『先輩、俺の運命になってください!』
『先輩、俺の運命になってください!』
α、β、Ωという第二の性が当たり前に存在する世界。
高校三年生の彰は、Ωであること以外はごく普通の男子高校生だ。
成績は中の中。運動神経もそこそこ。恋愛経験はほぼゼロ。
そんな彰の平穏な高校生活は、入学早々の一年生・拓海によって、あっけなく崩壊した。
「先輩、俺と付き合ってください!」
「……は?」
廊下でぶつかっただけの後輩が、なぜか翌日から猛烈に懐いてきたのである。
しかも相手は、顔よし、愛嬌よし、将来有望なα。
周囲からは「運命の番なんじゃない?」と面白がられる始末。
けれど彰は知っている。拓海が自分を好きになった理由は、αとΩの相性なんかじゃない。
「俺、先輩のことが好きです。Ωだからじゃなくて、彰先輩だから」
そんなことを、真っ赤な顔で真っ直ぐに言われてしまったら。
意識しないほうが無理というものだ。
可愛い顔して独占欲はちょっぴり強めな年下αと、恋愛偏差値ゼロの平凡Ω。
本能よりも、運命よりも、自分たちの気持ちを信じたい。
笑って、悩んで、時々すれ違って。
卒業までの限られた時間の中で、二人が見つける答えとは――。
「先輩。俺の運命になってくれませんか?」
「……そういうのは、まず彼氏になってから言え!」
これは、可愛い後輩に振り回される先輩が、人生で初めて本気の恋をするまでの、ちょっと騒がしくて、とびきり甘い青春純愛BL。
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