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それと同時に

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 彼らの御前試合を見ながら俺はきちんと仕事もする。

 と言うか仕事をしながら見ている感じだ。

 戦闘を見ながら手は書類のハンコを押している。

 戦闘での衝撃がくるのではないかと思われるが、衝撃波はフワンの氷の壁で遮ってもらっているので問題ない。

 薄くて透明度の高い壁にしてもらう事で長時間の運用を可能にしている感じだな。

 こっちの世界に連れてこられるような奴のレベルなんてせいぜい1~15程度しかないのでフワンの壁を壊すことなんてできはしない。

「5678番と5689番はダメだな。あいつらは戦闘職以外で頑張ってもらおう」

 俺がそう呟くとリィカがそいつらのゼッケンを取り上げて帰るように命じる。

 そいつらは晴れ晴れとした顔で元の居住区に戻って行ったのでこれで良かったのだと思う。

 そして戦力になりそうな奴らは番号で呼んだ後に名前付けをして行く。

 やはり魔物にとって名前とはかなり強い意味を持つらしく、名前をもらった魔物とそうではない魔物とでは同種族であっても成長率に大きな差がある事が今回の件で分かった。

(これからも主戦力とし戦える奴が現れた場合にはどんどん名前を与えていこう)

 そう思った俺は仕事と仲間選びの両作業を淡々とこなしてくのだった。
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