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4話 秘儀の間 ※R18

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 国王の命令に従い、アニマシオンは発情した熱い身体で、奥へと進む。

 3つ目の扉がアニマシオンの前にあらわれ… 国王に見せられた手順で、びっしりと魔法文字がきざまれた扉に触れ、金色に輝く解錠かいじょうの魔法陣を発動させる。

 開いた内側にアニマシオンが入ると、扉は勝手にギギギギッ… と音を立てて閉じた。


「・・・・・・」
 ずいぶんと広いな? ここが、“秘儀ひぎの間”か?! それとも… もっと奥に、まだ扉があるのか?!

 魔道具で照らされた薄暗い石造りの部屋は、上階にある“玉座ぎょくざの間”と同じぐらいの広さがあり、アニマシオンは視線をあちら、こちらへと動かして観察した。

 石壁、天井、石床… あらゆる場所に無数の魔法陣と、魔法文字が刻まれているのを見つける。

 中には、古代文字らしきものを組み合わせた、見たことの無い魔法陣まであり… アニマシオンは、ここが“秘儀の間”だと確信する。

 室内のどこかから、アニマシオンの耳にチョロチョロと水が流れる音が聞こえ… 

「んん?」
 音が聞こえる… 水の音…? こんな地下に?!

 アニマシオンは耳を、どこから水音が聞こえるのかを探す。
 だが、水音の音源を見つける前に…


「お待ちしておりました、王太子殿下」

「・・・なっ?!」
 誰だ?! 若い少年のような声だ?!

 不意に声をかけられ、“秘儀の間”に自分以外の人間がいるとは、思わなかったアニマシオンは、ビクッ! と飛び跳ねて驚き、声が聞こえたななめ後ろを振り返る。

 オメガの少年が、水で濡れた白い裸体を布でぬぐいながら、歩いて来る姿がアニマシオンの視界に入り… まじまじとアニマシオンは少年の身体を熱心に見つめた。


「お… お見苦しい姿をお見せして、申し訳ありません… 絶対に“継承けいしょうの儀式”を成功させたくて、殿下がいらっしゃる寸前まで聖水を浴びて、この身を清めていたのです」
 
 アニマシオンの熱い視線に耐えきれず、少年は頬をピンクに染めて、うつむきながら言い訳をする。

「君は誰だ?! 何者なんだ?! “継承の儀式”だって?!」
 どこが見苦しいのだ?! こっちは目が離せなくなっているのに… クソッ…! 私の身体が発情している時に、出会うなんて?! それも美しい裸体をさらすオメガに!! これは儀式ではなくて、何かのばつなのか?!

 発情と興奮で、身体をブルブルと震わせながら… アニマシオンは目の前に立つ、オメガの少年を欲望に潤む瞳でにらみつけた。

 ……その瞬間、
 ふわりとオメガの誘惑フェロモンが、アニマシオンまで流れて来て、少年も発情していることを知る。
 よく見ると、濡れた身体をぬぐっていた布で隠しているが、少年の小さな男性器も元気に勃起ぼっきしていた。


「まさか… 君も薬酒を飲まされているのか?!」
 もう耐えられない! こんなものを見せられては… ああ、クソッ…! 私はこんなケダモノでは無いのに!! クソッ…!

 増々、カァ―――ッ… と身体は熱くなり… アニマシオンの硬く張りつめ過ぎた性器がズキズキと痛み、我慢の限界を感じる。



「はい殿下…」
 恥かしそうに顔をあげて、アニマシオンの問いに答える少年は、見ている者がゾクリッ… とするほど、つやっぽい笑みを浮かべていた。


「・・・くっ!」

 アニマシオンは吸い寄せられるように、ふらふらと少年近づき、細い肩を引き寄せて、夢中で唇に吸い付いた。







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