推しカプを見守るため悪役令嬢に転生しましたが、なぜか冷血公爵の本命になりました 〜私は壁になりたいのに、攻略対象たちが全員こちらを見てくる〜
公爵令嬢ミリア・ロゼリアは、王太子との茶会中に前世を思い出した。
ここは、前世でプレイした乙女ゲーム『聖冠のエリュシオン』の世界。
そして自分は、ヒロインをいじめた罪で断罪され、婚約破棄され、修道院送りになる悪役令嬢だった。
普通なら、全力で破滅回避に走るところだ。
けれど前世のミリアは、仕事に疲れた会社員であり、休日と夜だけを推し活に捧げていた限界腐女子。
目の前には、前世で推していた王太子ユリウス。
そして彼を支える騎士団長ダリオ。
二人が並んでいる。
話している。
目線だけで通じ合っている。
「待って。公式が呼吸している……!」
ミリアは決意した。
ヒロインをいじめない。
王太子に執着しない。
推しカプの邪魔をしない。
そして、自分はそっと壁になる。
……はずだった。
王太子との婚約解消を目指せば、なぜか王太子の好感度が上がり。
ヒロインを助ければ、「お姉様」と懐かれ。
騎士団長を王太子のそばに戻そうとすれば、真剣に心配され。
さらに、笑わないことで有名な冷血公爵レオンハルトにまで目をつけられてしまう。
「違いますわ! 私は恋愛したいのではなく、恋愛を観測したいのです!」
壁になりたい悪役令嬢と、そんな彼女を逃がす気のない冷血公爵。
推し活、勘違い、婚約破棄未遂、ヒロイン懐き、そしてじれじれ溺愛。
これは、物語の外側にいたい腐女子令嬢が、いつの間にか世界で一番大切にされてしまう、明るく笑える異世界転生ラブコメ。
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