そうして、誰かの一冊に。
「想像だけどこの本は国を移動してるんじゃないかと思う」
一冊の本を手にかつて弾んだ声で友人が言った。
英会話サークルが縁で出会い、親しくなった「僕」と年上の「友人」。
ある日友人は一冊の変わったらくがきのある本を僕に貸し出す。
大人になってからできた親しい友人とこのまま友情が続いていくと思っていたが__。
三月の雪深い北海道を時に背景に絡めながら大人の友情と別れを静かに書き出す。
一部実話を元に書いた、静かな喪失と再生の物語。
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