
真剣な顔で戦っていた従魔二匹だがそんなトーマの言葉が聞こえると顔が一変して笑顔になりトーマのもとに駆け寄る。そして褒めてほめてとしぐさをする。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「それじゃあレイちゃんはオークの解体を頼むよ、オークの肉はおいしいって聞くから一応全部残してね。ルルは...あ、モンスターがいるの?」
「ピー♪」
ちょっと始末してくるねとスキップしながら敵のいる位置に向かう。ルルもレイちゃんほどでではないが探査できる。しばらく経つと羽に少し血を浴びながらモンスターを引っ張って戻ってきた。
「お疲れルル。ちょっとじっとしててね」
トーマは今朝汗拭き用にもらったタオルを使ってルルについた返り血を拭いていく。中には落ちにくいものもありどうしたものかと考える。しかしレイちゃんの体からぷつんと一匹のちっちゃいレイちゃんが生み出される。
「どういうこと?」
困惑する中ちっちゃいレイちゃんは体を伸ばしてタオルにまとわりついた。そしてトーマは感づいた、「なるほど、これで拭けば汚れが落ちるのか」と。想像通りタオルだけでは落ちなかった返り血もあっという間に落ちた。
「レイちゃんも解体終わったかな。それじゃあもう少し近辺でモンスターを狩ろうか」
すでにオーク討伐を達成したトーマたちはさらにモンスターを狩って魔石集めやレベルアップにいそしんだ。近くの敵は雑魚ばかりのためルルの風魔法やレイちゃんの溶解液一発で軽く倒されてしまい気づけば魔石や討伐数も相当な数になっていた。
トーマたちは本屋を出た後昨日のようにクエストを受けるためにギルドに来た。お金に関してはソフィアを助けたことにより宿代やご飯代がなくなりある程度楽であるが、レイちゃんにルルと規格外な従魔がいるため早く制御できるために弱めのモンスターを多く倒させて色々と情報を得るために考えたのだ。
力では圧倒的に弱く暴れられたら止める、とができないトーマの考えだった。トーマが手に取ったのはゴブリン20体討伐にホーンブル8体討伐、さらにはオーク狩猟まで持ってた。
「...少しお待ちください」
「?わかりました」
受付さんに待ってるように言われしばらく待ってると奥から少しいかついおっさんが現れてくる。
「お前さんが馬鹿みたいにクエスト受けたいと言ってるやつだな。俺はリーガス、このギルドのマスターだ」
「なんでギルドマスターが来たんですか?」
「さっき言っただろ。クエストを馬鹿みたいに受けたいと言ってるから注意しに来たんだ」
ギルドにおいて簡単なものをたくさん受ける場合そのランクを見て判断することが多い。無駄に粋がった結果死亡してしまう例が後を絶たないからだ。ほかにも受けすぎればほかの人たちの分もなくなってしまうため注意が入ることが多い。
「お前のランクはまだ最低ランク、とてもじゃないがこれだけの数を受けさせるわけにはいかないな。何よりお前は一度冒険者をやめた、そういう意味でも厳重にしてもらうからな」
「わかりました、ではどのクエストを削ればいいですか?」
「お前の従魔についてはすでに俺のほうにも伝わってる。オークだけならいい。おそらくそこの従魔にとっては楽勝かもしれないがここは下がってくれ」
トーマは何とか納得した。冒険者をやめたという言葉に少しカチンときたが自分が自我を抑えないとレイちゃんやルルのテイマー失格だと思いなんとか踏みとどまった。
「これでも譲歩してやってるほうだ。すまないな」
「いえ、わかりました」
トーマはしぶしぶオークの依頼書だけを持ってギルドを出て討伐に向かった。
「トーマたちには常に目を向けとけよ」
「もちろんです」
受付とリーガスの間でそんな会話が行われていた。トーマの従魔の強さは知ってるがそれでも規定に従わせないといけない。しかし中には自分にはこんなクエスト受ける必要もないと言って勝手に高ランクを受けて返り討ちに会うバカもいるためリーガスはそこを懸念していた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「さてと、レイちゃんさっそくオークのいるところを教えてくれ」
「プ二!!」
レイちゃんは触手をシュバっとあげてしばらく考えると触手をある方角に向けて伸ばした。
「OK、あとモンスターの本出してくれる?」
レイちゃんは体をプルプル震わせて本を出す。相変わらずどういう原理で濡れてないのか気になるがそこはレイちゃんだからと納得するトーマ。
こういう移動時間中にモンスターの生態についてを学ぶことにした。周りに出てくるモンスターはルルが風魔法を唱えて簡単にやっつけるうえその場ですぐにレイちゃんが解体、吸収するため問題なかった。もし足元が悪かった場合もレイちゃんが触手を伸ばして知らせてくれるためトーマは安心して本を読むことができる。
「ふんふんふん、ハーピーってこんな子もいるんだね」
「ピー?」
「あ、ルルも見る?」
「ピー♪」
トーマはモンスターの生態の中でハーピー種に目を向けた。羽の色がルルと同じく白がメインだったり茶色がメインだったり中にはくちばしがついてる種族もいた。ルルは見た目が自分に似ているのもあってか興味深く読んでいた。
「プ二!!」
「あ、オークの近くに来たのか。レイちゃん道案内ありがとね、」
トーマはレイちゃんにねぎらいの言葉をかけると、今度は指示を出し始めた。
「オークは力が強いからなるべく奇襲や遠距離で戦おう」
「ピー!」「プ二!!」
トーマの作戦はまず隠れることができるレイちゃんがオークたちがくつろいでる木の上に忍び込んで一気に溶解液を飛ばして倒すという作戦だ。そしてうち漏らしや逃げたりしたオークをルルが迎え撃つ。
レイちゃんは素早く木の上に上りオークの位置を把握して溶解液を出す準備をしている。合計10体いるがお構いなしに準備する。胆力もなかなかのものを持ち合わせている。
「プ二!」
一斉に10体のオークに向かって溶解液が噴射される。近くのオークには顔面目掛けて噴射したため簡単に倒せたが遠くの敵にはうまく命中せず腕などに当たる。
生き延びてるオークたちは一度戦線離脱を図ったがそこにはルルの風魔法が追い打ちをかけあっという間に倒してしまった。
「ふうー、レイちゃん、ルルお疲れ様」
「ピピー♪」「プニー♪」
真剣な顔で戦っていた従魔二匹だがそんなトーマの言葉が聞こえると顔が一変して笑顔になりトーマのもとに駆け寄る。そして褒めてほめてとしぐさをする。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「それじゃあレイちゃんはオークの解体を頼むよ、オークの肉はおいしいって聞くから一応全部残してね。ルルは...あ、モンスターがいるの?」
「ピー♪」
ちょっと始末してくるねとスキップしながら敵のいる位置に向かう。ルルもレイちゃんほどでではないが探査できる。しばらく経つと羽に少し血を浴びながらモンスターを引っ張って戻ってきた。
「お疲れルル。ちょっとじっとしててね」
トーマは今朝汗拭き用にもらったタオルを使ってルルについた返り血を拭いていく。中には落ちにくいものもありどうしたものかと考える。しかしレイちゃんの体からぷつんと一匹のちっちゃいレイちゃんが生み出される。
「どういうこと?」
困惑する中ちっちゃいレイちゃんは体を伸ばしてタオルにまとわりついた。そしてトーマは感づいた、「なるほど、これで拭けば汚れが落ちるのか」と。想像通りタオルだけでは落ちなかった返り血もあっという間に落ちた。
「レイちゃんも解体終わったかな。それじゃあもう少し近辺でモンスターを狩ろうか」
すでにオーク討伐を達成したトーマたちはさらにモンスターを狩って魔石集めやレベルアップにいそしんだ。近くの敵は雑魚ばかりのためルルの風魔法やレイちゃんの溶解液一発で軽く倒されてしまい気づけば魔石や討伐数も相当な数になっていた。
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