最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

EX【破壊の超越者】⑩

「【使い魔の魂変換＋2ソウルシフトセカンド】」

　俺の言葉と共にラセルも取り込み3人での合体に再び成功した。

「...また合体した？」

　森虎を倒した時と同じように全身から力が溢れてくるのが分かる。

「...これなら勝てるかもしれない」

　いや、寧ろこの状態でもおそらく互角以下だろう。

　奴はあの高ステータスを更に向上させるスキルを持っているが、俺の自己強化スキルはせいぜい【バースト】くらいしかない。

　状態異常に完全耐性を持つ相手には本当に弱い職業だと自分の職業の弱さを呪いたくなるが、俺には仲間がいる。

　2人の力を得た俺は確かに奴の抗える事を実感していた。

「そんな強気な発言をして私に勝てると思っているの？　さっきまでボコボコだったくせにさぁ！」

　ノリノリな返事を返してくる彼女の攻撃を剣で受け止める俺。

「...えっ？」

　初めてまともに攻撃を受け止められた彼女は驚きのあまり目を見開いていた。

「おいたがすぎたようだな。ここからは俺達が巻き返す番だ！」

　俺は一度奴を弾くと、ラセルの双大剣を装備した。

「おっきな剣だね。でもそんな大きな剣で私を捉えられると思っているの？」

　と呟く彼女を見て俺は笑うのだった。