後宮の帳簿は嘘をつく
後宮では、帳簿に残らないものは存在しない。
沈蘭英は、瑛王朝の後宮・記録司で下級女官として、物品の出納や各局の記録を後宮の正式帳簿に記載する仕事をしていた。
ある日、皇帝臨席の香合わせを前に、玉瑶妃のもとに運ばれたはずの香箱が「未受領荷」として処理される。荷を運んだ下働きの少女・小梅は責を問われ、香箱の名も、小梅の訴えも、帳簿から消えてしまう。
けれど、蘭英は知っていた。
その香箱が確かに玉瑶殿へ運ばれたことを。
香、衣、受領印、差し戻された木簡。
後宮の帳簿に記された一行の裏で、妃たちの思惑と実家の利害、そして誰かが隠した真実が静かに動き始める。
記録は事実を残すのか。
それとも、事実を作り替えるのか。
若き書記女官・沈蘭英が、帳簿の余白から後宮の嘘を読み解く、中華風後宮ミステリー。
沈蘭英は、瑛王朝の後宮・記録司で下級女官として、物品の出納や各局の記録を後宮の正式帳簿に記載する仕事をしていた。
ある日、皇帝臨席の香合わせを前に、玉瑶妃のもとに運ばれたはずの香箱が「未受領荷」として処理される。荷を運んだ下働きの少女・小梅は責を問われ、香箱の名も、小梅の訴えも、帳簿から消えてしまう。
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