闇の王

 薄暗い洞窟の中で目を覚ましてふらふら歩いていると、ゴブリンとしか言いようのない魔物と遭遇した。そのゴブリンをなんとか倒すと、ゴブリンの持つ能力が一つ自分のものになった。
 主人公が最初に持っていたのは殺した相手の能力を奪う力だけである。
 ゴブリンとの戦いで大きな怪我をしたが、出口を探しているうちに洞窟内に置かれた棺を倒したことで、血界魔法という自分の血液に作用する強力な魔法の力を得て、なんとか窮地をしのいだ。
 この奪う力だけを武器にして、厳しい世界を生き抜いて行かなければならない。

 奴隷制度すらある未開の地。王や一族や蛮族が治める厳しい世界を、主人公は得られた能力だけで切り開き、それと同時に様々な能力を身につける。
 そのうちに、自分は全てのものを手に入れるための力を持たされていたのだと知ることになる。
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