今宵、閨で

(それがしの働きが、わが国、須賀の繁栄を支える礎となる)
 唇を引き結んだ康頼は、見えぬ相手に目を据えて城内へ運ばれた。
 桑倉時代。八代将軍の足柄通時が治める世の中は、各国の国主同士が流通の契約を円滑にするため、賄賂のように見目のいい男児を色夫として他国に贈る風習ができていた。
 戦乱の世にできた男女の結婚は政略的なもの、男同士の恋愛は純粋な行為とされたことがはじまりとされている。そのなかで、男同士の絆に対する信仰が高じすぎ、国同士の結びつきのために、恭順を示す人質の側面も持った色夫を大国に渡すことが国交の重要手段となった。色夫となったものは、自国の繁栄や交易をつなぐために、輿入れ先の相手に文字通り心身ともに尽くさなければならない。
(かならずや、寵愛を勝ち得て須賀に繁栄をもたらさねば)
24hポイント 14pt
小説 12,839 位 / 59,247件 BL 2,026 位 / 5,066件
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

前世で辛い思いをしたので、神様が謝罪に来ました

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:74047pt お気に入り:6516

毒を喰らわば皿まで

BL / 連載中 24h.ポイント:39144pt お気に入り:2633

居酒屋ぼったくり

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:1249pt お気に入り:1810

公爵家の長男だけど優秀な弟がいるので僕は騎士となりのし上ります

BL / 連載中 24h.ポイント:18496pt お気に入り:2939