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第18話 正体がばれる
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私達の婚約の話に関しては、あの場にいた先生が他の先生達にも連絡してくれたらしく、帰りのホームルームで私のクラスでも発表があった。
クラスメイトからジロジロと見られて、それはもうこの上なく、恥ずかしかった!
といっても隠す様な事でもないし、そのおかげかもしれないけれど、哲平が職員室で愛を叫んでくれてから1週間経った今では、アリスが受けていたいじめらしきものは、全く受けなくなった。
まあ、今だけかもしれないから油断をする気はないし、日記に書かれていた主要人物だけは、何もされてないからといって、このまま許すつもりはない。
あと、アリスの元婚約者は別の学園にいるらしいから、そっちの事も調べないといけないわ。
ただ、やりすぎてどっちが悪役かわからなくなったりするのは良くないから、やりすぎないようにしなくちゃいけないわね。
この1週間の間には他にも動きがあって、ラス様からの手紙もその一つだ。
ラス様は私や哲平の健康を気遣ってくれた後、アリスが中身を飲んだ小瓶の事について書いてくれていた。
なぜなら、哲平に再会した後、残しておいた小瓶を哲平に送って中身が何か調べてもらう様に依頼したから。
小瓶の中には少量だけれど中身が残っていたので調べてもらえたのだ。
そして、結果は少量だけれど毒が見つかったらしい。
あと、かなり大きな出来事としては、アリスの両親に正体がバレてしまったという事もあげられる。
親なんだから気付かないわけがないのかもしれないけど。
何より、これだけ性格が変わって、服装などの趣味も変われば、別人じゃないかと疑いたくなる気持ちはわかる。
二人共、私を傷付けないようにか配慮しながら話を切り出してくれたから、ちょっと涙が出そうになってしまった。
正直に全てを話すと、アリスが亡くなってしまった事については両親はとても悲しんでいたけれど、私がこの身体に入ってくれて嬉しいとも言ってくれた。
そして、これからもお父様、お母様と呼んでほしいと言ってくれた。
その時の事を思い出すと、さすがの私も涙が出そうになる。
ある日の昼休み。
ノアが今日は休みだから、のんびりと食堂の端にあるカウンターで一人、ご飯を食べながら感傷に耽っていたら、まだ、他にも席が空いているのに、私の左隣と右隣に食べ物と飲み物がのったトレーが置かれたから、顔を上げる。
私の左隣に哲平が、右隣にキースがいて、キースが話しかけてきた。
「ノアが休みだから一人か」
「そうよ。あ、キース、ノアは大丈夫そうなの?」
ノアは今日は風邪を引いて熱が出てしまって休みと聞いたから、キースに聞いてみると、少し考えてから答えてくれる。
「大丈夫だと思うぞ。あいつ熱に強いから」
「でも、熱が下がらなかったら、明日も休みになるわよね?」
「かもな」
キースと話をしている間、哲平が全く話そうとしないから
顔を向けると、なぜか皿に無造作にのせられたお肉とサラダを口に運ぶわけでもなく、ひたすらフォークでつついていた。
こういう時の哲平は私に何か言いたい事があるけれど、言い出しにくい事がある時だ。
「……何かあったの?」
「あった」
哲平に聞いたけれど、答えてくれたのはキースだった。
哲平に預けていたノートを私に差し出しながら、キースは聞いてくる。
「このノートに書かれてあるの、ニホンゴだよな?」
「………っ!?」
声にならない声を上げた後、哲平の方に顔を向けると、バツの悪そうな顔でそっぽを向いた。
家に帰ったら、絶対に殴る!
「っていうか、なんでキースがそのノートを持ってるの?」
「後で話す」
「……それについて、哲平はなんて言ってるの?」
「アリスに聞けって。もしかして、最近のお前が別人みたいになってる事と関係してるのか」
はい、ビンゴ。
なんだけど、ここはどう答えるべきか。
でも、キースはどうして書かれてある文字が日本語だとわかったの?
もしかしてキースも転生者?
いやいや、そんなにたくさん転生者がいても困る…と言いたいけど、絶対にいないとも限らない。
ここは腹をくくるしかなさそうね。
誤魔化しても無駄な気がする。
どのみち、彼には味方になってもらわないといけないから、こちらも誠意を見せる事にする。
「信じる信じないかはあんたに任せるけど、とりあえず話すわね」
休み時間の関係上、詳しくは話せないけれど、お昼ご飯を食べながらキースに要約して、今までの事を話す事にした。
クラスメイトからジロジロと見られて、それはもうこの上なく、恥ずかしかった!
といっても隠す様な事でもないし、そのおかげかもしれないけれど、哲平が職員室で愛を叫んでくれてから1週間経った今では、アリスが受けていたいじめらしきものは、全く受けなくなった。
まあ、今だけかもしれないから油断をする気はないし、日記に書かれていた主要人物だけは、何もされてないからといって、このまま許すつもりはない。
あと、アリスの元婚約者は別の学園にいるらしいから、そっちの事も調べないといけないわ。
ただ、やりすぎてどっちが悪役かわからなくなったりするのは良くないから、やりすぎないようにしなくちゃいけないわね。
この1週間の間には他にも動きがあって、ラス様からの手紙もその一つだ。
ラス様は私や哲平の健康を気遣ってくれた後、アリスが中身を飲んだ小瓶の事について書いてくれていた。
なぜなら、哲平に再会した後、残しておいた小瓶を哲平に送って中身が何か調べてもらう様に依頼したから。
小瓶の中には少量だけれど中身が残っていたので調べてもらえたのだ。
そして、結果は少量だけれど毒が見つかったらしい。
あと、かなり大きな出来事としては、アリスの両親に正体がバレてしまったという事もあげられる。
親なんだから気付かないわけがないのかもしれないけど。
何より、これだけ性格が変わって、服装などの趣味も変われば、別人じゃないかと疑いたくなる気持ちはわかる。
二人共、私を傷付けないようにか配慮しながら話を切り出してくれたから、ちょっと涙が出そうになってしまった。
正直に全てを話すと、アリスが亡くなってしまった事については両親はとても悲しんでいたけれど、私がこの身体に入ってくれて嬉しいとも言ってくれた。
そして、これからもお父様、お母様と呼んでほしいと言ってくれた。
その時の事を思い出すと、さすがの私も涙が出そうになる。
ある日の昼休み。
ノアが今日は休みだから、のんびりと食堂の端にあるカウンターで一人、ご飯を食べながら感傷に耽っていたら、まだ、他にも席が空いているのに、私の左隣と右隣に食べ物と飲み物がのったトレーが置かれたから、顔を上げる。
私の左隣に哲平が、右隣にキースがいて、キースが話しかけてきた。
「ノアが休みだから一人か」
「そうよ。あ、キース、ノアは大丈夫そうなの?」
ノアは今日は風邪を引いて熱が出てしまって休みと聞いたから、キースに聞いてみると、少し考えてから答えてくれる。
「大丈夫だと思うぞ。あいつ熱に強いから」
「でも、熱が下がらなかったら、明日も休みになるわよね?」
「かもな」
キースと話をしている間、哲平が全く話そうとしないから
顔を向けると、なぜか皿に無造作にのせられたお肉とサラダを口に運ぶわけでもなく、ひたすらフォークでつついていた。
こういう時の哲平は私に何か言いたい事があるけれど、言い出しにくい事がある時だ。
「……何かあったの?」
「あった」
哲平に聞いたけれど、答えてくれたのはキースだった。
哲平に預けていたノートを私に差し出しながら、キースは聞いてくる。
「このノートに書かれてあるの、ニホンゴだよな?」
「………っ!?」
声にならない声を上げた後、哲平の方に顔を向けると、バツの悪そうな顔でそっぽを向いた。
家に帰ったら、絶対に殴る!
「っていうか、なんでキースがそのノートを持ってるの?」
「後で話す」
「……それについて、哲平はなんて言ってるの?」
「アリスに聞けって。もしかして、最近のお前が別人みたいになってる事と関係してるのか」
はい、ビンゴ。
なんだけど、ここはどう答えるべきか。
でも、キースはどうして書かれてある文字が日本語だとわかったの?
もしかしてキースも転生者?
いやいや、そんなにたくさん転生者がいても困る…と言いたいけど、絶対にいないとも限らない。
ここは腹をくくるしかなさそうね。
誤魔化しても無駄な気がする。
どのみち、彼には味方になってもらわないといけないから、こちらも誠意を見せる事にする。
「信じる信じないかはあんたに任せるけど、とりあえず話すわね」
休み時間の関係上、詳しくは話せないけれど、お昼ご飯を食べながらキースに要約して、今までの事を話す事にした。
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