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36、登城前夜
しおりを挟む「明日よりミレーユ様がいらっしゃいます」
色々と兄上関連のことで立て込んだ仕事に終わりが見えない…けれど、もう限界だったので終わろうかと思った時に報告された。急な話で少し焦ったけれど、まぁ嬉しい気持ちの方が多いんだけど……。
「トマス…どうしよう…明日の服装は正装でなくていいんだろうか。贈り物を早急に準備しなければ……」
思った事を口に出してしまったら、トマスがボソッと「子供かっ」と呟いたのは聞かなかったことにして、マジで本気で思っているんだけど………。
「時間は?」
ミレーユが城に来る時間を聞き、とりあえずミレーユに話してある事、まだ言えない事の擦り合わせをする。
余計な事は口走りたくないし、ミレーユに関して早急に決めないといけない事もある。
トマスの話しでは、明日の登城から俺の補佐として付き、明日の内に今の現状を話すらしい。
補佐の内容もぼちぼち徐々に仕事を増やしていく予定で、計算が得意なミレーユには決算書や予算書など数字が多い書類を優先してチェックさせたらいいのではないかとアドバイスももらった。
そう言えば彼女は前世、雑貨屋勤めで販売と経理を兼ねていた気がした。
そうか、計算が得意なのか。
自分の不得意分野をフォローしてもらえそうでちょっとホッとした。
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