異世界転生『聖女』は、孤独な魔王と友達になりたい。
病弱だった前世の記憶を持つ少女ミナルは、異世界で【聖女】に選ばれる。
だが聖女の役目は、魔王への生け贄だった。
魔界へ送られたミナルを待っていたのは、恐ろしい怪物ではなく、子供の姿をした孤独な魔王・ユイガ。
彼が支配するのは、戦争で死んだ人間たちが暮らす“灰色の街”だった。
「苦しみを消せば、人は争わない」
感情を閉ざした魔王に対し、ミナルは言う。
「わたしは、笑ったり喧嘩したりしながら生きたい」
死を知る少女と、幸せを知らない魔王。
これは、凍った世界に小さな温もりを灯していく、救済のファンタジー。
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