私の番の香り

まめ太郎

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「すごかった」
「ああ。すごかったな」
 俺も貴一さんも一度出したので、少しだけ余裕がうまれた。

 発情期のセックスがこんなにもすごいものだと俺は知らなかった。いつも抑制剤を飲んで、それでも体が熱くて堪らないときは、一人部屋で膝を抱えて耐えていた。
 それをこうやって受け止めてくれる人がいるなんて。
 俺は幸福な気持ちで、貴一さんに体を寄せた。
 貴一さんが微笑みながら俺の首筋に鼻をつけ、息を吸う。
「ああ、いー香り」
 うっとりとした声で言う。

 俺の腰に押し付けられていた貴一さんのモノはまた熱くなっていた。
 それを感じると俺の後口もじゅくと濡れ始める。
 二人で見つめ合い、舌を出し合い絡め合う。
 俺の熟れた胸の先端を貴一さんが親指と人差し指で摘まみ、コリコリと捩じる。

「あっ、い、やあ」
「今度はもうちょっと瑞樹を気持ち良くできると思うから」
「さっきもすごく気持ち良かったよ」
 それを聞いて貴一さんがふっと笑う。
「ああ。俺も最高だった」
 そう言うと俺の胸の尖りを口に含み、ちゅくちゅくと舐る。
「あっ、おっぱい気持ちいい。あっ、あっ」
 股の間が更に濡れるのを感じた。
 もじもじと太ももを擦り合わせると、貴一さんが俺の後口に指を這わせ、中に突き入れた。
「あっ、あー」
 熱い体内をまさぐられ、乳首を齧られ、俺は白濁が水っぽくなるまで何度もイッた。
 貴一さんがそんな俺の体内にゆっくりと屹立を沈ませる。
「はっ、あっ、おっきい。こんなダメ…ダメ」
 パンパンと逞しい腰が打ちつけられる度、目の前で星が散った。
「くっ、イク」
 奥のくぼみをめり込むくらい突かれ、俺は涙を零しながら頭を振った。
「はあ、ああっ。あっ。凄い、イイ」
 貴一さんの腰に両足を絡めると、貴一さんがキスをくれた。
 何度もキスを繰り返していると、また直ぐに体が昂る。
「こんなの際限ない」
 ポツリと俺は呟いた。
「本当だな」
 貴一さんは笑みを浮かべると、俺に覆いかぶさった。
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