護良親王転生記~南北朝時代の悲劇の皇子は異世界で魔法を極める~

二階堂吉乃

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閑話・歴史の中の護良親王~令和5年・護良親王祭~

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 いつもお読みくださり、ありがとうございます。

 行ってきました。鎌倉宮の護良親王祭。7月23日は皇子の命日です。



 宮司さんのインスタグラムに日時が載っていたので行ってみました。初です。先週比叡に行ったばかりで、皇子推しの2week。ちょっと疲れてましたが、午後2時半からとのことだったので、ゆっくり家を出ました。

 暑い。今年の夏は猛暑ばっかですね。昼過ぎに鎌倉に着いて、まずは甘味処へ行きます。若宮大路の二の鳥居近くの「山里」という甘味処でかき氷をいただきました。私は白玉宇治金時、連れは紫陽花ミルク。夏限定で綺麗です。



 バスでも良いけど時間あったので、日傘を差して歩いて鎌倉宮へ。鶴ケ丘八幡宮を右折。宝戒寺まで来たら左折。「わかれ道」という信号まで来たら左に進むと、はるか先に鎌倉宮の鳥居が見えます。

 今日は途中の荏柄天神という神社のお祭りだとか。寄ってみます。静か。祭りどこ行った?…と思ったら、鎌倉宮のバス停のターミナルでお囃子と神輿を発見!連携?してるんですね。菅公と皇子の神社ってば。



 暫くしたら神輿がトラックに載せられ、鎌倉宮の左奥の道に入っていきます。「覚園寺」まで行くそうで。後についていきました。覚園寺で神輿はUターンして、私たちはお寺にお参りしてきました。北条義時が作ったお寺と書いてあります。鎌倉の寺社の最奥に近い立地です。静か。誰もいません。ご本尊は不動明王と愛染明王。立派です。



 鎌倉宮に戻ると、荏柄天神の神輿が宮入り?っていうのかな。鎌倉宮の本殿前にいて、祝詞とか上げられてました。お囃子と神輿が去ると、いよいよ護良親王祭です。本殿脇にテント(護良親王生誕七百年記念テント。イカす!)と椅子が用意されていて、日陰で座りながら見ることができました。



 巫女ちゃんが七夕の短冊を勧めてくれて、連れは書いてました。私は皇子の冥福以外書くことないのでパスです。待っていると、女性の神官の方が「大塔宮舞」という紙を配りました。神事で巫女が舞う時に歌えと。練習もしました。いやー参加させていただけるなんて感激。祭りに集った20~30代女性たちが、皇子のために歌うのよ。たまらん。若い男性神官はお水をくれました。もったいなくて飲めん。



 儀式は本殿の扉を開け、何かを捧げて、祝詞を奏上して、巫女が舞って宮司が舞って、捧げものを下げて、扉を閉めて、終わり。雅楽の生演奏付きです。笙、カッコいい。吹けるようになりたい。



 本殿の扉を開け閉めする時に、「きいー…」って音が超絶神秘的でした。向こうにおわしますぞ。何かが。皇子だって。

 最後に南の方社(妻!)と村上社(忠臣!)に、神職の方々が一礼とかして、嬉しいなあ。宮司さんがお話をしてくれて、お土産に皇子の盾を萌えイラストの袋に入れて配ってくれました。タダでいいのかしら。同じものを1500円で正月に買ったわ。私。連れは御朱印マニアなので祭り限定のそれをゲット。お土産いっぱいいただいて、ほくほく顔で帰りました。



 来て良かった…。皇子の推し友がいっぱいいて嬉しかったです。惜しむらくは鎌倉宮の情報発信がインスタグラムなこと。私はアーティストの友達の作品見る為だけにいれてるけど、インスタってどうなんですかね?



 萌え絵の袋とか、なぜか舞の歌詞の裏面に皇子の最期の場面の漫画が載ってたりとか、投稿サイトですか。ここ。

 ああ。勝手にラノベ書いといて何だけど。神社は真面目路線でいい。お願いします…。

 帰りのバスを待つ間、参拝者用の休憩所でたくさん歌を読みました。宮司さんがその道の方らしいです。もらえる印刷物もあったり、壁に貼ってあるもので良い和歌は写真撮らせてもらいました。やっぱ西行とか慈円、上手いなー。お坊さんなのに?お坊さんだから?

 皇子の歌も1つ。上手いのか?よく分かりません。同じ天台座主の慈円さまの方が上手いなぁ。でも、短歌読めるようになりたい。カッコいい。今後の目標です。



 そんなこんなで今年の目標、皇子の命日のお祭りに行けました。気づいたんですが、こちらも「もりなが」親王って呼んでました。あれー?まあ不明っぽいので、好きに呼びましょうか。

 次の目標は吉野攻めじゃー!ブラタモリ観てから行きたくてたまりません。でもいつになることやら。外伝もこれで終わりです。娘っ子らが皆、片付いたから。私はALLハッピーエンド主義です。では皆さまお元気で!今後とも大塔宮護良親王をよろしくお願いいたします!



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