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互いの奥にある火種を燃え上がらせた。
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「あっ、ぁ、あう」
ゆっくりと、濡れそぼった愛窟へとアレスティが進んでいく。フェリスの顔に苦痛が浮かばないことを確認しながら、ゆっくりと、ゆっくりと進んでは動きを止め、口づけを繰り返す。
「は、ぁ、あぁ」
ついに、最後まで収まりきったアレスティが顎を逸らせてあえぐフェリスの首に、唇を寄せて跡をつけた。
「俺の、妻になれ」
視線を重ね、告げるアレスティに頷く。今このとき、フェリスは身分の事などを忘れ、ただの愛される女になり、アレスティも愛する男となっていた。
「愛して……アレス――あなたの望むままに」
「ああ――」
唇を重ね、アレスティが腰を動かす。彼を包む愛壁が悦びに震え、互いの奥にある火種を燃え上がらせた。
「ああっ、ああ、アレス、ぁあっ、熱い……」
「ッ、く……溶けそうだ。ぬるぬるで、はぁ、締め付けて」
腕を絡め、足を絡め、体の中心から全てをアレスティに満たされてキスを交わす。フェリスは、父の死を受け入れたことで空虚となった部分が、アレスティで埋め尽くされていくのを感じ、彼に全てを委ねてアレスティの熱の全てを受け止め飲み干し、眩しくて目も開けられぬほどに輝く白い闇の中に、意識を沈めていった。
愛すべき気だるさにつつまれて、名残を洗い流し身を清めたフェリスとアレスティは、ソファに座りタレンティの迎えを待ちながら、指をからめ、ついばむだけのキスを交わし、互いの体に体を預けていた。
フェリスはアレスティの妻となることを疑う余地も無いほど強く確信し、アレスティも彼女を妻とすることを、呼吸をすることと同じくらい当然のことのように感じていた。
「フェリス」
「アレスティ」
名を呼び、唇を重ねあう。嵐のように激しく愛し合った余韻を楽しむように、頬を寄せ合う二人の耳にノックが届いた。
「タレンティじゃなかった場合は、まずいな」
ソファから立ちあがったアレスティが、フェリスの髪に口づけてドレスルームへ身を隠す。
ゆっくりと、濡れそぼった愛窟へとアレスティが進んでいく。フェリスの顔に苦痛が浮かばないことを確認しながら、ゆっくりと、ゆっくりと進んでは動きを止め、口づけを繰り返す。
「は、ぁ、あぁ」
ついに、最後まで収まりきったアレスティが顎を逸らせてあえぐフェリスの首に、唇を寄せて跡をつけた。
「俺の、妻になれ」
視線を重ね、告げるアレスティに頷く。今このとき、フェリスは身分の事などを忘れ、ただの愛される女になり、アレスティも愛する男となっていた。
「愛して……アレス――あなたの望むままに」
「ああ――」
唇を重ね、アレスティが腰を動かす。彼を包む愛壁が悦びに震え、互いの奥にある火種を燃え上がらせた。
「ああっ、ああ、アレス、ぁあっ、熱い……」
「ッ、く……溶けそうだ。ぬるぬるで、はぁ、締め付けて」
腕を絡め、足を絡め、体の中心から全てをアレスティに満たされてキスを交わす。フェリスは、父の死を受け入れたことで空虚となった部分が、アレスティで埋め尽くされていくのを感じ、彼に全てを委ねてアレスティの熱の全てを受け止め飲み干し、眩しくて目も開けられぬほどに輝く白い闇の中に、意識を沈めていった。
愛すべき気だるさにつつまれて、名残を洗い流し身を清めたフェリスとアレスティは、ソファに座りタレンティの迎えを待ちながら、指をからめ、ついばむだけのキスを交わし、互いの体に体を預けていた。
フェリスはアレスティの妻となることを疑う余地も無いほど強く確信し、アレスティも彼女を妻とすることを、呼吸をすることと同じくらい当然のことのように感じていた。
「フェリス」
「アレスティ」
名を呼び、唇を重ねあう。嵐のように激しく愛し合った余韻を楽しむように、頬を寄せ合う二人の耳にノックが届いた。
「タレンティじゃなかった場合は、まずいな」
ソファから立ちあがったアレスティが、フェリスの髪に口づけてドレスルームへ身を隠す。
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