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13 本当はどんな人?
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「悪い。やっぱり、紹介するんじゃなかった…。いつもはあそこまで酷くねぇんだが」
私の主治医となって下さる予定のサルケス様が帰られたあと、私の部屋に一緒に戻ってきたクレイが、彼専用として用意した、一人用の椅子に座り、頭を抱えました。
「でも、プライベートと仕事は分ける事ができるんですよね? それに私だって、一応、王女ですから、胸を揉ませろと言われたら拒否できますよ!」
「王女にそんな事を口にさせるなんて…」
励ましたつもりでしたが、もっと落ち込ませてしまいました。
「クレイ…、あの、お医者様を紹介していただけて、私は助かりましたから…」
「いいか、リサ! 次にクレイにあんな事を言われたら、セクハラだ、って言えよ!」
「せくはら?」
「ここ最近、俺の国でよく使われるようになった言葉なんだ」
「そうなのですね。今度、ああいう発言をされましたら、そう言う様にいたします!」
頷いてから、セクハラというものになるかもしれませんが、気になった事を聞いてみます。
「男性は皆さん、女性の胸が好きなのですか?」
「…嫌いな奴は少ないだろ。まあ、胸より別のところが好きとかはあるかもしれねぇけど」
「たとえば、どこですか!?」
「答えねぇからな」
「では、クレイはポピー様の胸を揉み」
「それ以上言うな!」
クレイが立ち上がって、二人がけのソファーに座っている私の隣に腰を下ろしました。
ああ、ポピー様の話は禁句だったんでしょうか…。
「どうされました?」
「お前が変な発言をしないようにしようとしてる」
「変な発言とは?」
「さっきみたいな事だよ!」
「むむ。クレイともっとお腹を割ってお話をしたいのですが…」
「おなかを割るって…、意味はわかるけど腹を割るでいいだろ」
「そういう意味です!」
大きく頷くと、クレイが笑います。
「そういう会話は他の奴とするからいいよ。それよりも、バーキンだが、城に住まわせるんだよな?」
「そうなりますね。クレイのお隣の部屋が空いていますから、そちらを使っていただきましょう!」
「あいつと隣の部屋なんて最悪だ…」
クレイがまた頭を抱えてしまいました。
別の場所の方が良いみたいですね。
「では、使用人用の寮にしますか?」
「男女別か?」
「そうです」
「なら、そうしよう」
クレイが小さく息を吐いてから頷きました。
「クレイはサルケス様の事をなんだかんだと信用しているんですね」
「…何でそう思うんだ?」
「本当に嫌な人なら、私に紹介したりしないでしょう?」
「……腐れ縁なんだよ」
クレイはソファーの背もたれにもたれかかって続けます。
「あいつは次男で親からはあまり可愛がられてなかったみたいなんだが、あの見た目と成績優秀ってやつで、社交界デビュー後は一気に有名になった」
「デビュー前と、生活は変わったんですか?」
「ああ。長男がパッとしてなかったから余計にな。親はいきなりあいつを自慢の息子だなんだと言う様になった」
「手のひら返しというやつですね」
私が言うと、クレイは首を縦に振ってから話を続けてくれます。
「あいつはひねくれちまって、わざとチャラける様になった。最初は演技だったみたいだが、今ではあれが素になってきてるな。あいつなりの反抗期だったんだろうが…。あ、あとセクハラ発言は今まではなかったんだ。もしかしたら、俺達の反応を見る為かもしれないな」
「では、悪い人ではないのですね」
「そうだな。だけど、信用はするなよ」
「信用するな、と言われている相手に国花の話を教えてしまいましたが」
ピンク色のシュミーズドレスの上から胸元を触ると、クレイが苦笑します。
「言い方が難しいな。言うなと言われたことは口にしない奴だから、そこは安心してくれ。一応、あれでも公爵家の次男だったんだ。信用するなというのは女性関係に関してだけだ。もちろん、嫌がる女性に何かする奴でもないし」
「まさか、使用人に手を出したりは…」
「相手が誘ってきたなら出すだろうな。相手が誘ってほしそうだったら声をかけるかもしれないし」
「使用人に注意しておけば大丈夫ですかね?」
「そうだな。あと、あいつは既婚者や彼氏持ちにも声はかけねぇから。お前にちょっかいをかけようとしたのは、俺の前だからで、俺をからかいたかっただけだ」
クレイの言葉を聞いて、ふと気になったので聞いてみます。
「あの、ポピー様についての話をしても?」
「…かまわねぇけど」
「ポピー様には婚約者はいらっしゃらないんですか?」
「いない。というか、彼女はバーキンと知り合った後、婚約破棄したんだ」
「それは、サルケス様と一緒になる為でしょうか?」
「たぶんな。ポピーは人気があったし、バーキンが自分にすぐに夢中になると思ったのかもしれないけど、結局、夢中になったのは彼女の方だった」
クレイが自分の両手を組み合わせて続けます。
「だけど、バーキンは彼女の気持ちに応えなかった。何より、興味も示してなかったな。元々、彼女には婚約者がいたし、何より、俺の事があったからだろう」
「サルケス様はクレイの為に身を引いたわけではないんですね?」
「身を引いたというか、俺の好きな女性だから、最初から興味を持たないようにしたんだとは思う」
「婚約破棄をして、サルケス様にフラれたのであれば、ポピー様は次のパーティーでは誰といらっしゃるのでしょう?」
「たぶん、彼女には仲の良い伯爵令息がいるから、彼と来るだろう。もしくはフラれたとはいえ、バーキンにお願いするかもしれないな。彼女はフラれたと思ってなさそうだし」
意味深な発言が気になりますが、なんにしても、クレイには辛いはず。
なら、少しでもクレイを明るい気持ちに出来る様に私は頑張らねば!
「サルケス様には断ってもらいましょう!」
「いや、あいつはパーティーが好きだぞ?」
「では、パートナーなしで行ってもらいましょう! って、サルケス様もいらっしゃるのですか?」
「だから、その時にバーキンを紹介するつもりだったんだ」
「失礼しました」
頭を深々と下げて謝りました。
何だか、パーティーの事を考えるとドキドキです!
クレイの好きな人であるポピー様はどんな方なのでしょうか!
ああ、でもクレイの事を思うと、お目にかかれない方が良いのかもしれませんが…。
私の主治医となって下さる予定のサルケス様が帰られたあと、私の部屋に一緒に戻ってきたクレイが、彼専用として用意した、一人用の椅子に座り、頭を抱えました。
「でも、プライベートと仕事は分ける事ができるんですよね? それに私だって、一応、王女ですから、胸を揉ませろと言われたら拒否できますよ!」
「王女にそんな事を口にさせるなんて…」
励ましたつもりでしたが、もっと落ち込ませてしまいました。
「クレイ…、あの、お医者様を紹介していただけて、私は助かりましたから…」
「いいか、リサ! 次にクレイにあんな事を言われたら、セクハラだ、って言えよ!」
「せくはら?」
「ここ最近、俺の国でよく使われるようになった言葉なんだ」
「そうなのですね。今度、ああいう発言をされましたら、そう言う様にいたします!」
頷いてから、セクハラというものになるかもしれませんが、気になった事を聞いてみます。
「男性は皆さん、女性の胸が好きなのですか?」
「…嫌いな奴は少ないだろ。まあ、胸より別のところが好きとかはあるかもしれねぇけど」
「たとえば、どこですか!?」
「答えねぇからな」
「では、クレイはポピー様の胸を揉み」
「それ以上言うな!」
クレイが立ち上がって、二人がけのソファーに座っている私の隣に腰を下ろしました。
ああ、ポピー様の話は禁句だったんでしょうか…。
「どうされました?」
「お前が変な発言をしないようにしようとしてる」
「変な発言とは?」
「さっきみたいな事だよ!」
「むむ。クレイともっとお腹を割ってお話をしたいのですが…」
「おなかを割るって…、意味はわかるけど腹を割るでいいだろ」
「そういう意味です!」
大きく頷くと、クレイが笑います。
「そういう会話は他の奴とするからいいよ。それよりも、バーキンだが、城に住まわせるんだよな?」
「そうなりますね。クレイのお隣の部屋が空いていますから、そちらを使っていただきましょう!」
「あいつと隣の部屋なんて最悪だ…」
クレイがまた頭を抱えてしまいました。
別の場所の方が良いみたいですね。
「では、使用人用の寮にしますか?」
「男女別か?」
「そうです」
「なら、そうしよう」
クレイが小さく息を吐いてから頷きました。
「クレイはサルケス様の事をなんだかんだと信用しているんですね」
「…何でそう思うんだ?」
「本当に嫌な人なら、私に紹介したりしないでしょう?」
「……腐れ縁なんだよ」
クレイはソファーの背もたれにもたれかかって続けます。
「あいつは次男で親からはあまり可愛がられてなかったみたいなんだが、あの見た目と成績優秀ってやつで、社交界デビュー後は一気に有名になった」
「デビュー前と、生活は変わったんですか?」
「ああ。長男がパッとしてなかったから余計にな。親はいきなりあいつを自慢の息子だなんだと言う様になった」
「手のひら返しというやつですね」
私が言うと、クレイは首を縦に振ってから話を続けてくれます。
「あいつはひねくれちまって、わざとチャラける様になった。最初は演技だったみたいだが、今ではあれが素になってきてるな。あいつなりの反抗期だったんだろうが…。あ、あとセクハラ発言は今まではなかったんだ。もしかしたら、俺達の反応を見る為かもしれないな」
「では、悪い人ではないのですね」
「そうだな。だけど、信用はするなよ」
「信用するな、と言われている相手に国花の話を教えてしまいましたが」
ピンク色のシュミーズドレスの上から胸元を触ると、クレイが苦笑します。
「言い方が難しいな。言うなと言われたことは口にしない奴だから、そこは安心してくれ。一応、あれでも公爵家の次男だったんだ。信用するなというのは女性関係に関してだけだ。もちろん、嫌がる女性に何かする奴でもないし」
「まさか、使用人に手を出したりは…」
「相手が誘ってきたなら出すだろうな。相手が誘ってほしそうだったら声をかけるかもしれないし」
「使用人に注意しておけば大丈夫ですかね?」
「そうだな。あと、あいつは既婚者や彼氏持ちにも声はかけねぇから。お前にちょっかいをかけようとしたのは、俺の前だからで、俺をからかいたかっただけだ」
クレイの言葉を聞いて、ふと気になったので聞いてみます。
「あの、ポピー様についての話をしても?」
「…かまわねぇけど」
「ポピー様には婚約者はいらっしゃらないんですか?」
「いない。というか、彼女はバーキンと知り合った後、婚約破棄したんだ」
「それは、サルケス様と一緒になる為でしょうか?」
「たぶんな。ポピーは人気があったし、バーキンが自分にすぐに夢中になると思ったのかもしれないけど、結局、夢中になったのは彼女の方だった」
クレイが自分の両手を組み合わせて続けます。
「だけど、バーキンは彼女の気持ちに応えなかった。何より、興味も示してなかったな。元々、彼女には婚約者がいたし、何より、俺の事があったからだろう」
「サルケス様はクレイの為に身を引いたわけではないんですね?」
「身を引いたというか、俺の好きな女性だから、最初から興味を持たないようにしたんだとは思う」
「婚約破棄をして、サルケス様にフラれたのであれば、ポピー様は次のパーティーでは誰といらっしゃるのでしょう?」
「たぶん、彼女には仲の良い伯爵令息がいるから、彼と来るだろう。もしくはフラれたとはいえ、バーキンにお願いするかもしれないな。彼女はフラれたと思ってなさそうだし」
意味深な発言が気になりますが、なんにしても、クレイには辛いはず。
なら、少しでもクレイを明るい気持ちに出来る様に私は頑張らねば!
「サルケス様には断ってもらいましょう!」
「いや、あいつはパーティーが好きだぞ?」
「では、パートナーなしで行ってもらいましょう! って、サルケス様もいらっしゃるのですか?」
「だから、その時にバーキンを紹介するつもりだったんだ」
「失礼しました」
頭を深々と下げて謝りました。
何だか、パーティーの事を考えるとドキドキです!
クレイの好きな人であるポピー様はどんな方なのでしょうか!
ああ、でもクレイの事を思うと、お目にかかれない方が良いのかもしれませんが…。
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