鳴凛響歌(シャラーミュ・チェペ) 一巻 巡り愛の双人(ふたり)
彼の名は、一和(イチカ)。
彼はルイナ・京桜宮・リピテリア嬢に仕える考古学者の一人。
ある時、花皇貴帝国という歴史に大きく名を残す国が消えた『空白の歴史』を調べるようルイナに命じられ、考古学隊隊長として隊を編成して女神の降り立ったという険しい岩山を登る。
険しい森と襲い来る猛獣や怪鳥を乗り越えた先に在ったのは、滅亡したと想われる花皇貴帝国の跡──遺跡群だった。
険しく深い岩山の森の奥、切り立った崖のような山の中で眠っていた遺跡群。
ソノ中で、彼は岩棺の山の鏡の間を見つける。
大きな発見の中、心沸き立つ中で、
目を奪われる光景の中で、彼は澄んだ
声を耳にする。
「…──和(かず)…?」
声のした方、ソチラを見るとソコには
鏡に映る金髪の愛らしい姿の少女が、
驚いたように自分を見ていた。
ソレは太陽のよう。ソレは一番星のよう。
胸がチクリと痛む。衝動的に泣きたくな
る。
ふと誘われるようにソノ鏡に触れる。
コノ心が求めてるモノは何?
誰もを魅了するような「君は、誰?」
誰もを魅了し切なくさせる物語、『鳴凛響歌(シャラーミュ・チェペ)』
ソレは 決して触れ合えることの出来ない 双人(ふたり)の物語──。
桐夜白(トウヤハク)の奏でるスチームパンク×メカニック×民族ファンタジーが、今幕を開ける。
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