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秋の話
三 ルイスのこと(※)
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「ぁ、あっ、ルイスさん、っ」
レンは揺らされながら喘ぐ。
なんとか無事にシャワーを終えて、食事を終え、ひとここちついたあとにベッドにやってきた。しばらくスキンシップをしたあと、裸になって、触り合いになる。
ベッドの上で胡坐をかくルイスの上に、レンは跨っている。対面座位だ。今日はまだ、挿入していない。お互いの性器を擦りあうに留めている。
ルイスは上になっているレンと目線を合わせ、額同士を当てたりレンの頬をついばんだりと忙しい。
「可愛いレンレン」
「そう呼ばれるとパンダみたい……」
「ふふ。レン、キスしてください」
ルイスの両肩に腕を回して乗せていたレンは、せがまれて、ルイスを抱きしめながら口づける。ルイスの唇を覆って吸うようにした。ルイスはレンの口内に舌を這わせる。
「んん」
「えっちなキス。欲しがってるみたいです」
レンの口の中をまさぐるようにして、ルイスはレンを刺激する。
レンから溢れてくる唾液をルイスは吸い取った。交換するように、ルイスは自らの唾液をレンへ移す。
生温かいものをレンは飲んだ。ミントの味がするのは歯磨きをしたばかりだからだ。
「んふ、んぁ」
「レン。触って」
ルイスはレンを後ろに押し倒す。レンは、とろとろになりながら倒れた。手を伸ばして、ルイスの屹立を握り、上下に扱く。ルイスはレンのものを握り、先端を指でなぞったりしている。ルイスと同じように、レンはルイスの先端を指でなぞった。
「ああ、いいです、レン」
「あの、あの、ルイスさん、その」
「レン。したいことがあったら、遠慮なく言ってください」
「な、舐めても、いいですか、ルイスさんの」
「僕の?」
「は、はい」
仕事の早いルイスは、レンを引っ張って起こしはじめる。また向かい合わせになり、レンはその場で上半身を沈め、ルイスの肉棒に顔を近づけた。ルイスはレンの髪をよしよしと撫でる。
レンはルイスのペニスの裏に舌を這わせる。
「レン、そんな色っぽい顔で舐められたら、すぐに出そうなんですが」
そう困ったように言われて、レンは少し、いつもと違ってやりかえせたようで嬉しい。レンはルイスのそれを手で支えながら、先のほうを舐めていく。大きいため、全体に舌が行きわたらない。先を食む。いつもゴリゴリとレンの奥を攻める部分を、口で覆った。ルイスがくぐもった呻き声をあげる。
「気持ちいい、レン」
ルイスは両手でレンの髪を梳く。くせがなく、さらさらしている。
レンのほうから積極的にこういうことをしてくれるとは思ってもみなかった。手の動きが拙い。やわやわと触られるとくすぐったい。自分ですることもないのだろうか、とルイスは思った。
ルイスの目から見るレンは、あまり恋愛経験がなさそうだ。不思議なことに、レンに経験が少ないことは、ルイスにとって嬉しい。二十五歳であれば多少はあると思うが、知りたくない。
全部初めてならいいのにとルイスは思う。身体を犯すのも、口を犯すのも。身体だけではなくて心も。支配してしまいたい。
レンの中身はよくわからない。何を考えているのか、何を思っているのか、あまり言葉にしてくれない。もどかしいところがある。
おそらくレンは、セックスは好きだと思う。不慣れな点は見受けられるが、なんだかんだルイスに付き合ってくれるし、受け入れてくれる。嫌がっている素振りも、今はまだ、本心からではないと思う。慎ましいのに、いざというところでは本能的だ。好ましい。レンの好きなことをしてあげたい。レンの気を引きたい。
レンの指がルイスの肉棒に絡まる。
「んん、ルイスさ、ん」
「レン、おいしいですか?」
ちゅ、と先を吸うようにして口を離す。レンの唇がつやっぽく濡れている。
「ん、は、はい」
「では、もう一度食べてみて」
「はい……」
レンは一所懸命咥えるのを、ルイスはしばらく眺めたあと、レンの頭を少し強く押さえた。
「レンの口の中、気持ちいいです。もっとしてもいいですか」
訊ねているようで、嫌とは言わせない。承諾も得ずに、ルイスは腰を押す。レンはむせないように気をつけながら喉の奥まで咥えこむ。口の中がルイスの汗っぽいものでいっぱいになる。限界まで咥えると、唾液が溢れてくる。
「レンの口で出してもいい?」
レンは涙ぐんだ。頷くことも声を出すこともできない。そして、それをわかっていながら訊ねられている気がする。レンはルイスに犯されるのに身を任せる。歯が当たらないように。口をすぼめて、刺激を与えるようにする。
「いやらしいレン。もう勃起してる。レンは、口を犯されても勃つんですか」
「……っ」
「あー、だめです。離して。考えが変わりました」
「え?」
ルイスはレンの口から引き抜いて、レンの片手をきつく握った。
レンは揺らされながら喘ぐ。
なんとか無事にシャワーを終えて、食事を終え、ひとここちついたあとにベッドにやってきた。しばらくスキンシップをしたあと、裸になって、触り合いになる。
ベッドの上で胡坐をかくルイスの上に、レンは跨っている。対面座位だ。今日はまだ、挿入していない。お互いの性器を擦りあうに留めている。
ルイスは上になっているレンと目線を合わせ、額同士を当てたりレンの頬をついばんだりと忙しい。
「可愛いレンレン」
「そう呼ばれるとパンダみたい……」
「ふふ。レン、キスしてください」
ルイスの両肩に腕を回して乗せていたレンは、せがまれて、ルイスを抱きしめながら口づける。ルイスの唇を覆って吸うようにした。ルイスはレンの口内に舌を這わせる。
「んん」
「えっちなキス。欲しがってるみたいです」
レンの口の中をまさぐるようにして、ルイスはレンを刺激する。
レンから溢れてくる唾液をルイスは吸い取った。交換するように、ルイスは自らの唾液をレンへ移す。
生温かいものをレンは飲んだ。ミントの味がするのは歯磨きをしたばかりだからだ。
「んふ、んぁ」
「レン。触って」
ルイスはレンを後ろに押し倒す。レンは、とろとろになりながら倒れた。手を伸ばして、ルイスの屹立を握り、上下に扱く。ルイスはレンのものを握り、先端を指でなぞったりしている。ルイスと同じように、レンはルイスの先端を指でなぞった。
「ああ、いいです、レン」
「あの、あの、ルイスさん、その」
「レン。したいことがあったら、遠慮なく言ってください」
「な、舐めても、いいですか、ルイスさんの」
「僕の?」
「は、はい」
仕事の早いルイスは、レンを引っ張って起こしはじめる。また向かい合わせになり、レンはその場で上半身を沈め、ルイスの肉棒に顔を近づけた。ルイスはレンの髪をよしよしと撫でる。
レンはルイスのペニスの裏に舌を這わせる。
「レン、そんな色っぽい顔で舐められたら、すぐに出そうなんですが」
そう困ったように言われて、レンは少し、いつもと違ってやりかえせたようで嬉しい。レンはルイスのそれを手で支えながら、先のほうを舐めていく。大きいため、全体に舌が行きわたらない。先を食む。いつもゴリゴリとレンの奥を攻める部分を、口で覆った。ルイスがくぐもった呻き声をあげる。
「気持ちいい、レン」
ルイスは両手でレンの髪を梳く。くせがなく、さらさらしている。
レンのほうから積極的にこういうことをしてくれるとは思ってもみなかった。手の動きが拙い。やわやわと触られるとくすぐったい。自分ですることもないのだろうか、とルイスは思った。
ルイスの目から見るレンは、あまり恋愛経験がなさそうだ。不思議なことに、レンに経験が少ないことは、ルイスにとって嬉しい。二十五歳であれば多少はあると思うが、知りたくない。
全部初めてならいいのにとルイスは思う。身体を犯すのも、口を犯すのも。身体だけではなくて心も。支配してしまいたい。
レンの中身はよくわからない。何を考えているのか、何を思っているのか、あまり言葉にしてくれない。もどかしいところがある。
おそらくレンは、セックスは好きだと思う。不慣れな点は見受けられるが、なんだかんだルイスに付き合ってくれるし、受け入れてくれる。嫌がっている素振りも、今はまだ、本心からではないと思う。慎ましいのに、いざというところでは本能的だ。好ましい。レンの好きなことをしてあげたい。レンの気を引きたい。
レンの指がルイスの肉棒に絡まる。
「んん、ルイスさ、ん」
「レン、おいしいですか?」
ちゅ、と先を吸うようにして口を離す。レンの唇がつやっぽく濡れている。
「ん、は、はい」
「では、もう一度食べてみて」
「はい……」
レンは一所懸命咥えるのを、ルイスはしばらく眺めたあと、レンの頭を少し強く押さえた。
「レンの口の中、気持ちいいです。もっとしてもいいですか」
訊ねているようで、嫌とは言わせない。承諾も得ずに、ルイスは腰を押す。レンはむせないように気をつけながら喉の奥まで咥えこむ。口の中がルイスの汗っぽいものでいっぱいになる。限界まで咥えると、唾液が溢れてくる。
「レンの口で出してもいい?」
レンは涙ぐんだ。頷くことも声を出すこともできない。そして、それをわかっていながら訊ねられている気がする。レンはルイスに犯されるのに身を任せる。歯が当たらないように。口をすぼめて、刺激を与えるようにする。
「いやらしいレン。もう勃起してる。レンは、口を犯されても勃つんですか」
「……っ」
「あー、だめです。離して。考えが変わりました」
「え?」
ルイスはレンの口から引き抜いて、レンの片手をきつく握った。
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