最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

和希VS森虎⑤

「...なんだ？」

　森虎が俺の様子を見て何かを察していた。

「...ろしてやる」

「...あっ？」

「殺してやる！！！」

　俺の感情に鼓動するかのように新たなスキルが目覚め始めた。

『EXスキル【弱体術師の怒り】を取得しました』

　新たなスキルを得た俺は奴の拘束を力づくで引き裂いた！

「うああああああああ！！！！！！」

『EXスキル【怒りの力】を取得しました』

　俺が拘束を解いたのを見た森虎は慌てながらも冷静に再度俺を拘束しようとあの糸を放ってきた。

「大きな声をあげるだけか！？」

　そう言いながら放ってきた奴の拘束糸は俺の前で弾け飛んだ。

「なっ！？　何をした！？」

　と驚く奴に俺は説明してやる。

「ただたんに俺の妨害魔力でお前の魔力糸を跳ね除けただけだが？」

「妨害魔力でだと？　ふざけるな！　【超越者】である俺がお前如きのステータスに劣るはずがないだろう！　こいっ！　ガラクタ共！」

　彼がそう叫ぶと、俺の周りにレベル60代のオバケ達が現れた。

　まあ俺のドレイク騎士団みたいなものだな。

　確かに質も量も申し分ないし、よく見ればオーガみたいな大型のオバケもいる。

　以前の俺ならば恐らく負けていただろう。

　ただ...。

　今の俺ならばなんとかなってしまいそうな気がしてならないのだ。

　俺は一度リィカとの【使い魔の魂変換】を解いた。

　俺の元の姿を見て驚く森虎。

「お前！　和希だったのか！？」

　そう叫ぶ奴に俺はこう言い放つのだった。

「【使い魔の魂ソウルシフト・変換＋2セカンド】」