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第二章:双子と魔王
episode-22
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私達が住んでいる精霊の森は昼と夜で大きく姿を変える。昼は小さく羽のついた精霊達が私達の生活を助けてくれる。そして森の様相も豊かな緑が生き生きとしていて心地よい。だけど、夜の森は木々が全て枯れて荒廃した姿になる。初めは怖かったけれど、昼に精霊さんに聞いても大丈夫と言われてからはあまり気にしなくなっていた。
「ローナ、」
いつもの様に湖に行くと、今日は先に真っ黒な精霊さんが座っていた。
「精霊さん!今日は早いのね?」
「まぁ、な。」
それから私達はいつもの様にたわいのない話をしていました。すると突然私の頭の中に覚えのない記憶が駆け巡ります。
『エデルギウス様…でしょうか。』
『あぁ、そうだが。』
『まぁ!やはりそうでしたのね、お目にかかれて光栄ですわ。』
『何か、御用ですか。』
『あ、いいえ。ただ一度この国の最高魔導師様を拝見してみたかったのです。』
『そうですか。』
綺麗な女の人と一緒に話している精霊さんにそっくりな人が話しています。
「痛っ」
さらに何かを思い出そうとした時、頭が割るように痛くなりました。
「おい、どうした。大丈夫か?」
「大丈夫、だけど。」
「?」
「精霊さんは、、最初から精霊さんの頭に角は生えてなかったの?」
勝手に口が動き、私はつらつらと話し続けました。
「あの女の人は、見覚えがあるの。たまに私の夢に出てきてひたすら誰かの名前を呼ぶの、名前は、、」
「ローナ!」
精霊さんに揺さぶられて、私は正気を取り戻しました。けれど私の頭と口はまだ分離したままで、勝手に口は動き続けます。
「精霊さん、あなたは一体誰なの?」
「ローナ、」
いつもの様に湖に行くと、今日は先に真っ黒な精霊さんが座っていた。
「精霊さん!今日は早いのね?」
「まぁ、な。」
それから私達はいつもの様にたわいのない話をしていました。すると突然私の頭の中に覚えのない記憶が駆け巡ります。
『エデルギウス様…でしょうか。』
『あぁ、そうだが。』
『まぁ!やはりそうでしたのね、お目にかかれて光栄ですわ。』
『何か、御用ですか。』
『あ、いいえ。ただ一度この国の最高魔導師様を拝見してみたかったのです。』
『そうですか。』
綺麗な女の人と一緒に話している精霊さんにそっくりな人が話しています。
「痛っ」
さらに何かを思い出そうとした時、頭が割るように痛くなりました。
「おい、どうした。大丈夫か?」
「大丈夫、だけど。」
「?」
「精霊さんは、、最初から精霊さんの頭に角は生えてなかったの?」
勝手に口が動き、私はつらつらと話し続けました。
「あの女の人は、見覚えがあるの。たまに私の夢に出てきてひたすら誰かの名前を呼ぶの、名前は、、」
「ローナ!」
精霊さんに揺さぶられて、私は正気を取り戻しました。けれど私の頭と口はまだ分離したままで、勝手に口は動き続けます。
「精霊さん、あなたは一体誰なの?」
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